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生涯で一番好きだった人の人生が崩壊していた話


僕は恋愛を諦めていた。

そんな僕に突然、昔好きだった女性からインスタグラムのDMが届いた。

「そうちゃん、げんき?

千雪だよー

見つけたからフォローしていい?」


◯恋愛を諦めた男


僕は昨年までお笑い芸人として活動していた。
現在は芸人を辞めて、作家という肩書きで活動している……と言っても仕事はほとんどない。
唯一の仕事は、「こたけ正義感のギルティーチャンネル」というYouTubeチャンネルのメインスタッフとして運営に携わっている。


売れない芸人の期間が長く、現在も十分な収入がないので僕はとても貧乏である。
そして、僕は人生で一度も恋人がいたことがない。
また、容姿も決して良いとは言えない。
おまけに重度のアニメ・声優オタクである。

人間には向き不向きがある。僕は明らかに恋愛に向いているとは思えない。
向いていないことをして苦しむくらいなら、趣味や仕事を充実させる人生の方が有意義ではないだろうか。
楽しい人生を生きるために、恋愛を諦めよう。
近年はそんなことを考えながら生きていた。

そんな僕ですが、学生時代は何人か好きな女の子がいた。できる限りで想いを伝えることもしていた。
その中でも特に思い出深い人が、今回DMを送って来た女性である。


◯ちーちゃんとの出会い


彼女の名前は千雪(仮名)。僕はちーちゃんと呼んでいた。

彼女とは幼稚園が一緒だったらしい。
「らしい」というのは、僕にその時の記憶がほとんどないからだ。

僕は、幼稚園の年長のときに親の転勤の都合で引越しをした。
その後しばらくはちーちゃんに会うことはなかった。
ただ、僕の母親とちーちゃんの母親が仲が良く、転勤のあとも連絡を取り合ったりしていた。
そして、それは現在も続いているようだ。

僕が大学受験に失敗した18歳の春。
お互いの家族で一緒にご飯に行こうということになった。僕と、僕の兄と母。ちーちゃんと彼女のお母さん。
5人でご飯に行った時に僕はちーちゃんと再会した。
と言っても昔の記憶がほとんどないので、僕にとっては実質その時が初対面である。
だが、向こうはそんなこともなかったようで、僕のことを「そうちゃん」という小学生以降一度たりとも呼ばれたことのない呼称で僕のことを呼んできた。

その時にちーちゃんのお母さんの勧めで連絡先を交換した。

そのあと僕は地獄の浪人生活に突入するのだが、その間に何度か彼女と食事に行ったり遊んだりしていた。

おい、受験生が何やってんだ。

そう思う方もいらっしゃると思います。

僕も全くの同意見です。

それはさておき、何度か会っているうちに僕はちーちゃんのことを好きになりました。

浪人生活という鬱屈した環境の中で急に現れ、記憶にはないが幼いときから繋がりがある異様に距離感が近い女性。
今考えると、そういうシチュエーションに恋をしていた可能性もあったかもしれない。

しかし、それを差し引いたとしてもちーちゃんは魅力的な人だった。
おっとりしていて、一緒にいると落ち着く雰囲気。ちょっと天然なところもあって、話していて楽しい。そして、尊敬できるところもある。

当時彼女は看護師を目指していた。
なのに、彼女は血を見るのが苦手だと言っていた。
そんな彼女がなぜ看護師なのか。
その理由は、手に職をつけてお母さんを安心させたいといったものだったと思う。

