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舞台付箋 ミュージカル『薄桜鬼 真改 斎藤一篇』

桜の季節を少し過ぎ、初夏を感じさせる青々しい葉をみせる東京で、舞台の上では何度観ても美しい散る桜が輝いていました。2022/04/27、東京千秋楽。おめでとうございます。

■公演概要

演出・脚本・作詞:西田大輔
原作:オトメイト(アイディアファクトリー・デザインファクトリー)

公演期間
東京公演
2022年4月22日(金)~4月27日(日)
品川プリンスホテル ステラボール
https://www.princehotels.co.jp/shinagawa/stellarball/

京都公演
2021年5月1日(日)~5月5日(木・祝日) 
京都劇場
https://www.kyoto-gekijo.com/index.php

・グッズ販売
劇場販売
公式通販・店舗販売あり
通販 https://www.animate-onlineshop.jp/corner/cc/m-hakuoki/cd/2129/
店舗販売 アニメイト(アニメイト池袋本店、アニメイト京都)
販売日時:4月22日(金)各店舗開店~ 5月15日(日)閉店まで

・チケット
一般 ¥8,800(税込)
プレミアムチケット ¥11,000(税込)
プレミアムチケット限定グッズ:封入台紙付き2Lブロマイド2枚セット(回変わり/全5種)
共通図柄1枚:公演キービジュアル 回替わり図柄1枚:
① 斎藤一・雪村千鶴
② 土方歳三・沖田総司・近藤勇
③ 藤堂平助・原田左之助・永倉新八
④ 山南敬助・山崎烝
⑤ 天霧九寿・不知火匡・雪村綱道・風間千景
 

・ライブ配信・アーカイブ配信
【ライブ配信実施公演】
2022年4月27日(水) 17:00公演(東京公演千秋楽)
2022年5月5日(木・祝) 17:00公演(京都公演大千秋楽)
【配信プラットフォーム】
ミクチャ
【価格】
各3,700円(税込)
※購入の際別途各種手数料
【販売期間】
東京:2022年4月20日(水)12:00~2022年5月4日(水・祝)20:00
京都:2022年4月28日(木)12:00~2022年5月12日(木)20:00

【視聴期間】
東京:2022年5月4日(水・祝)23:59まで
京都:2022年5月12日(木)23:59まで

演出・脚本・作詞 西田大輔
音楽 坂部剛
殺陣 六本木康弘
振付 MAMORU

舞台監督 小林広道
美術 秋山光洋
照明 鶴田美鈴
音響 ヨシモトシンヤ
衣裳 八重樫伸登
ヘアメイク 海野由香
歌唱指導 Yuko
音楽助手 戸部百合亜
演出助手 高橋将貴
トレーナー 伊藤洋
フォトグラファー TOBI
宣伝・グッズデザイン 羽尾万里子
制作進行 杉田智彦

https://www.marv.jp/special/m-hakuoki/caststaff/


■出演

斎藤一:橋本祥平
雪村千鶴:牧浦乙葵
土方歳三:久保田秀敏
沖田総司:北村健人
藤堂平助:樋口裕太
原田左之助:川上将大
永倉新八:小池亮介
山南敬助:輝馬
山崎烝:椎名鯛造
近藤勇:井俣太良
天霧九寿:横山真史
不知火匡:末野卓磨
雪村綱道:川本裕之

風間千景:鈴木勝吾

アンサンブル:
細川晃弘 坂本和基 橋本征弥 菅野充 仲田祥司 多田滉 山口渓 平澤佑樹 藤希宙
(敬称略)

■作品概要

2021年4月のミュージカル『薄桜鬼 真改 相馬主計篇』から丁度一年、薄ミュ真改第二弾。所謂、攻略対象:斎藤一√のミュージカル舞台化。概要は公式ウェブサイトご参照。

物語

幕末、文久三年。
連絡の途絶えた父を捜すため京を訪れた少女・雪村千鶴が遭遇したのは
血に飢えた異形の者――【羅刹】と、
それを切り伏せる新選組の隊士だった。
奇なる縁により、父を捜すために新選組と行動を共にすることになる千鶴。
父を捜すうちに千鶴と新選組の前に現れる、
自らを”鬼”と名乗る謎の剣士たち。

新選組は池田屋事件を皮切りに、禁門の変、
油小路の変と大きな時代の流れに身を投じていく。
その中で千鶴は三番組組長・斎藤一と行動を共にしていくうち、
寡黙な彼が内に秘める信念を垣間見る。
移り変わる時代の中で、斎藤は「武士とは何か」「強さとは何か」を
問い続け、己の志に従い激動の時代に挑むのであった。

https://www.marv.jp/special/m-hakuoki/introduction/

ミュージカル『薄桜鬼』とは

シリーズ累計100万本を超える大人気ゲーム『薄桜鬼』を原作としたミュージカル。ミュージカル『薄桜鬼』=通称「薄ミュ」と呼ばれる。
2012年GWにサンシャイン劇場にて第一弾を上演し、若手実力派俳優陣の熱い演技と、原作を忠実に再現した熱く切ない物語に多くの賞賛が寄せられた。
幕末の動乱の時代を生きた新選組とミュージカルという取り合わせが好評を呼び、特に「殺陣×ダンス×歌」で新選組を表現するという斬新な演出で観客を魅了した。
これまで、2012年GWの第一弾「斎藤 一 篇」を皮切りに本公演の他、ライブコンサート形式の「HAKU-MYU LIVE」を開催、2018年には演出に西田大輔氏を迎えた、ミュージカル『薄桜鬼 志譚』として「志譚 土方歳三 篇」「志譚 風間千景 篇」を上演。
そして『薄桜鬼 真改』を原作とした、新たなる「薄ミュ」として、2021年のミュージカル『薄桜鬼 真改』相馬主計 篇から、「真改」シリーズがスタートした

