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清村園 (Demo)

Watamushi
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『霧村園』

朝霧のなか 小人達が
山菜を摘み 仕立てた 焚き火が
芽吹き だもんで 次の春には 
小さな 黄色い 花を咲かせる

雲を食べる 馬の鞍に
濡れた帽子が ひとつあって
今朝 も誰かが 登ったようで
夜にゃ乾く その帽子と僕は
並んで 煎茶を飲むのさ ゴクゴクと


((間奏))


苦しいとき 思い出せ
いつでも 自分を 取り戻せる唄
そうかい そうかい 見たんだろう?
燃えたぎる 友の愛を

守るものある道のりで
肩肘張ってでも 生きてゆく
オー!セイヤ!セイヤー!
オー!セイヤ!セイヤー!


((間奏))


夕闇のなか 巨人達が
お茶っ葉を摘み 熾した焚き火が
夏至の夜を濾す ユハンヌス
小さな 大きな 笑顔を咲かす

星を食べる 馬の鞍に 
乾いた帽子が ひとつあって
今朝 も誰かが 登ったようで
ずいぶん話した その帽子と僕は
並んで 朝日を待つのさ パチパチと


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
遠い 明かりの 暖かさ
此処では 全部 見える
とめどなく 溢れたものを
丸めて、打ち、上げ、
ほら、今夜ぁ、花火だヨ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


羊の群れが 歩き出す
夕陽に燃える 向こうの丘へ

かつて この辺りの 土地には
本当に 何もなくて 土で腫れた掌で
君の先祖が 命の種を撒いた、撒いた!


朝日に舞い 輝く髪
君が 籠を 背負って登ってくる
帽子と君と僕は 並んで 煎茶を飲む
一斉に ゴクゴクと 飲み干した。


No.86