とても看護師向きとは言えない性質を持っているのにも関わらず、家族のために将来の選択をする彼女をとても尊敬していた。

当時の僕はすでに芸人になりたいと思っていて、将来の選択においては自分のやりたいことを最優先すべきと考えていた。

そんな自分のことしか考えていなかった僕だからこそ、余計に彼女の選択をすごいと思っていた。

会うたびに彼女への気持ちが募っていき、何度目かの食事のときに告白しようと決めた。

その日は彼女の誕生日が近かったので、プレゼントを用意した。

彼女の趣味もわからないのに、直感で選んだ安物のネックレス。
今考えるとこんなにも独りよがりなプレゼントがあるだろうかと恥ずかしくなる。

そんなプレゼントを懐に忍ばせて僕は告白に臨んだ。

結果は当然ながら、撃沈。

ショックのあまり理由はあんまり覚えていないが、おそらく男として見られてなかったのだろう。

しかし幸か不幸か、このことを機に僕は完全に受験勉強に集中することとなった。

僕が大学に受かってからも何度か2人で会ったことはあったが、残念ながら関係が発展することはなかった。

そして、彼女が就職する直前に食事に行ったのを最後に、僕が彼女に会うことはなかった。

それから10年以上の時が流れた2024年5月某日、冒頭のDMが僕のもとに届くことになる。


◯DMの真意


DMが届いた時の感情は複雑だった。

まさかくると思ってない人からの連絡に対する驚き、かつて好きだった人から連絡が来た喜び、なぜ今更という疑問、捨てたはずの恋愛感情が再び呼び起こされてしまうかもしれない恐怖。

そんな自分でもよくわからない状態でやりとりをしていた。

いろんな感情がある中で、一番大きかったのは恐怖かもしれない。

僕にとって恋愛は、ただつらいだけのもの。

好きになった女性に想いを告げて失敗するという経験を何度か繰り返すうちに、そういう風に刷り込まれてしまった。

だからこそ、恋愛を諦めていた。
そうすることでおだやかな気持ちで暮らすことができる。
その平穏な日常をぶっ壊されてしまうかもという恐怖。

しかし、そんな思いに反して期待している自分もいた。

もしかしたら何かあるかも……。

そんな思いがあるからこそしばらくやり取りを続けてしまったのだが、絶対にこちらからは「会おう」とは言わないようにしていた。
それほどには喜びや期待より恐怖が大きかった。

やり取りを続けている間に、自分の淡い期待を潰すためにあることを確認したくなった。

現在、彼女にパートナーがいるかどうか。

年齢的にも結婚していても何もおかしくない。

ネットストーカーよろしく彼女のインスタの過去の投稿を見漁って、パートナーの有無に関する情報がないか探してみた。

結果として直接的な情報は得られなかったが、まあおそらく相手がいるだろうなという投稿がいくつか見つかった。

なんだ、期待する必要ないじゃん。

安堵感と寂寥感が混ざったなんとも言えない感情になった。

ところが、そんな風に思ったのも束の間ここで彼女から「会いたい」という言葉が出てきた。
社交辞令的なものではなく、具体的にスケジュールの確認をしてきたのだ。

そうなってくるとひとつ疑問が出てくる。

パートナーがいるのに、男の俺と2人で会って大丈夫なのかな?

パートナーの人はそういう束縛とかあんまりしない人なのか、それとも俺が男として全く警戒されていないのか。でも、一般的にはこういうのってカップルが揉める原因になるんじゃないのか?

恋愛経験の無さがこの疑問の解決をこれでもかと妨げてくる。

考えてもしょうがない。てか、そもそもまだパートナーがいるのは確定じゃないし。

そう思いながらも一応の警戒をしつつ、「まあ来月なら空いてる日多いかも」という曖昧な返事をした。

そして、いろいろ思い悩んでいたのがバカらしくなるくらいすぐにその答えはわかることになった。

それに対する彼女からの返信。

「彼氏も連れて行っていい?」




……はぁ?



はい、猫ミーム案件。

この言葉を見たとき僕の中で眠っていた恋愛特有の負の感情が蘇ってきた。

好きな女の子に想いが届かなかったときの切なさと情けなさとやるせなさが混ざったあの感情。

あの嫌な痛みが10年以上ぶりに僕に襲いかかってきた。

この苦しさを1人で受け止めきれなかった僕は、すぐに気の置けない友人数名にこの話をした。

こういう状況なんだけど、どうすれば会うのを回避できる?