https://www.marv.jp/special/m-hakuoki/introduction/

■舞台付箋

・相馬主計篇が楽しかったので斎藤一篇も楽しいだろ(正解!)
・プレミア厶特典、今回のテーマは「家族写真」ではなかろうか?写真館でとるやつ
・開演前と休憩中のBGMが風の音。風の章と、――。
・うたが、うたがうまい
また、二人、三人、或いは登場人物全員での二重三重合唱がとても心地よい。
・たて 殺陣がおおい たて ずっ殺陣 お腹いっぱい まんぷく
・冒頭から終幕まで贅沢な花吹雪の演出。色の違いにも注目。本当に、あの景色は美しい。風の章と、華の章。風と華の対比、或いは調和。

・あっという間の3時間

・飽きが来ない。ダレない。おかしい。三時間あるのに飽きない。集中力が途切れない不思議。
・走り出したら最後まで止まれない薄桜鬼=薄桜鬼真改斎藤一篇
薄ミュ真改斎藤一篇とは、ひとりの人間の志の物語 あるいは、彼の新選組の物語。本筋以外のエピソードを豪快に削り落とした斎藤一の新選組という人生。
初日公演の観劇時、これは脚本家が手を抜いたな?と思う程に削ぎ落としまくっている。(今は感想を改めました。迷うことがないわかりやすいシンプルな作りで、寧ろ手抜きというより取捨選択の調整が微細。細やかな感じがする)
雪村千鶴、実は女の子でしたなんだってー!?のシーンも隊士の警邏について行ってトラブルに巻き込まれることも、各隊士や斎藤一とのささやかな日常パートも一切なし。それが逆に、テンポを落とすことなく上手くパズルのピースが組み合わせられたスピード感のある、わかりやすい物語に繋がったと感じられる。

・原作ゲームでも少年漫画と言われる斎藤一ルート。少年漫画というか青年漫画と言うか、イヴニングあたりに載ってそうな恋愛色の薄い漫画みたいな、とにかく恋愛薄味のラブロマンス。矛盾しているのはわかっている。でも恋愛していないと思っていたら気づけば一人の男と一人の女が恋に落ちていたんだ……恋は共にいた時間が作る、みたいだな……※
※日常パートを削ぎ落とした為、雪村千鶴が如何にして斎藤一に恋心を頂いたのか、絆を育んでいったのかという経過は一切みられない。ゲーム的な薄桜鬼での恋愛模様を楽しみたい人には本作は向かないやも。
ただ、千鶴の一途な想いと、その想いにやっと気づくと同時に己の気持ちが明確になった斎藤一という瞬間を歌唱中に表現されている場面があるため、そこを楽しむのもおすすめ。



その他
・HAHAHAHAHA!松本先生、奴らの筋肉止めてくれ
突然の筋肉に初演からポカーンとなったけど見れば見るほどすげぇ筋肉だった。個人的には山崎烝(椎名鯛造)の細やかしなやかな筋肉オススメ。
・悩んでいても悩まない男、斎藤一
恐らくは「変わっていく中で変わらないものをこそを信じたい」斎藤一だが、急速に変わっていく時代の中で、悩み、不安になり揺らいでいく過程がきっとゲームのなかではあったんだろうなーと思いつつ、斎藤一。柔軟すぎる。もう特に何もないままに時代が変わっていくことを受け入れ、その中で変わっていく必要を見出し、どう在りたいかを自分で考えてしまう斎藤一。最後のその背を押したのは雪村千鶴の言葉であったがまあこれが本当に悩む時間が短い……!!
・風間千景、どう考えてもラスボス
鈴木勝吾氏扮する風間千景は、原作ゲームやアニメの声優:津田健次郎氏とは似ていない。似せようとしていない役作り。けれど彼が一歩板の上に出るだけで誰よりも圧倒的な強さと驕りを見せつけてくれるのが爽快。力強い殺陣も注目したい。2/3以上羽織りと着物という和装をしているものの、着物の不利を一切見せない豪快な殺陣が本当に気持ち良い。足技は出るわ、殴られたら三倍殴り返すわ、窘められたら逆ギレするわ、そもそも女性の扱いはなってないわの強者としての驕りが滲み出る本当に嫌な鬼。
今作では何処までも嫌な役回りで、どうみても誰からも嫌われそうである。本当に厭らしい。所作にまで厭らしさがにじみ出ているので、ふとした雪村千鶴への仕草など眺めるのも良い。花びら使ってまでそんなに嫌がらせしたいか……したいんだな……嫌な奴だなー! 美しいなー!

・武という文字は……
本作終幕間近の天霧の台詞。こちらは確か原作ゲームでも使われている台詞のようですが、これこそ、今、この時勢に必要な言葉。原作ゲームは十年以上前に発売されたものだとしても、これはいつだって誰もが考えなければならないことで、天霧もこの言葉を聞いた自分を含めた全ての人が、今、此処でどう在るべきかを考えていけたらいいと、願うばかりです。

■その他web記事メモ



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