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入社エントリ~数学の研究からプライバシーテックの研究へ~

株式会社AcompanyのR&Dに所属している「ノブカツ」です。
今年の8月に正社員として入社しました。
数学を研究していた自分がどのようにAcompanyへ入社するに至ったか、入社エントリを書いていきたいと思います。

この記事は#アカンクリスマスアドベントカレンダー2023 23日目の記事です。

以下で自己紹介を書いていきますが、AcompanyでやっているPodcastでも自己紹介を話しています!他のメンバーの回も含めてよりAcompanyで働いているメンバーのリアルな声を聞けるので是非聴いてみてください!


まずは自己紹介も兼ねて幼少期の頃から書いていきます。

子供の頃

子供の頃の自分は「食いしん坊」で「誰とでも仲良くなる子供」だったようです。家に残っている写真を見ると、何かのお祝いで出された大きな鯛の形をした食べれられない物に食らいつこうとして親に止められて大泣きしている写真があります(笑)あと今でもですが、おじいちゃんおばあちゃん子です。

小学生の頃

福島県出身で、のどかな田舎の小さな小学校に通っていました。とくに習い事など変わったことはやっていませんでしたが、小学5年生の時にサッカーのスポーツ少年団に入ってから中学校までサッカーをしていました(中学校ではキャプテンをしていました)。

数学を志す原体験

数学に興味を持ち始めたのも小学生の頃でした。
具体的には小学6年生の時に自分で本屋さんで買った「(図解雑学) 数論とフェルマーの最終定理」というタイトルの本を夢中になって読んだことが数学の研究を志す原体験だったと思います。素数に規則性がないかなど考えて、エラトステネスの篩で遊んだ記憶があります。また、純粋に見たこともない数学の世界にワクワクしたのもありますが、そこに書かれている定理などを発見している数学者に憧れるのと同時に、自分も「まだ誰も証明していない定理を世界で初めて証明したい」という思いがその頃芽生えました。

中学生から高校生まで

中学校でも数学は好きでしたが、他の教科にまったく興味が湧かずにただただ数学と部活(サッカー)とこの頃から弾き始めたギターに夢中でした。
同じように高校でも数学以外はまったく出来ませんでした。高校では、以前からおじいちゃんおばあちゃんと一緒に東北の山に登りに行っていたのもあって、山岳部に入部しました。ここでも部長を務めました。私が通っていた高校では合唱コンクールがあり、指揮者を担当したりもしました。
思い返してみると決して上手にまとめることが出来ていた訳ではないですが、人をまとめる役割に抵抗はなかったように思います。(素直に人に頼るということがその頃の方が出来ていたかもしれないと、書いていて思います。)

大学生時代

小学生の時の夢もあるので、大学で数学を本格的に学びたいと思い、東京理科大学の数学科に入学しました。
環境に恵まれたこともあり、大学や企業、自分の出身地から奨学金を頂きながら集中して数学の勉強に打ち込むことが出来ました。余談ですが、東京理科大学は私が在籍していた当時は博士課程は授業料無料ということもやっていて、私は東京理科大学へ入学して落ち着いて勉強する機会を得られたので本当に感謝しています。
大学では一部数学研究サークルという数学の専門書を読む自主ゼミのサークルと、「都数」と呼ばれる都内数学科学生集合という同じく数学の専門書を輪読するサークルに所属していました。
自主ゼミなので自分の担当箇所は入念に用意していかないと、前に出て発表した時に他の参加者やチューターの先輩に理解があまい箇所や、自分の証明が間違っていることを淡々と指摘されます。慣れるまではなかなかストレスでしたが、今考えると自分の感情をコントロールするよい訓練だったなと思います。
そのよう自主ゼミは卒業するまでほぼ毎週続けていました。
そのようなことをやっていたので、大学の2年生の時にはすでに「有限群のモジュラー表現論」という分野に興味を持っていました。修士、博士とお世話になる指導教員の先生が理科大にいらっしゃったので、先生がやっていた大学院生向けの講義に潜って、講義を聞いたりしていました。そのときに、先生に有限群のモジュラー表現論の専門書などを聞いて、それを夏休みに免許センターに通う合間に電子辞書片手に読んだ記憶があります。

