【ガンバ大阪】残り2試合+天皇杯2試合 ガンバの歴史を繋げる、宮本恒靖とともに
お疲れ様です。前回の更新が11月21日。
ガンバ大阪トップチームは
11月21日vs浦和@埼スタを2-1で勝利
11月25日vs川崎@等々力を0-5で敗戦
11月29日vs鳥栖@パナスタを1-1で引き分け
12月6日vs湘南@BMWを2-1で勝利
川崎に大敗し、シャーレを掲げる瞬間を目の前で見つめることとなるショックを受けた。一方で4試合通して2勝1分け1敗。勝ち点7と1試合あたりの平均勝点2はほぼキープ。満身創痍の中、このような戦い続けられているのはすごいと思う。ここからは展望ベースでリーグ戦残り2試合をどう戦うかを考えていこう。
対戦相手 横浜FCと清水
残り2試合の対戦相手は横浜FCと清水。前回対戦はどちらも2-1の勝利。横浜FCは柏レイソルを上位進出に導いた下平監督のもと、攻守にバランスの取れた「いいチーム」を作り上げている。先週末の名古屋戦でも引き分け、上位チームとの戦いでも決して引かず、対等に戦い抜く力を持っているチームなので、しっかりとガンバも用心して対戦に向き合わなくてはいけない。ここ数試合スタメンで出場している一美の出場はないが、メンバー登録の空いた枠に三浦知良が入った時の団結力が高いため、ホーム最終戦となる横浜FCも高いモチベーションで臨んでくるだろう。ここ5試合は3分け2敗。
清水はビルドアップ、プレッシングのチームつくりを前任監督のもとで目指したようだが、監督を解任。その後チーム状態が回復したようで最下位からは脱却している。ここ5試合は1勝2分け2敗。最終節、とにかく頑張ろう的なモチベーションで来る可能性もある。とにかく油断大敵。
目標 2位の条件のおさらい
現在のガンバの勝ち点が62。
2位ガンバは残り2試合。最大の勝ち点は68。
3位名古屋は残り1試合。最大の勝ち点は63。
4位セレッソは残り2試合。最大勝ち点は65。
5位鹿島は残り1試合。最大勝ち点は61。
現時点でガンバ大阪は4位以内を確定させている。神戸がACLを敗退したため、J2のクラブが天皇杯を優勝するという事態が起こらない限り、ガンバはACLのプレーオフステージからの出場権を手中にした。ここから先は、これまでも言及していたリーグ2位と天皇杯優勝を見据えての戦いのみである。
2位の条件はガンバが1勝1分けをすれば、ガンバの勝ち点が66となり、名古屋の最終節勝利とセレッソが2連勝が重なったとしてもガンバの勝ち点を上回ることがなくなる。
水曜日に2位が決まる可能性としては、ガンバが勝利し、セレッソが引き分けもしくは敗戦するパターン。とにかく水曜日に横浜FCに勝ってさっさと2位を確定させたい。そして、残り2試合勝利することは、コロナ渦でもスタジアムに駆け付けるサポーター・ファンへの最大のプレゼントになるし、天皇杯への勢い付けにもなるだろう。
残り2試合+天皇杯2試合への準備
12月16日水曜日の横浜FC戦までの間に中9日。これまでの過密スケジュールの中で、多くの選手が大きい小さいに限らず怪我を負い、疲労している状態。先日の湘南戦を休んだ選手の中には、残り2試合に向けてコンディションを整え、さらにその先の天皇杯を意識しているのは宮本監督のコメントからもわかる。重傷なのは小野瀬と井手口、軽傷なのは昌子、三浦、ヨングォン、宇佐美といったところだろう。彼らがこの10日間でどれだけ回復しているかがリーグ残り試合と天皇杯優勝への重要なポイント。そんな中で宮本監督から若手選手の起用も示唆されているのは興味深い。
また、報道ベースで来季の選手の去就に関する報道がないのは安心材料でもあると思う。選手間ではすでにお互いのことを話し合っていることもあると思うし情報共有していることもあると思うが、外部への情報の漏れが無いよう管理されているのは天皇杯に向けての心の準備という意味が込められているように思う。外部からの情報で中途半端にチームが揺らぐことがないよう、管理されていることは「強い」集団を作るための条件だ。情報が洩れてる強化部からの意気込みを感じる。
ガンバの歴史を繋げる、宮本恒靖とともに
様々な意見はあると思うが、少し語らせてほしい。ガンバ大阪ユースの1期生が、U17日本代表に選ばれて、ガンバ大阪でプロ契約を結び、早々にレギュラーポジションを獲得、同志社大学に通いながら、選手としても成長、23歳の若さでチームキャプテン、シドニー五輪に出場、2001年にはリオ・ファーディナンドの後釜としてウェストハムに移籍することになってたのに、労働ビザが下りずにガンバ大阪に残留。2002年のワールドカップで日本中にマスク姿で現れて6月の勝利の歌を日本中に響かせる。2005年にやっとの思いでガンバ大阪の初タイトルを自身のゴールで手繰り寄せ、一度クラブを離れた。現役引退後、FIFAマスターを取得するなど、ガンバには戻ってこないと思ってたところで、2015年にアカデミーのコーチングスタッフとして帰ってきてくれた。指導者としてU23チームの礎も作り、今の森下さん率いるガンバU23のスタイルに影響を残した。2018年途中壊れてたトップチームの監督に就任。9連勝して一時期再開にまで落ちたチームを残留させて、2019年もシーズン途中でメンバーが大幅に入れ替わる中で順位を上げてきた。そして今シーズン、コロナショック、過密日程、複数の怪我人などで大変な中でチームをまとめACL争いにチームを導いてくれている。ここまできたら、2021年の元日、カップを掲げる宮本恒靖を見たいし、ACLとか戦いたい。
こんな漫画とかドラマみたいなストーリーをガンバ大阪にもたらしてくれているのってすごい。当たり前なことのように感じるけど、ガンバ大阪のサポーターしか味わえないストーリーだ。サッカー、野球、バスケなどプロスポーツクラブやスポーツ選手を応援する醍醐味は「エモ」さなのだと私は思う。ドラマでも、漫画でも映画でも描けないような信じられない瞬間、感情をスポーツは僕たちに与えてくれる。サッカーにはピッチ上の技術的、戦術的な面がたくさんあるけれど、応援している人たちが求めているのは素晴らしいテクニックや身体を張った熱いアクションがゴール、勝利、タイトルへとつながっていくストーリーなのだと思う。リーグ2位で終わって、しっかり天皇杯準決勝に勝って元日の国立競技場で戦うガンバ大阪と優勝するガンバ大阪が見たい。これからも続くガンバ大阪の歴史、ストーリーの中に、宮本恒靖がスーツ姿でカップを掲げる瞬間が必要だから。
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