当初の相談の入り方としてはこんな感じだったと思う。

会っても絶対に傷つくだけだから、会うことを回避したい。
僕の平穏な日常から恋愛という名の侵略者を駆逐したい。

最初はそういう気持ちで相談していたのだが、いろいろと話しているうちに「もしかしたら俺は本当はちーちゃんに会いたいのかもしれない」という気持ちに気付いてしまうことになった。

あれ?俺もしかしてちーちゃんのことまだ好きなのか?
いや、もう10年以上も前だぞ。さすがにキモすぎるだろ。
でも、じゃあなんでこんなに傷ついてるんだ?

とても冷静な判断ができる状態じゃなかった。

ここで、何人かの友人に相談するなかでちーちゃんに関して新たな可能性が浮上してきた。

これ、詐欺じゃね?

この状況がいわゆるネットワークビジネスやネズミ講の勧誘の手口と酷似しているという意見が出てきた。

久しく会っていない友人・知人からの連絡。
面識のない人間の同席。

客観的に見ると怪しさしかない。

ただ、このときの僕に客観的に物事を見る冷静さなど微塵もない。

あのちーちゃんがそんなことするわけ……

騙されやすい人間のセリフを考えろと言われたらまず最初に出てきそうなセリフが僕の脳裏をよぎる。

とにかく、なんにせよ会ってみないとわからない。

とりあえずは、そういうふうに無理矢理結論付けることにした。

こんなふうにいろいろな考えを巡らせるなかで、ひとつだけ確かなことがあった。

僕は本当は恋愛がしたかったんだ。

今回のことで図らずも今まで目を逸らしてきた「恋愛」と向き合うことになった。

あの頃のちーちゃんへの想いを思い出したことで、自分の中にある恋愛への憧れに気付いてしまった。

これって、もしかして良いことなのではないか?

今まで諦めたフリをしてきたけど、自分に正直になるチャンスでは?何かを変えるチャンスでは?

恋愛の痛みを思い出すと同時に、不思議とそういう前向きな気持ちを手に入れることもできたのだ。


◯エンタメへの昇華


今回の件はとにかくいろんな人に相談してみようと思い、僕にとっての最大のビジネスパートナーである彼にもこのことを話してみた。

こたけ正義感。芸人時代の同期であり、今はともにYouTubeチャンネルを運営する仲間。YouTube以外のことでも彼の活動に協力している。

彼の意見は、「相手の女性がキショすぎる」「彼氏を連れてくる意味がわからない」「デリカシーがない」、まあこんな感じの内容だった。

言っていることは理解できるが、やっぱり僕の中でちーちゃんを悪い人だと思いたくないという気持ちが邪魔して、彼の言うことを100%飲み込むことはできなかった。

そんな僕に彼はある提案をしてきた。

じゃあ、このこと次のラジオで話そう。
それで、リスナーからコメントもらおう。

前述のYouTubeチャンネルでは毎週金曜日にラジオをアップしている。

『こたけ正義感のギルティーラジオ』。
弁護士芸人・こたけ正義感による約30分ほどの1人喋りのラジオ。そこに僕は作家という形で参加している。

それは確かに面白いなと思い、その提案を承諾。

ラジオでこの件について話すこととなった。

ラジオがアップされると、いつもの何倍ものリスナーからのコメントがついた。

そのほとんどが「こたけさんと同意見です」というものばかりだった。

100件近くついたコメントの中に僕やちーちゃんを擁護する意見は皆無だった。

中には「危機感がなさすぎる」「救いようがない」といった強めの言葉で僕を叱責するコメントも見られた。

なんで俺、怒られてんだ……?

ただ、これに関してはひとつだけ弁明させていただきたいことがあります。

人前でのトークのときに僕がよくやってしまう「対立構造を作り出そうとする」という癖で誤解を与えてしまったかもしれない。

今回のケースで言うと、こたけの意見に対して逆の意見で合いの手を入れることでよりトークが盛り上がるだろうという考えです。
芸人さんがよく使う「プロレス」と呼ばれる手法に近いかもしれない。

