マガジンのカバー画像

雑記

25
雑記です。
運営しているクリエイター

2020年2月の記事一覧

昭和遊女考(祠の参考文献にかえて)

 遊女や遊郭について記した書物は数多くあれど、昔遊女の実際の言葉を、そのまま書き記した本というのは、実に少ない。  一番深い傷、そぅさねぇ、妹の嫁入りだ言うて母さが金借りに来た時かいネ、姉のお下働きの涙の金が、いっぱしの男の女房になれる妹の祝い金だと思ぅた時、 「何で私ばかりお股開きで仕送りせんならんのか、妹にも同じ事させりゃ良い」  母さに言いたかったがグンとこらえた。その分、心に傷がギィとついた。体全部、痛かったョ。(鬼追い47頁)  小説の史料として読んだはずだった

おもむろ。

おもむろ ──【意味】不意に。出し抜けに。  と、意味を勘違いしている人がとんでもなく多い! ので、日本語の将来のために、おもむろさんの名誉のために、小説屋として正しい意味をここで叫んどきます。 「おもむろ」は漢字にすると、「徐」と一文字になります。「徐に」なんて使います。 「徐々に」「徐行」……くらいしか語例を思いつきませんが、もうこれで、本当の意味は知れたことと思います。  そうです。「ゆっくり」です。ゆっくりなんです。徐にしていってね。  なお、「おもむろに」と

ありがとう、エキサイトブログ。

(本記事は、一ヶ月前にエキサイトブログに投稿した記事の転載です)  振り返れば、2007年からお世話になっていたエキサイトブログ。  数多くあるブログサービスの中から、エキサイトを選んだのは、そのシンプルなデザインが理由でした(今だって気に入っています)。  URLに自分のアカウントが組み込まれるというのも、当時は珍しかったような気がします。  展示の告知はもちろんのこと、その後の報告。好きな本の紹介。一行小説なんていうのも一時期はひたすらに書きまくってました。あとは旅