研究時代~修士・博士課程~

修士・博士課程では大学生時代から興味を持っていた「有限群のモジュラー表現論」を専門に研究をしました。歴史の古い分野なこともあり、なにを研究すべきか、また何が研究出来るのか、分野全体のことを考えた時にどのようなことを研究するとよいのかなど、いろいろ悩んだ思い出があります。研究テーマを探したり頭を整理するために、ジブリの「耳をすませば」が好きなこともあり、よく聖蹟桜ヶ丘や多摩センターなど多摩方面に散歩に行って考え事をしていました。
無事自分の納得できる研究テーマを見つけ、論文も書きアクセプトされたので、博士号を取得することが出来ました。
これにより、自分の小学生の頃からずっと心の中にあった「まだ誰も証明していない定理を世界で初めて証明したい」という夢を叶えることが出来ました。
ここら辺の研究の話も、AcompanyのPodcastの「R&D特集」で語っているので、よければそちらも聴いてみてください!他のR&Dメンバーのより詳しい研究の話も聴けるので、純粋に他の人がどのようなことを考えて研究していたか聴けるので、とても参考になると思います!


Acompanyに出会うまで

博士取得後は同じく理科大で一時研究員をさせて頂きました。
そのままアカデミックに残るか(そもそも残れるのか)いろいろ考えたのですが、小学生の頃から叶えたかった夢を叶えることが出来たこともあり、これからは今まで身につけた「数学的な素養を社会に活かしていくことによって自己実現をしたい」と思うようになりました。そのため、前職のIT企業に入社しました。
前職では興味のあったブロックチェーンなどの業務ができていたのですが、あまり数学的な素養を活かせる業務ではなかったことから、心機一転してAcompanyへ転職しました。
秘密計算という単語はなんとなく見たことがあり、そこから調べていくうちにAcompanyの技術ブログのクオリティの高さに驚いたのと、カルチャーの内容に共感したので、すぐ面談に申し込みました。
面談の時にR&Dのマネージャーの牧野さんが、今までに経験したことがない位私の研究内容に関していろいろ質問してくださってとても驚きました(笑)
実はいろいろ他の企業も調べて面談を予定していたのですが、Acompanyの面談で話していくうちに絶対Acompanyで働きたいと思い、すべての面談をキャンセルしました(笑)(転職エージェントの方、本当にすみませんでした(笑))
Acompanyほど自分の希望にマッチしている企業が他になかったので、ここでダメなら転職自体を中断しようと思っていたくらいです。

実際に働きはじめて

面談や技術課題を経て無事内定を頂き、8月に入社しました。
入社してからまだ約4ヶ月しか経っていませんが(入社早々にコロナに罹り8月はほとんどダウンしていたので実質3ヶ月ですが笑)、実際に働いてみての感想としては、

  • とにかく働きやすい

  • メンバーがとても優しくて温かい

です。
働きやすさの要因としては、フレックスタイム制であることと完全フルリモートであることが大きいかなと思っています。このお陰でいろいろと調整しやすく、今まで数学を研究していたスタイルに近い形で業務ができるので、本当に自分に合っているなと思います!
このように完全リモートですが逆にそれでも困らないようなコミニュケーションがとれているのは、メンバーの優しさに助けられているからだと感じています。メンバーひとりひとりに余裕があり、それが優しさに繋がっていると思っています。

また業務内容に関しても、調査案件などを通して自分の数学的な素養が活きていると感じられているので、とてもやりがいを感じています!

まとめ

まだ入社したばかりで案件対応などしか出来ていないですが、もっとアカデミックなバックグラウンドを活かしたプライバシーテックの研究&開発に貢献して、学会での論文発表などもできるようなレベルの高い研究員として貢献していきたいです!

おまけ:OKR Dayのはなし

Acompanyでは4ヶ月に一度「OKR Day」という、本社がある名古屋にメンバー全員が集まる機会があります。先月11月に初めて参加したのですが、実際にメンバーと顔を見て話すことができて、よりメンバーの人となりを知ることができるいい機会でした!
それ以上に、「OKR Day」の本来の目的である会社全体の「目標」とそれに対する「施策」に対して、各部門ごとにも目標と施策を設定していくという取り組みが私自身初めての経験だったので、とても新鮮でした。
みんなで目標に向かって進んでいるように感じることができるのでよい取り組みだなと思いました。

あと表彰式もあり、まだ何も貢献できていないのに賞まで頂いてしまいました(笑)
副賞として、ロイヤルワラントを頂いているようなメーカーのボールペンまで頂きました!

副賞で頂いたボールペン

今まで100円のボールペンで研究して来たので、たぶん何十倍くらいの研究ができるはず(笑)
あと名前は暗号化されているので、暇な人は解くと私の名字がわかります(笑)

今後に向けて

(賞を頂いたからという訳ではないですが(笑))
AcompanyのR&Dを次のステージへ上げられるように、自分らしく今まで以上に楽しんで頑張っていきたいと思います!

よければAcompanyのことがより詳しく載っているので、採用ページなど見てみてください!


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