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雑記

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#読書

昭和遊女考(祠の参考文献にかえて)

 遊女や遊郭について記した書物は数多くあれど、昔遊女の実際の言葉を、そのまま書き記した本というのは、実に少ない。  一番深い傷、そぅさねぇ、妹の嫁入りだ言うて母さが金借りに来た時かいネ、姉のお下働きの涙の金が、いっぱしの男の女房になれる妹の祝い金だと思ぅた時、 「何で私ばかりお股開きで仕送りせんならんのか、妹にも同じ事させりゃ良い」  母さに言いたかったがグンとこらえた。その分、心に傷がギィとついた。体全部、痛かったョ。(鬼追い47頁)  小説の史料として読んだはずだった

ツッコミを入れつつ読むと、めっちゃ笑える名作 【夏目漱石 坊っちゃん】

 親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。 「我が輩は猫である」や「雪国」ほど有名ではないけれど、まぁ誰もが一度は目に(耳に)したことがあるだろう出だし。  早速、表題の通りツッコミを入れていきます。  親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。  無鉄砲(=向こう見ず)って、親から受け継がれるもんなの? ていうか、損してる自覚あんのに、何で他人事みたいに語ってんの?  では、もう少し読み進めてみましょ(カッコ内がツッコミです)。 小学校にいる時分学校の二