聖書、そしてタロット
このテーマでしっかり文章を書こうとしたら、自立するような本(つまり、かなり分厚い本)が一冊かけてしまいそうなほど、聖書はもちろんのこと、タロットも豊潤な内容に富んでいます。
しかし、にもかかわらず(かつ、タロットには極めて多くの聖書的な象徴が散りばめられているにもかかわらず)「タロット 聖書」という難問に正面から切り込んだ書物は、少なくとも日本語で書かれたものはないように思われます。
確かに、「占い」に関わることと、「聖書」に関わることは、決して相性がいいとはいえません。
例えば、「旧約聖書」のレビ記という書物(聖書とは、とどのつまり、たくさんの文書のコレクションなのです)19章26節には「占いや呪術を行ってはならない」という文があります。
また、この文章のもう少し後には「男または女で、口寄せ、または占いをする者は、必ず殺されなければならない」(レビ記20章27節)というなかなか、占いという世界に関わりある人間にとっては、穏やかならぬ言葉が続いています。これでは、お世辞にも相性がいいとはいえません。
しかし、にもかからず、タロットとは数々の聖書的モチーフに満ち溢れています。聖書がどう言っているかどうかはともかくとして、聖書を知らないというのは、言い方を変えると、正確に聖書を知るということはタロットを読む上での重要なキーになるはずです。
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