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舞台付箋 少年社中 第39回公演『クアンタム -TIMESLIP黄金丸-』

久しぶりに少年社中を観てきました。残念ながら8/4の初日公演は公演関係者数名に陽性反応が確認されたということで中止となってしまいましたが、8/5公演から無事幕を開けることができた模様。このまま大阪公演まで駆け抜けていって欲しい。

■公演概要

脚本・演出:毛利亘宏
原案:中島かずき「TIME SLIP 黄金丸」
公演期間
東京 2022年8月48日(木)~8月14日(日)
→開幕延期8/4 19時公演中止
紀伊國屋ホール https://store.kinokuniya.co.jp/store/kinokuniya-hall/

大阪 2022年8月18日(木)〜8月21日(日)
近鉄アート館 https://kintetsuartkan.jp/

・グッズ
公演パンフレット2,000円、台本1,500円、タイトルロゴキーホルダー300円、缶バッチ(4種各200円)、フィナボッチハンドタオル800円、サンキューセット(パンフ、台本、タオルのセット)3,900円、少年社中各種グッズ、過去公演DVD

・チケット
一般 7,800円(税込)
U-19 2,000円(税込)

STAFF
照明◎斎藤真一郎
音楽◎YODA Kenichi
衣裳◎村瀬夏夜
舞台美術◎秋山光洋(n10design)
舞台監督◎横尾友広
音響◎井上直裕(atSound)
振付◎森川次朗
アクション◎栗田政明(倉田プロモーション)
演出助手◎本藤起久子
ヘアメイク◎林 美由紀
スチール◎金丸 圭
宣伝美術◎羽尾万里子(Mujina:art)
WEB◎田中ユウコ
宣伝美術協力◎真野明日人

制作◎一ツ橋美和、宮本綾子
協力◎細川展裕(ヴィレッヂ)
企画・製作◎シャチュウワークス

■出演

黄金丸/■■■■:井俣太良
大竹えり
田辺幸太郎
堀池直毅
廿浦裕介
加藤良子
杉山未央
紫電博士:山川ありそ
竹内尚文
川本裕之

ヒロ:染谷俊之
タオ:MARiA
ユウ:高本学
辻凌志朗
ケン:鳥越裕貴
(敬称略)

■作品概要

上演時間:1時間50分程(休憩なし)
LIVE配信なし。劇場へ足を運ぶことだけが、この120分弱の冒険に出られるチャンス。

STORY

数学オリンピックで準決勝敗退した「ヒロ」「ユウ」「ケン」の三人。
社会人となった彼らは疎遠になっていたが、2025年大阪万博にて再会する。

気まずい雰囲気の中で会話をする彼らの前に、 不思議な女性「タオ」が現れ、彼らに告げる。
「黄金丸を持った三人が、世界を救う」
怪訝に思う彼らの前に突然、一本の剣が出現する。
その剣の名前は…『黄金丸』。
何気なく手にした瞬間、彼らは黄金丸に飲み込まれて消えてしまう。

なんと彼らは100年後の世界へと飛ばされてしまった。
そこは量子コンピューター「クアンタム・マシーネ」がはじき出す“確率”により全てが支配される世界。
危険因子を持つ人間が排除された地上に生まれたユートピアとなっていた。
ユートピアを維持するのは、「クアンタム・マシーネ」を神として崇める教団「クアンタム」。 人類は確率によって守られた争いのない世界を実現するのであった。

だが、それをユートピアとは認めない人々がいた。
彼らは抵抗勢力「レトロ」を作り、「クアンタム・マシーネ」から人類を解放する戦いを挑んでいた。

レジスタンスの信じる予言。

「救世主が時を超えて現れ、世界を解放する」
突然、救世主として運命を背負わされた三人。
果たして彼らは世界を救うことが出来るのか…。

―人間の未来は、
“確率”では導き出すことが"できない!

http://www.shachu.com/quantum/index.html#story

■舞台付箋

・ひさしぶりの社中
・今回、社中というだけで出演者なーんも調べてないで行ったけど楽しかった。
・未来へタイムスリップして未来を変えようっていう話。
・3人の青年の一部喧嘩別れしたり夢を諦めたりした、やや拗れた友人関係と、AIの演算により導き出される確率に支配された未来で起こるやや捻れた未来の人間の人間関係が重なっているような群像劇のような青春物語。うん、あれは誰にとっても青春物語なのかもしれない気がしてきた。
・とまあ何やかやと言っても、わかりやすいのが一番いい。時代背景も登場人物の人物像も何も知らなくても、身構えなくても人物の名前は大体聞こえる(覚えられるわけではない)し、関係性も見えやすい。ひねくれているようで物語がまっすぐなのがわかりやすい。変なギミックはないのに、それでも伏線がちゃんと最後に活きてくる。たったの一太刀を見せて「十回斬りました」なんてト書きをセリフにしてしまうギャグテイストも散りばめられていて、大衆演劇ってこんな感じなのかなーといつも思う。
芝居観劇って高尚なものだから、とか堅苦しくて気難しい、みたいな印象がもしある人がいるのなら、舞台を観るのってこういうのもあるんだぜ!と伝えるのなら例の一つに社中を挙げたい。
そのくらい、二時間、時間があるのなら、何も構えることなくぷらっと劇場行って当日券買って、わーっと観に行ける舞台でした。

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