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舞台付箋 音楽劇『まほろばかなた』

昨日10/28に初日を迎えた音楽劇『まほろばかなた』を10/28夜初日と10/29昼公演を観てきました。8年の時を経て新たに織り上げられた彼方のまほろばを、再び。

■公演概要

作・演出:西田大輔

公演期間
東京 2022年10月28日(金)~11月6日(日)
天王洲 銀河劇場 https://www.gingeki.jp/
10/31(月)休演日

https://www.marv.jp/special/mahorobakanata/


・グッズ
公演パンフレット(B5・フルカラー・32P)1,800円
個人ブロマイドL版(全9種・3枚1組)各600円
ランダムブロマイドL版(全18種・ランダム1枚封入)各200円
アクリルスタンド(全6種 本体:約H95mm×W40mm/台座:約50mm×25mm)各1,000円
まほろば草紙(B5・フルカラー・36P)2000円
まほろばと~と(本体 約H370mm×W360mm×D110mm/持ち手 約25mm×470mm・コットン素材)700円
まほろばみくじ(全18種 210mm×60mm・1色刷り・ランダム1枚)100円
※1会計4000円毎に複製キャストコメント入りブロマイド特典あり

・チケット
S席(非売品特典付き 1階席) 11,000円(税込/全席指定)
→劇場にてA5クリアファイルプレゼント
A席(2、3階席) 9,000円(税込/全席指定)
見切れ席 9,000円(税込/全席指定)

STAFF
作・演出:西田大輔

音楽監督:YOSHIZUMI
振付:赤沼秀実

舞台監督:清水スミカ 土門眞哉
美術:松本わかこ
照明:大波多秀起
音響:柳浦康史
衣裳:瓢子ちあき
ヘアメイク:車谷結
小道具:平野雅史
稽古場ピアノ:杉田未央
演出助手:佐久間祐人 梅澤良太
宣伝美術・グッズ カメラマン:藤城貴則
宣伝美術・グッズ デザイン:TRMN
宣伝イラスト:千助
制作進行:杉田智彦

主催:音楽劇『まほろばかなた』製作委員会

https://www.marv.jp/special/mahorobakanata/cast.html

■出演

高杉晋作:阪本奨悟

山縣狂介:糸川耀士郎
大村蔵六:和合真一
伊藤春輔:廣野凌大

勝海舟:根本正勝

お雅:富田麻帆
文:田上真里奈
おうの:本西彩希帆

すみ子:平井琴望
幾松:律

吉田松陰:中村亀鶴

桂小五郎:松田凌

書川勇輝 本間健大 田嶋悠理 田上健太 中土井俊允 大塚晋也 木村つかさ 平山ひかる 樽谷笑里奈 福田結希
(敬称略)

■作品概要

取り敢えずいつもの公式サイトより引用。

INTRODUCTION

西田大輔が描く、『まほろば』を目指した志士たちの熱き群像・音楽劇!

主演の阪本奨悟をはじめとする“音楽”と“芝居”に熱意を持った俳優陣が集い、数多くの話題作を手掛けるYOSHIZUMIが音楽を担当。
舞台でしか味わえない迫力の音色で物語を奏でる。

決して希望を絶やすことなく戦い続けた夢追い人の浪漫活劇が、
2022年10月天王洲 銀河劇場で幕を開ける。

https://www.marv.jp/special/mahorobakanata/index.html

STORY

騒乱の幕末――
港に突如現れた異国の軍艦が二隻。

大混乱に陥る皆をよそに、三味線を抱えて『まほろば』について語るたいそう不思議な男がいた。
新たな時代を夢見る男の周りには「面白き こともなき世を 面白く」生きようとする者たちが集う。

この物語は――
第二次長州征伐において、十五万の幕府軍をわずか四千人で勝利した長州藩士の五人、山縣狂介・大村蔵六・伊藤春輔・桂小五郎、
そして高杉晋作の生き様を描いた物語である。

「ここでやらねば、『まほろば』は彼方のままだ。だから…籤引きといこうじゃないか。」

https://www.marv.jp/special/mahorobakanata/index.html

上演時間 約3:10 (途中休憩15分)割りと伸びることなく、予告通りでお尻にも優しい。

■舞台付箋

本舞台は2014年に舞台『まほろばかなた -長州志士の目指した場所-』という名前で公演されたことのある作品となります。
しかし2014年の再演であるのに再演でない、作品。
2014年版の記憶がほぼ無いと思っていたんですが、観ていて聞き覚えのあるセリフがあったと思うので、脚本が八割同じ、演出が大分違う、楽曲は全て新しいもの、というような新説・まほろばかなた と言えるかもしれません。

出演者全員、歌が、上手い。
殺陣が、増えてる! 絶対に2014年版よりもりもり増えてる!
歌については何処となく刀ミュを思い出したので音楽監督という名前ではなりますがYOSHIZUMI氏も作曲に関わってる楽曲はありあそうだなという印象。(パンフレットにも何処にも記載がないけれど、和田俊輔氏が楽曲に関わってないか……?1、2曲は和田氏がつくっててもおかしくない感じの曲あった気がする)
殺陣がモリモリ増えてる!(2回め)
根本正勝氏が出ている!! あの芝居の仕方、西田舞台の飄々とした男感がでていて、あーーー西田大輔氏の舞台だなーーーーって思う。
高杉晋作、儚げと飄々とした感を併せ持つニュータイプトラブルメーカー、物語(世界)を動かしていくやつ!! 
女性陣、5人中3人がミュージカル薄桜鬼の雪村千鶴俳優であることに気づく。何だこの千鶴ちゃんパラダイス。11月中旬には近年の公演出演者の雪村千鶴俳優が集まるので、11月は薄ミュ千鶴月間なのかもしれない。すごい。
それもあって女性陣キャストは誰しもが歌が、上手い。お雅以外は戦う場面がないので常に安定した歌声を楽しめる上、戦闘も激情的にもなるのにお雅の歌唱はとんでもなく素晴らしい。しゅごい……
吉田松陰先生の登場する場面、どこも本当に好きです。登場した場面も然り、命落とす一幕終盤然り、二幕中盤の高杉晋作の心の中の影との対話の場面然り、高杉晋作を見守る思い出としての登場然り、めちゃんこ良い……かっけーであります。
「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」
松蔭先生、かっけーなあ。