正直このラジオを収録した時点で、僕はちーちゃんの危うさを感じ始めてはいた。
なので、こたけの意見が至極真っ当だと理解していましたし、それに反論する気など一切ありませんでした。
もちろんちーちゃんを信じたいという気持ちがゼロだったわけではないので僕のラジオ内での発言すべてが嘘だったわけではないですが、必ずしも心からの本音だったというわけでもないのです。

まあどうでもいい言い訳はこれくらいにしておきまして。

とにもかくにも想像以上に大量のご助言を頂けたのはとても嬉しかったです。僕の身を案じてくれているコメントも多く、なんというか申し訳ない気持ちにもなりました。

◯決断


そんな大量のコメントとそれまでに相談した友人たちの言葉たちを受けて、僕の気持ちはほぼ固まった。

ちーちゃんに会うのはやめよう。

君子、危うきに近寄らず。

彼女に会うことで失うことはあっても、得るものはないと思った。

相談した友人が言っていたことで深く刺さった言葉があった。

「あんたの知ってるちーちゃんはもう死んだと思いな」


僕が信じたかったちーちゃんはあくまで10年前のちーちゃん。

人間を変えるには10年という時間は充分すぎる。

あのちーちゃんを詐欺師に変えるのにも、デリカシーのない女にするのにも充分すぎる時間である。

そう決めた僕はとりあえず彼女のインスタアカウントをミュートすることにした。


◯ちーちゃんの人生


「来月のスケジュールわかったら連絡するね」
「おっけい、連絡待ってるね」

DMのやり取りはこんな感じで終わっていた。

ここから僕が来月のスケジュールを彼女に送るつもりはない。

ただ、来月になれば彼女から催促の連絡が来る可能性は大いにある。

その場合、どんな返信をしようか……

そんなことに頭を悩ませながら日々を過ごしているところに母親から僕に一本の連絡が入った。


ちーちゃんのことで大事な話があるから、電話ください



……はぁ?

全くハッピーハッピーではなさそうな不穏なメッセージ。

一体大事な話ってなんだ?
もしかして、ラジオで話したこと怒られるのか?

混乱のあまりそんなトンチンカンなことしか考えられないまま、すぐに母親に電話をかけた。

「あんた、ちーちゃんのことってどれくらい知ってたっけ?」

母親からそう聞かれた。

どれくらいも何も10年以上会ってないのだから、その間のことは何も知らない。
そう答えると、予想だにしない角度から情報という名のパンチが大量に飛んできた。


ちーちゃんは数年前に一度結婚していて、子どもが一人いる。

初手から理解が追いつかない。

結婚?子ども?

おかしくないか?
だって彼女は俺に「彼氏」を連れてくると言ったんだぞ。「旦那」じゃなくて。

ちーちゃんは就職してしばらくしてから同じ職場の人と結婚して、子どもを一人産んでいた。

そこまでなら別におめでたい話だ。

ただ、子どもを産んだあと彼女は精神的にやられてしまったらしい。はっきりとした原因はわからないが、育児ノイローゼとか夫婦関係がうまくいかなったとか、そういうことではないだろうかという話だ。

そして、しばらくして彼女は家族をほったらかしにして外に男を作った。

その男こそが今回僕に会わせようしている「彼氏」らしい。

そして当然ながらと言ってはなんだが、その彼氏はあまり褒められた人間ではないらしい。

自己破産を繰り返し、現在は働いてもいないそうな。

ちーちゃんは今、その彼氏と一緒に住んでいるということらしい。

ちなみに、旦那さんとはすでに離婚。
いろいろな事情により、子どもは旦那さんとちーちゃんのお母さんで育てているらしい。

そんな感じなので当然ちーちゃんとお母さんの連絡はしばらく途絶えていたようだが、最近になってちーちゃんの方から歩み寄りがあったようで、連絡は少しずつとっているようだ。

では、なぜそんな話が僕の耳にまで伝わってきたのか。

どうやら、ちーちゃんは近々僕と会うということをお母さんに伝えたらしい。

それを聞いたお母さんが「何かそうちゃんに迷惑がかかるかもしれない」と思い、僕の母親経由でそのことを伝えてくれたのだ。

短時間の間に母親からこの話を聞かされた僕は、怒涛の情報量ラッシュで完全にTKO状態になってしまった。

ただ、そんな状態でもちーちゃんに会わないという選択が正しかったということだけはわかった。

友人が僕に言った「あんたの知ってるちーちゃんはもう死んだ」という言葉がさらに胸の奥に突き刺さった。

ここで、ひとつだけわからないことがある。

結局、ちーちゃんはなぜ彼氏連れで僕に会おうとしたのか?

