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ソウルフルワールド……痺れるね……見終わったあともずっと頭の中でジャズってるよ……。

今日は普通に会社行って、嫌んなっちゃった月曜日。

本当にふと思い立ってPixarの映画「ソウルフルワールド」見に行った。

なんか仕事終わりにふらっと映画行くとか大人すぎんか???

まぁもういい大人なんだけどね……
あと何年かで30になる。嫌すぎ。
こうなったらもう奇跡的に30にならない可能性にかけるしかないか。

20:45〜の回を見てから帰路に着いたので普通に家に帰ったのは24時手前。
たまにこういう日常をぶっ壊したくなる日が来る。
それがたまたま月曜だっただけ。

ソウルフルワールドはコロナ禍の影響もあり劇場版が中止になりサブスクのDisneyプラスで配信されていて昔なんとなく見た覚えがある。

……でもさ……。ちげーのよ。
サブスクで見てる映画は魂で見れてないのよ。

なんか分かるでしょこの感じ。
正直、今日映画館で見なおすまで内容あんまり覚えてなかったし多分泣いてなかった(今日は泣いた)

家で見てる時は網膜に写った情報を脳が景色として受け取ってるだけで、心にまで落とし込めないんだよな〜

まぁ。そんなこんなでなんか見たくなったから映画館で見てきたとさ。

ディズニー好きに聞く度に「ソウルフルワールドは絶対に見た方がいい!」と言われ続けて来たので、やっと解呪できた。(見てはいたんだけどね。)

………。前置き長くない?

映画のこと書かないとね。

まずはネタバレ無しで感想書くので安心してください。
▼これは公式のあらすじ

ニューヨークでジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師ジョーは、夢が叶う直前にマンホールに落下してしまう…。彼が迷い込んだのは、ソウル<魂>たちが地上に生まれる前に「どんな自分になるか」を決める世界だった!そこでジョーが出会ったのは、やりたいことを見つけられず、“人間に生まれたくない”と何百年もソウルの世界に留まっている“22番”と呼ばれるソウル。夢のために地上での人生を取り戻したいジョーは22番に協力を求めるが…奇跡の大冒険を繰り広げる二人が、最後に見つけた<人生のきらめき>とは…?

https://www.disney.co.jp/movie/soulfulworld

色んな苦痛を体験して、やっとの思いで夢が叶う!まさにその瞬間に不慮の事故で命を落としてしまうジョーと、魂の世界で生まれ変わるのを拒否し続けてる22番のダブル主人公。

主人公の名前が「22番」て笑
まだ、人間として呼ばれる前の魂だから名前は無く、番号で呼ばれている。

ツムツムに22番が登場した時、映画を見てない人はビックリしたと思う笑

いや〜この映画ね〜。泣けるのよ。
クタクタに疲れた大人ほど泣けるのよ。

なんか、俺ってなんのために働いて、なんのために生きてんだろ……?
そんな事を考えて、いや、そういう事を考えないようにしてる人にはぶっ刺さるし、救われると思うので絶対見てください。

人生の解の1つを納得出来る形で表現しちゃうんだもん。
ピクサーはすげぇや!

ド派手なアクションとか怒涛の展開とかはあまり無いので、ポジティブな時に見るよりネガティブな時に見るのがオススメです!

劇場版“道徳”って感じ。

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▼ここからネタバレありでいきます▼

映画館の近くで見つけた透明のイス

ディズニー史上最速で死んだ主人公なんじゃないか?ディズニープラスで見てみたらジョーは9分15秒で死んでた。
ちなみにリメンバーミーは21分33秒で死の世界に迷い込んでた……

リメンバーミーが死の国なのに対して、ソウルフルワールドは産まれる前の国。
生と死の使い分けが上手いなピクサー君は。

貰ったステッカーもリメンバーミーだった

それにしてもジョー死ぬのあまりにもはやいな。

そんなすぐ死んだにも関わらず、死んだ時すごいショックだった。
オープニングのぐだぐだジャズの「星に願いを」から始まり、ジョーの境遇を知り、そしてやっとの事で夢が叶いジョーの人生が始まって、そして終わった。
この間9分笑
すご。

話はずっと、ジョーの体を取り戻すという動きを目的を据えつつ、キラメキ=生きる意味ってなんだ?を主体に進んでいく。

魂は人間として産まれる前に性格とキラメキを見つけてから産み落とされる。

この解釈では育つ環境で性格が形成されるわけではなく、産まれる前から埋め込まれたプログラムに従って生きているという事になる。

最初見た時そんな悲しい事ってあるか?とも思ったけど、確かに自分の性格って変える事は出来ない(なにかの振りをして誤魔化すことはできる)もんな。

映画の途中で出てきた、迷子の魂めっちゃ怖かったな。

ソウル達が住む精神の世界は人間界から瞑想してる時にアクセスできるという設定。
何かに集中してゾーンに入ってる時はこの世界に来ているというシーンが何回か出てくるけど、そんなゾーンに入ってる魂が迷子になった時の迷子の魂の表現がめちゃくちゃ怖かった。

あれって要は、トラウマで心を閉ざして、体が言う事聞かなくなった状態の魂ってことよね。
22番も生きる意味を見つけられてない事を沢山のメンターに指摘され続け、一緒に行動を共にしたジョーにまで望んでいない言葉をぶつけられ、ついに壊れてしまった。何も見つけたく無い22番は目が1つになり、全てから逃げ、何もかも拒絶するように……

あぁ……可哀想な22番……。

迷子になった魂はゾーンと表裏一体。
何かに集中する時の理由が脅迫とか嫌な事になると、やりたくないけどやらないといけないという板挟みにあって、ひたすらそれをするだけの傀儡になってしまう。
誰の魂でもなりかねない恐怖。
こえ〜。
ストレスは溜めないようにしようね。

夢を叶えたジョーはそこが行き止まりということに気づいてしまう。
このシーン残酷すぎる。
夢にまで見た憧れのアーティストとの共演。
その夢を達成した時なにが待っているのか。
虚無だった。
むごすぎるね。

こういう人もいるんだろうな。
22番のように生きる意味を見いだせてない側からするとジョーのように夢がある方が羨ましく見えてくるけど。

自分も22番のようにずっと将来の夢がなかった。
大人になって何をしたいのかが一切なく、高校も近いところ、大学もその時に得意だった分野に進んだだけ。会社も卒業ギリギリでなんの考えもなく入れる所に入った。

すごい不安だったけど、この映画で救われた気がする。

映画の終盤に出てくる生きる意味についての話。
キラメキ=生きる意味   では無い。

22番はジョーから教えて貰って、生きるための準備が出来たら産まれていいんだという事に納得する。

こういう事するとワクワクするよね!って言うのが、きらめきの正体で、そのために生きる必要はないし、それを必ず追いかける必要は無い。

何となく生きてたって嬉しい瞬間がある。
それを大事にするのが生きるって言う事。それがこの映画で言いたかった事の1つなんじゃないかな?って素人ながらに思いました。

楽しむために生きる。
生きてるんだから楽しむ。

この結論も結局ピクサーで話を考えた人の人生の解釈の1例に過ぎないけど、納得ができる生き方を提示してもらえて、とても心に刺さりました。

映画ってーのはいいもんですね……

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