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教養強化合宿【特別篇】に参加するまで

「生きてるって言ってみろ」

革命家・外山恒一さんのことを知ったのはおそらく2011年頃で、やはりアノ政見放送動画がきっかけだった(3.11に際して、恩師の一人であるD前先生がRCサクセション、タイマーズ、マック赤坂、制服向上委員会などを教えてくれて、その流れで外山さんのことも知ったと記憶している)。

でもその時は“強烈な泡沫候補”としてしか認識しておらず、その後ドキュメンタリー映画「立候補」でお見かけしたり、政治学の授業にて上映された政見放送映像で再度お目にかかったりというくらいで、その思想性に共感するところまでは追いつけていなかった(原発事故以降、一貫してリベラルな思考で物事を考えて判断し続けていたので、無理もない)。

しかし、このコロナ禍。

「コロナはこわいけど、でもコロナに“負けるな”とか“打ち勝つ”というのは、なんか違うなぁ」と感じ、ウイルス学(山内一也さん)や免疫学(多田富雄さん)の本をパラパラと読んで「ウイルスっておもしろいー!」と思っていたところに、この記事と出会った。

「チョイわるウイルス」というところにだけにわかに賛同しかねたものの、早々に“自粛警察”への警笛を鳴らし、左派の矛盾を突いているのは流石だと思った。

コロナのことは何とも思っていないが、日本人の圧倒的多数のFラン劣等民族ぶりにはハラワタ煮えくり返っている。ネットとマスメディアに踊らされて「コロナ怖いよー」とただ家に引きこもっているだけならまだ可愛げがある。マス・ヒステリーに同調せずに引き続きフツーに街に繰り出している冷静な人々を非難し、補償がないんだから営業を続けるしかない飲食店やライブハウスや風俗店を攻撃し、罰則を伴う外出禁止・営業禁止など政府の強権発動を(しかも補償の話は後回しに)求め始めたりする始末である。数年来「アベやめろー」と喚き続けてきたリベラル連中ですら、あろうことか安倍ちゃんが強権発動をしないことを批判し始めて化けの皮を剥がされ、私なんか、そんな連中にバトンタッチされるぐらいならむしろ安倍ちゃんにずっと首相を続けていてほしいと願ってしまう。

また同時に、この記事にもけっこう心を揺れ動かされた。

つまり、自由と民主主義のためにセキュリティを確保しようとしたとき、われわれは、肝心の自由と民主主義を失うのだ。
ー大澤真幸『文明の内なる衝突』

さらにTwitterでの数々の発言、例えば

などなどに納得しつつ、その活動の真面目さと類まれなる面白さに胸アツの日々が続いた。とにかく発言や思考のセンスが良すぎるのだ。物事の核心や矛盾を鋭く突いているのに笑ってしまう面白さがあった。だから飽きず、目が離せない。

Fラン人民の私は結局闘争には参加しなかったけれど、ともかく。左側だけの意見に染まってしまうと思考停止に陥ってしまいそうなので、右方面の諸発言も目・耳に入れるように普段から努めていたが、それらをすべてひっくり返される思いがした。

ちなみにこちらの文章もやや過激だと思いながら好きこのんで読んでいた。

そんなこんなで、現在のリベラル勢が求めている民主主義って何だろうとか、ウイルスが活躍する中での資本主義って何だろうとか、昨年起業したばかりなのに、自身のビジネスよりも自身が生きる社会について頭を悩ませていたところへ、このツイートが流れてきたのである。

もう学生ではないけれど、なんとか頼み込んで潜らせてもらおうと腹を括った。普通の会社員生活はやめたのだから、今こそ好きなように動こうと思ったのだ。





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