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「Peep...le」#2

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「Peeple」第二弾はチャンさん!理学療法士で社長そして御年50歳!常に「終わり」を意識しながら刹那を愉しむオールドルーキー。サーファーからスケーターに変身した衝撃の出会いとは?猫好きで凝り性。ウィットに富んだ発言の数々から覗かせるインテリジェンス。リアルアイアンマンなチャンさんの素顔を覗き見してみた。

Twitter:@chanpixaddict Instagram:@0.999key

チャンさんを知る10の質問

Q1:自己紹介をお願いします。

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C:チャンと申します。1970年生まれ50歳です。
富山県の海沿いの農村に生まれました。金沢の大学を卒業後に就職で大阪へ移住してそのまま居ついています。最初に就職したのは繊維商社で10年勤めました。その会社は結局倒産したのですが、倒産する何年か前に退職して夜間の学校で資格を取って理学療法士になりました。

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資格を取ったときには39歳になっていました。その後も職場を転々としたのですが、運よく信頼できる仲間にめぐり合うことができて5年前に訪問看護ステーションを運営する会社を立ち上げました。そして今に至ります。一応社長です。

P:社長…スポンサーお願いします…違う違う…そして50歳!トニー・スタークよりアイアンマンw

Q2:理学療法士なろうとしたきっかけは?

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C:30代半ばで職を失ったときに、資格をとって生活を安定させたいと思ったんです。それまでの経歴を生かした職種も考えたのですが、いろいろ調べるうちにリハビリテーションを説明する一文を見て心を決めました。
「リハビリテーションの目的は全人的な復権である」
回り道ばかりして思うように人生を歩んでこれなかった自分でしたが、何度でもやり直していいのだと許された気がしたのです。
勉強は甘くありませんでしたし、資格を取ってから今現在も悩みの中にいますが、この仕事を選んでよかったと思っています。

P:一度失ったものを回復させるリハビリテーション。身体に負担をかけるスケートボードとある意味繋がりがありそうですね。

Q3:理学療法士の視点から怪我をしない為には何が必要ですか?


C:各論的には関節の可動域、筋力、姿勢や動作の運びの理解などいろいろと挙げられると思います。中でも重要なのは脳のボディーイメージと実際の身体とのシンクロ率を上げることだと思います。

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究極にシンクロした状態がゾーンと呼ばれる状態でパフォーマンスが高まって且つ怪我もしにくいのではないでしょうか。そのためにウォーミングアップが大事なのだと思います。

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チャンさん自身も膝に水が溜まるので週に1回日曜の午前中に3時間のみとのこと。自分を理解されてる!!

P:膝水溜りボンド仲間(チルボーワードから抜粋)ですねwうんうんイメージと現実の差を縮める作業もスケートボードの魅力の一つ!

Q4:怪我の話が出たので過去最大の怪我は?

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C:頭を打って硬膜下血腫になりました。呂律が回らず左半身が麻痺して立てなくなって救急搬送されました。スケートボードって危ないですね。
その時に血圧が高かったことも症状が重たくなった原因だったので、以来ごく少数の限られたメンバー以外との飲酒をやめました。

P:ひー怖い…うん確かにスケボゥは身体に悪い…

Q:5スケートボード歴と始めたきっかけは?

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C:1年半です。実は大学時代にほんの少しやっていたのですが就職してからは全くしていないのでカウント外です。始めたきっかけは2年前に帰省した際に地元の友達とサーフィンしていた時のことなんです。

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波待ち中の雑談の中で古い友人が石川県の内灘町にスケートパークを作っている話題が出まして。サーフポイントのすぐ近くだったのでアフターサーフに冷やかしで見に行ったんです。

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建造中のボウルをみた瞬間に電流で打ち抜かれたというか。運命を感じてしまったんです。そこから大阪に戻って本格的に取り組み始めました。

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「彼がいなかったらスケボーはしていません」パークのオーナーで赤田賢治さんに影響を受けたという。(黄色いタオルの男性)

P:スケートボードそのものではなくボウルとの出会い。なんか恋愛みたいw

Q6:大変失礼な質問かもしれませんが…現在50歳でスケート歴が1年半ということですがスケートボードを始めることに不安はなかったんですか?

C:この歳で始めて、いつまでできるんだろう?って考えましたし、いまでも常に「終わり」を意識しています。

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知り合いの同年代のスケーターを見かけなくなっ
て心配していたら、あとで大けがをして引退されたというお話をお聞きすることがあります。

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僕自身も、きっとサドンデスで終わってしまうん
だろうなと予感しています。だから、遺影を残すように日々のライディングをUPするんです。一番きれいな姿を残したい(笑)

P:かっこいい…終わりを意識しながらスケボゥをすることで常に一番のライディングを上書きしていける。勉強になります。

Q:7ちょっと話題変えて…猫がお好きと聞いたんですが…w猫の魅力は?また好きなことや趣味は?

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C:猫吸いですね。猫のモフモフした部分に自分の鼻を突っ込みまして思い切り吸い込むわけです。胸いっぱい吸い込んだら数秒間息を止めてから一気に吐き出します。ピースです。

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世界中の人が一斉に猫吸いをやれば戦争はなくなります。

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クラッシュオブクランというゲームを7年くらいやっていてガチガチに課金してきたんですが、先月老眼のため引退しました。すこしずつできることが消えていきます。

食べ物は…甘いもの全般が好きです。あんこに関しては毎日なんかしらの形で摂取しています。
帆立のバター焼きは食中毒になって以来苦手です。おいしさを知っているだけに残念です。

P:そうか平和には猫が必要だったんですねw甘いものが好きなんてギャップ萌えですwww

Q8:スケートボード以外でのアクティビティは何かやられていますか?

C:サーフィンはジャンキーレベルではまっていましたが、残念ながら最近はコロナのせいで遠ざかっています…

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コロナが収まったらサーフ&スケートのスタイルになると思います。
サーフポイントのそばにはランプやボウルのあるパークが結構あるんですよね~波が良ければサーフ、無ければスケート、ビーチクルーズ、最高です。

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P:あー最高ですね!チャンさんの話聞いているとその世界にいるみたい!コロナこんちくしょーめ!

Q9:夢や展望はありますか?

C:一日でも長く続けることです。そして、いろいろ旅をして皆様とセッションしたいです。Pepe編集長にお会いしたら一緒にビール飲みたいです。

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P:それは限られた少数のメンバーになれたということですね?w尿酸値上がらないようにしますw

Q10:あなたにとってスケートボードとは?

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C:スケートボードにはバイブスをアゲあえたり結局は人という事なのですが奇跡の空間が生まれることが有りますよね。その場の雰囲気作りは大切にしてて魅力の一つかなと。それも踏まえて抑圧されてきた人々を解放して自由を拡大する思想かなと思います。

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~あとがき~

スケートボードはヤングでやんちゃなイメージだがそんなステレオタイプから外れててもいいじゃない。僕だってあと数日で37歳になるんだけどチャンさんは50歳。

色々なことに「年齢」という言い訳を武器に何かを始めることに躊躇する時期になるが、年齢なんか関係ないしおっさん(失礼)だって楽しんだっていい。

そんなことを今回教えてくれたチャンさん。

言葉も魅力的なのだが実際に行動しているのがかっこいい。

「スケートボードは他の横乗りに比べると値段が安い。いくらトッププロが使っているギアでも三万円台だし。様々な人にチャンスを与えている」

チャンさんの言葉に勇気を貰った人は少なくないだろう。取り敢えずプッシュしてみよう。行き止まりが開けるかも。



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