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舞台付箋 饗宴『+GOLD FISH』

エイリアンハンドシンドローム、Führerに続き3度目となるDisGOONiESでの饗宴。”たった一度だけ過去を振り返ることができる魚”をめぐる、とある館での航海(ミステリー)。大千秋楽、おめでとうございます。

■公演概要

作・演出・プロデュース:西田大輔
企画・制作:DisGOONie
主催:DisGOONieS

公演期間
2021年6月2日(水)~6月13日(日)
月~金(各日1回開催)
OPEN17:00/START17:30 ※6/7よりOPEN17:30へ変更
土日(各日2回開催)
OPEN12:00/START12:30
OPEN17:00/START17:30
RESTAURANT&BAR DISGOONieS
〒104-0061 東京都中央区銀座3-3-1 ZOE銀座 B1F
https://disgoonies.jp/pgf/
( http://disgoonies.jp/ )
・チケット
テーブル席/カウンター席 15,000円
(料理(お弁当・持ち帰りも可)・ワンドリンク・ショー鑑賞料含/(税・サービス料込)
START時間より約1時間の食事後、演目鑑賞。上演時間は2時間15分予定(休憩なし)。

■出演

CAST
鈴木勝吾
田中良子/村田洋二郎
一内侑/徳秀樹
甲斐千尋(A)・宮本京佳(B)※Wキャスト
角島美緒/塚本拓弥/桜田航成/佐久間祐人
川本成
https://disgoonies.jp/pgf/ 告知ウェブサイトより

配役
マーティズ:鈴木勝吾
クラリス:田中良子
ポロット:村田洋二郎
ビクトール:一内侑
シンシア:斉藤瑞季
ブラント:徳秀樹
エヴリン:甲斐千尋(A)・宮本京佳(B)※Wキャスト
アーシュラ:角島美緒
ベントー:塚本拓弥
ペイトン:桜田航成
ワイズナー:佐久間祐人
パーカー:川本成

■作品概要

「ねえ…あなたならどうする?一つだけ振り返る事ができるとしたら…。
たった一度だけ…大切な過去を…。」
イギリスの片田舎にある古い洋館に集まった12人の男女。
彼らは《オンリーシルバーフィッシュ》の本当の名前を知るため、とあるミステリ小説の謎を解いてこの洋館を訪れた。
その魚の本当の名前を知ることで、過去を振り返ることができると言われているのだ。
しかし、魚の名前を知る権利が与えられるのは、たった一人だけ。
洋館の主の言葉に従い、その一人を決めるべく投票が行われることとなったのだが、
そんな中、隣町から逃れた”殺人犯”が洋館に紛れている可能性が浮上し…
偶然居合わせた考古学者の青年を巻き込み、物語は誰もが予想できなかった結末を迎える。

MMJ主催 2019年公演『+Gold Fish』ウェブサイトより引用

andendless(以下AE)の頃より上演されていたGold Fishが饗宴という形で演じられた。本作は過去、ダイス主催の音楽劇として池袋芸術劇場にて、MMJ主催で紀伊國屋ホールで上演されたこともある。今回は、過去のAE公演に出演した演者が同じ配役を得ているなど、恐らくは長くAEを観劇しているファンにとっては懐かしさを感じるのかもしれない。(が筆者は円盤でしかその公演を知らない上に、音楽劇から観劇してはいるものの毎度シナリオを忘れるので見るたびに新鮮な気持ちで観劇しています)

■舞台付箋

まとまらないのでメモ
・当初17時スタートだったものの6/7よりOPEN・STARTが17:30に変更
・お弁当タイム
・もりもりのお弁当タイム
・肉、肉、海鮮そして肉。酒じゃ酒を寄越せー!(アルコールの提供はない)

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menu

鰆(さわら)のシャンブレ(室温に戻した鰆?)
ホタテのカルパッチョ(オイルかけた前菜)
鴨胸肉のアフミカート(鴨肉の燻製)
サーモンのマリネ(美味しい)
蝦夷鹿のテリーヌ(テリーヌ型の鹿肉)
阿部鳥バロティーヌ(詰め物した鶏肉)
仔牛とレンズ豆のテリーヌ(お肉美味しい)
有頭海老のヴァポーレ(蒸した海老)
鮑(あわび)のボリート
(煮込み料理。ボリートとは伊ピエモンテ州の郷土料理だとか)
鶏胸肉のセミクルード(表面を炙るタタキ風鶏肉)
国産牛のロースト(ソースをつけてご飯と一緒に大勝利)

そして別小皿のイクラと海ぶどうのご飯のっけ
(料理名不明・おかずいらないくらいの勝利宣言)

(小洒落過ぎてて言葉の意味を調べるのも一苦労やで)


・アルコール欲しいお弁当でした。ご馳走さまでした。
・公演特別オリジナルカクテル(ノンアルコール)も注文可
・夜公演は昼食が遅い方は多分お弁当を持ち帰る方が良かったですね無理はいくない(公演終了後に希望者には適したサイズの紙袋をいただけました)
・開演直前には大森裕子氏の諸注意やご挨拶

・地下レストランに作られた美しい「世界でたった一匹のオンリーシルバーフィッシュ」の水槽。何度か舞台で、パンフで、映画の中で見てきた水槽が目の前に現れる不思議さと存在感。
・ルイ・アームストロング『moon river』
・演者がすぐ傍を通る近さ
・直近でみた公演と印象を比較すると、MMJマーティズ(松田凌氏)とは異なる雰囲気のマーティズ(鈴木勝吾氏)。けれど"マーティズ"が抱く希望の大きさは変わらない。
・筆者、初観劇の2013年から8年目にしてパーカーの歌がやっとパーマンの替え歌であることに気づく
・それにしても近い。演者が近い。
・yae『幻の魚』ひらひらひらいや〜。
・昨今だと舞台転換の演出が多い西田作品の中では、ワンシチュエーションで描かれるタイプの作品。

・余談。魚のデザインのワインボトルは伊ワインのワイナリー、ウマニ・ロンキのペッシェヴィーノ。劇中では白ワインとして扱っていた模様。ヨドバシやビックカメラ等の通販などで購入できる。参照ページは白(ビアンコ)
https://www.yodobashi.com/product/100000001005924401/
輸入会社モンテ物産の商品説明ページ
https://www.montebussan.co.jp/wine/detail.html?ch_shohin_cd=006588
・6/11の金ローで偶然にもGOONIES放送

公演前、終了後は店内の撮影が問題なかったのですが、そんな様子を見ていて個人的に好きだと思ったのは、水槽を見上げる人たち。誰しもがその水槽の前に立てば、魚を見上げてしまう光景、そのものを間近にできたような気がします。

錆びつくその時までずっと、ひらひらひらいや、と
その魚はただ一匹で泳ぎ続けるのでしょう。

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