物語としては高杉晋作と、高杉晋作を中心に動き動かされてきた人間たちと、高杉晋作の生きた跡形を追っていく物語。吉田松陰が掲げ、高杉晋作が目指した「まほろば」を探し、求め、見つける物語。
動かされてきた者共は男だけにとどまらず女も、そうだ。男勝りの女も、何よりも“女”を求められてきた女も。いろいろな形の強い女も描かれているのも面白いと思っています。

「まほろばは、この場所だ」

2014年版(の楽曲は記憶に残っていないものの)とはまた違って、新しいまほろばかなた2022として楽しむことができました。ああ、楽しかった。

■その他web記事


■おまけ 名前改名し過ぎ問題

日本史詳しくない人向け、という名の自分用メモ。wikipedia参照
みんな改名し過ぎなんだよぉ!! 特に伊藤!!お前ー!!春輔って言われてすぐそっちの名前には思いつかなかったです。

高杉晋作:諱が春風 29歳没
他に東一、和助。字は暢夫(ちょうふ)。号は楠樹、東行(とうぎょう)で、東行狂生、西海一狂生、東洋一狂生とも名乗った。ほかに些々などがある。変名を谷 潜蔵、谷 梅之助、備後屋助一郎、三谷和助、祝部太郎、宍戸刑馬、西浦松助など。のち、谷 潜蔵とも改名。

山縣狂介:山縣有朋
陸軍卿となり、参謀本部の設置、軍人勅諭の制定に深く関わった

大村蔵六:大村益次郎
太政官制において兵部省初代大輔(次官)を務め、日本陸軍の創始者、陸軍建設の祖とされる。

伊藤春輔:初代内閣総理大臣・千円札の人 伊藤博文
諱は博文(ひろぶみ、「ハクブン」と読むこともある)。「越智宿禰博文」とも名乗った。幼名は利助(りすけ)、後に吉田松陰から俊英の俊を与えられ、俊輔(しゅんすけ)とし、さらに春輔(しゅんすけ)と改名した。

勝海舟:コレデオシマイ
別名 号:海舟、通称:麟太郎

桂小五郎:木戸孝允
五箇条の御誓文を書き上げた人

■舞台付箋 2014年版まほろばかなたメモ

パンフを引っ張り出せばいいんだろうけどすぐに出せる資料がないのでメモ。

当時の情報(銀劇公演情報詳細より引用)

舞台「まほろばかなた -長州志士の目指した場所-」
2014/4/3(木)〜 2014/4/13(日)

『まほろば』とは、素晴らしい地という意味を持つ古語。
時は1860年、幕末。わずか8年の間に、長州に現れた五人の英雄――――。
まほろばに生まれた五人の志士が、遠き新しいまほろばを目指し、新たな船を動かしていく。
その軸先に立っているのは、一人の悪魔。
この物語は――――第二次長州征伐において、15万の幕府軍をわずか4000人で勝利した長州藩士の五人、
桂小五郎・大村益次郎・山縣狂介・伊藤博文、そして高杉晋作の物語である。
「もう時間がない。あいつに『まほろば』を見せねばなりません――――」

動乱の幕末に生きる長州志士たちを、骨太な脚本と河村隆一の音楽で綴る物語。

スタッフ・キャスト
<出演>
河村隆一/
栄喜(SIAM SHADE)、SHOGO、misono、上木彩矢、八神蓮/
中村亀鶴/
折井あゆみ、松下萌子、タイナカ彩智/
IZAM/
ダイアモンド✡ユカイ

<スタッフ>
作・演出:西田大輔
音楽:河村隆一
制作プロデューサー:榊陽介
エグゼクティブプロデューサー:三角大
制作:ダイス
主催:ダイス

https://www.gingeki.jp/archives/1206
https://www.kabuki-bito.jp/news/1680

当時、舞台『銀河英雄伝説』シリーズを観ていた流れで、ヤン・ウェンリー役の河村隆一氏が主演ということで観に行った覚えがあります。
高杉晋作:河村隆一。もうそれしか覚えていない。

高杉晋作:河村隆一
おうの:misono
大村益次郎 〈蔵六〉:IZAM
吉田松陰:中村亀鶴
andmore…
だめだパンフ見つけないと誰が何を演じてたのかわからん。でも多分175RのSHOGO氏が伊藤春輔を演じていたに違いない……違うかもしれない……はっぴーって言ってそうな気がしたんだ……

■44seasons

本日で観劇人生が始まって11年が過ぎ、12年目を迎えることに。新しい観劇人生の最初がこの趣味が始まった西田大輔氏の舞台でまた迎えられることに沢山の感謝を。これからも全身全霊で、西田氏の、或いは他の造り手の、舞台という世界を浴びていきたいと思います。

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