見出し画像

私たちのノート造りのきっかけはアメリカから

 突然のメールから始まった第一歩

それは2012年5月に届いたアメリカからの突然のメールから始まりました。
送り主はロサンゼルス近郊で日本文具を専門に販売しているオンラインストアさん。自社で初めてオリジナルノート、それもオールメイドインジャパンの製品を作りたくてウチのHPにたどり着いてくださり、コンタクトをしてきてくれました。
海外からのOEMの問い合わせなどそれ迄受けたことなどは全くないし、どのように取引をしたらよいかも分かりません。まして、英語でやり取りするなど、遥か昔の大学時代から遠ざかっています。
でも、遠い海の向こうからの問い合わせは嬉しいもので、すっかりやる気になってしまい、PCアプリの翻訳機能と学生時代の辞書を頼りに、前向きな返事をしたのです。(その時は、まさか、このような長いお付き合いになるとは思ってもいませんでしたが)そして、メールのやり取りは回を重ねてゆき、その年の8月には日本に来てくださり、直接お会いして打ち合わせをしました(もちろん、英語での打ち合わせでした)。そして、さらに順調にやり取りが進み、その年の暮れには第1弾のノートが弊社からアメリカに海を渡っていきました。

Sevenseas初版 (2)

最初は改善点ばかり


でも、はじめてのノートはその後様々な改良点が見つかりました。それらをアメリカの顧客とよく話し合いながら、何回か改訂(改良)を重ねていきました。実際に、お互いが満足できる品質の製品になったのは、それから2年くらいかかったと記憶しています。
その重ねていった改良のおかげで、私を含めて社内の技術がさらに向上し、いろいろな工夫やノウハウが蓄積されていったのも事実です。Lay-flat製本と呼んでいるノートの製法もその過程で安定して製造できるようになってきました。

画像2
最初にアメリカに輸出した製品

ここからオリジナルノートが見えてきた


そして、アメリカとのやり取りで触発され、これまでの技術の蓄積を活かしたわが社らしいオリジナルノートを作って販売したいという、弊社専務の熱い思いと行動力によって、2016年12月に第1号のオリジナルノート「BOOK NOTE」が生まれました。

4種の表紙のBOOKNOTE


勿論、開発には2014年の発案から発売まで2年の年月は要していますので、その間に紆余曲折は色々ありました。試作品も何種類作ったか新製品開発の専門家やデザイナーさんとの打ち合わせも何回したか数えるのが大変なくらいです。
でも、一つ言えることは、私たちのノート造りのきっかけの一端は、アメリカからの1通のメールだったことは間違いありません。私たちが知恵を出し合って改良してきた過程が財産となっていったのですから。

そして、今でもそのクライアントさんとはずっと継続して良好なお付き合いが続いています。(その割に、英語力は上がっていませんのが残念ですが)

記事担当:社長

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?