第五話 蕎麦の三たて

 蕎麦の三たてとは美味しい蕎麦の三条件として使われたてきた言葉で
三つのたてとは「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の事です。
この三つが大事で美味しい蕎麦をいただく為の条件であります。

「挽きたて」
言葉からも解るように製粉したばかりの蕎麦粉を使うという意味です。
蕎麦粉は香りや味の劣化が非常に早いので、挽きたての蕎麦粉を使うのが
美味しい蕎麦にする為の最初の条件になります。

「打ちたて」
打ってから長く時間が経ってしまうと味、香りともに落ちてしまいます。
打ちたてというからには、蕎麦を打ってからすぐに茹でれば良いのですが
これには少し問題があります。打ったばかりの蕎麦はまだ蕎麦粉と水が十分に馴染んでない為
湯に入れた蕎麦が浮いてきてしまい、釜の中でうまく対流しません。
実際は蕎麦を打ってから少し時間を置いた方が良いみたいです。

「茹でたて」
茹でた蕎麦は早く食べないとすぐに伸びてしまいます。
茹で上がりを水で洗い麺のぬめりを取り、素早く水を切ってすぐに食べる。
これらが蕎麦の三たてと言います。

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