なんらかの勧誘だとしたらお母さんには僕と会うことを伝えないよなぁとも思ってたが、それをこたけに話すと

ああいう人たちは自分のやってることに後ろめたさがないから、他の人にも(会うことを)言うよ

と言われた。

ここまで来てまだちーちゃんを信じたい気持ちが自分の中に残っていたことに気付かされて情けなくなった

なんにせよちーちゃんの真意についてわかることはないだろうし、知る必要もないだろう。

◯これからの恋愛


今回のことでわかったことがいくつかある。

僕はちーちゃんのことが今まで出会った人のなかで1番好きだったんだということ。

会うことがなくなったから忘れることができていただけで、いざその存在が視界に入ってくるとこんなにも心を乱されてしまうくらいには好きだったということがよくわかった。

だが、前述のようにそんな僕の好きなちーちゃんはもう死んでいる。死んだ人間に執着しても僕の人生に未来はないと思う。

本当のところ彼女の現状を知った今、ほんの少しだけ彼女を救いたいと思ってしまっている。
でも、そんなことは僕には絶対に無理だ。
彼女を救うには、僕には何もかもが足りない。
それくらいはさすがにわかる。
それに、首を突っ込んだところで自分の人生が豊かになることは絶対にない。
だから、そんなことをする必要なんて一切ない。

だって、今のちーちゃんは僕の好きだったちーちゃんではないのだから。

もう一つわかったことは、僕は意外と周りの人たちに気にかけてもらえているということ。

僕はとにかく自己肯定感が低い。
誰にも気にかけられるような存在じゃないと自分のことを思っている。

でも、今回のことで途方もない時間を僕に使ってくれた友人たちがいる。8時間くらい電話に付き合ってくれたときもあった。
本当に申し訳ない。
でも、ありがとう。

ラジオのリスナーさんからも信じられないくらい大量のコメントをもらった。DMをくれた人もいた。
自分という人間が他の人の生活に存在しているということを実感することができた。
本当にありがとうございます。

そしてなによりわかったのは、僕は本当は恋愛がしたいということ。

この数週間でいろいろな気持ちになったけど、最終的に心の中に残ったのは自分はとにかく恋愛がしたいし、その気持ちを無視することはできないということだった。
そして、その気持ちは思っていたよりも心地よいものなのかもしれない。

それがわかり始めたことにより、徐々にだけど自己肯定感の低さが緩和され始めた気がする。
仕事へのやる気とか、人間関係の充実への意欲とか、活力がちょっとずつ湧いてきているような気がする。

とはいえ、じゃあ恋愛をするために具体的にどう動こうかとかは正直なにも決まってない。
とりあえず、なぜか筋トレは始めてみたが。

とにもかくにも、今まで目を背けていた恋愛というものへ向き合うことができたことはとても幸せなことなんだろうなと感じている。

前述の電話のときに、母親から「まだチェリーなのか」と聞かれてしまうくらいには親にも心配をかけてしまっている。
自分の息子にそんなことを言わなきゃいけない母親の気持ちを思うと泣けてくるので、親の心配を少しは軽減できるように頑張ってみようかなと思います……。

そんなわけで、ここまで読んでくれた方の中に「良い人いるよ!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ紹介してほしいです!

ご連絡お待ちしております。


あと、最後にこれだけは謝らせてください。

こんなエピソードで名前を借りてしまった千雪さん、マジごめん。

僕の記憶の中のちーちゃんに雰囲気が似ている
『アイドルマスターシャイニーカラーズ』の桑山千雪さん


楽しんで頂けましたら、是非サポートよろしくお願いします! 今後のモチベーションになります!