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宇氣郷たねの学校

皆さん、こんにちは!
今日はKOROMO語りvol.2のイベント会場となる宇氣郷たねの学校の紹介です。記事を書いてくださった学校の主催者だけでなく、たねの学校に集う仲間たちも同じ思いを持って学校に参加しています。
一呼吸いれて好きなお茶でもいれ、ゆったりと座りながら記事をお読みください♡

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「宇気郷たねの学校」は三重県のど真中の山奥の小さな集落にあります。無農薬無肥料で在来野菜を育てる人たちを育成する為に立ち上げました。

主な活動としては月に5回ぐらいの料理教室です。

在来野菜と雑穀を普及するためには、まず食べて味を知ってもらうことが必要です。個性的で独特の風味な在来野菜や雑穀は料理は方法によってはすごいパワーを発揮します。その生命力パワーを第六感までも使って感じてもらうのがこの料理教室の趣旨です。田畑の作業も一緒にすることでどうやって野菜たちが育つのが一番心地いいのかをさまざまな視点から考えることを大切にしています。最終目標は「たねとり」をする「タネトリビト」を少しでも増やしていくことです。

私は長い間たくさんの種類のタネをとりたくさんの人にお分けしてきました。ところがほとんどタネは帰ってくることはありませんでした。お分けするだけなので自分の種がどんどん減っていくだけ、あまり「タネトリビト」が増えていきません。タネの魅力を発信する方法を多角的に考えようと思い、You Tube、standFM(https://stand.fm/channels/5fee2e131f63b1cf68ac823c)などにも取り組み、昨年の4月から本格的に「宇気郷たねの学校」を立ち上げました。ここはシードバンクも兼ねており、すべてのタネを低温で保管するため大型冷蔵庫を備えています。希望があればそこからタネを出してお分けしています。料金はすべてドネーション制にしています。「宇気郷たねの学校」を始めてから、たくさんの人が集い、そして人どうしがどんどん繁がり新たな展開が醸し出されています。現在はこの人のつながりをもっと温めて信用経済圏が作れないかと模索中です。心地よい「場」の提供はとても大切だと改めて思い知らされる私にとっても貴重な体験をさせてもらっています。タネを通してこのような「場」をあちこちに増殖させることがもしかしたら私の役目かもしれません。

6月7日(火)に開催するKOROMO語りは2回目からは主催者はいません。タネから「衣」を作り上げたいという思いのある「綿の花TUMUGIチーム」全員が主役です。

タネも衣服も海外に依存しているのが現在の状況です。昔はこの地域では桑の木を育て蚕を飼って織物を織りあげていました。私は生まれ育った大阪泉州地域でもタオル産業が盛んで学校の行き帰りでタオル工場の織る機械音を聴く日々でした。しかし中学生ぐらいにはほとんどのタオル工場はなくなりました。安い海外のものに依存すると自国の産業が伝えていることを身をもって知ることになりました。食料自給率も37%しかなく、海外から食料が入ってこなくなれば途端に国民が飢えてしまう状況です。人間が生活する支えになる衣食住のほとんどが海外に依存する状況になって、生活は便利で安価な物が溢れるようにはなったのですが本当の意味での自国のものづくりは廃れていく一方になりました。大切なモノづくりの精神自体も失われ、心のこもっていない食や衣をまとうことで、人はなぜか亡霊のように働き続けて時間に追われるだけの生活になってしまいました。そろそろ失ったものを自分たちの住む地域で取り戻す時が来たのかもしれませんね。

「宇気郷たねの学校」に集いし方々は本当に信念と思いだけは誰にも負けません。そして実行力もあります。それぞれのできる能力を出し合って、ひらめきとアイデアのスパイスも混ぜて、素晴らしい相乗効果で未来を楽しく明るいものにしていけると思っております。

私は一人一人の目の輝く瞬間が大好きです。本当に人がワクワクした時は目からものすごい閃光を発します。今後も「宇気郷たねの学校」ではたくさんの人が集い、種採りを楽しみ、美味しい在来野菜を食べ、新しい出会いと発想を生み出し続けると思っています。地球の美しさと自然の豊かさを知り、すべてとの繁がりと信頼を取り戻すことで私たちは新たなステージでもっと自由にそしてもっとゆっくりとこの世界で遊べるようになると思います。

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いかがでしたか?
布だけでなく、自給自足、たねの自家採取に興味のある方も是非KOROMO語りvol.2においで下さい。共に語らい、楽しいひと時を過ごしましょう。