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エリック・ホッファー

やぁ君か、また来たのかい?
君の、君たちのいう対人関係の悩みというのは解決したのかね?
なに?ついカッとなって利己的な行動をとってしまうって。

面白いことを言うね君は。
真に利己的になるには、かなりの自尊心を必要とするものだよ。
僕の見たところ君はひどくおびえているようだ。
そんな君が利己的なんてとても言えないね。

そして君は自分を貶めている。
自分を過小評価する人間は自分の価値を高めようとしないんだ。
言い訳ばかりを掲げて、他人の価値を貶めることに心血を注ぐ。

なんだいそんなに顔を赤くして。
君は自分自身のことを貶めていいるんだ、ほかならぬ君自身が。
だったら僕のいうことなんてささやかなもんじゃないか。
最大の隣人に自尊心を傷つけられているのだから。

そうだ、怒るといいさ。
怒れるということはその評価に不満があるということさ。
怒りでもなんでも、感情というのはエネルギーになりうる。
その方向を他者ではなく自分を高めるために使うといいさ。

また疲れてしまったときは来るといいよ。
今度は珈琲の一杯くらいはごちそうするからさ。

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