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カビンさんだと知った時、すごくショックだった話(989文字無料)

私がカウンセリングの中で「普通に」過敏さについて話すことで、
そう思ってくれる人が増えると嬉しいな。(本文中より)


カビンさんだと最初に言われたのは、2008年頃。
過敏体質の診断や本で有名な長沼睦雄医師に言われました。
当時はエイレン・N・アーロン氏の本が日本語訳されて発売されているくらいで、HSPは世の中に知られておらず、インターネットで検索してもほとんど情報が出てこない頃でした。
 
家族が原因不明の症状で具合が悪くなり、色々な病院で検査してもよく判らず、そういう場合、大抵、「心の問題です」と言われて精神科受信を勧められます。
(ちなみにその家族は西洋医学の範疇ではなかっただけで、整体、指圧で元気になりました)
 
紹介状をもらって精神科病院へ行った時に家族を診察してくれたのが長沼先生。
 
家族については確か、心の病気ではないけれど、その家族も私も「過敏な性質ではないか?」と言われました。
 
その時の事は、セルフカウンセリングとして書いた文章群「私の中の森」にあります。
参考記事 「HSP」
この文章には、“「あなたはおそらくHSPでしょう。」といわれ、まったく知らない言葉だったので驚いた。”としか書かれていませんが、実際は、凄くショックを受け、いたたまれないような気持ちになったと記憶しています。
 
聞いてはいけない事を聞いたような、「人でなし」「ダメ人間」とレッテルをはられたような気持ち。
何故なら

子どもの頃からずっと「神経たかり」(過敏な人、神経質な人を侮蔑した方言)と言われていたから。
 
「過敏であることは、恥ずかしい事」のように思っていました。
 
だから、ショックを受けたのを、当時は書けなかったのだと思います。
認める事も、受け入れる事も出来ず、過敏であることに罪悪感があったからかもしれません。
 
今は当時に比べ、精神科受診が一般的になって、精神科以外でも睡眠薬や安定剤を出したりするようだけれど、当時は精神科に通院すること自体を、「〇チガイ」と言われたようなものだと受け取る人も多かったと思います。
実際、その「過敏体質」と言われた事は、家族から「誰にも言わないように」と言われました。
 
その一方で、周囲の人に生まれつきの体質だと説明していくうち、自分の中に少しずつ「そうか、生まれつきそうだという事か」という感覚が静かに納まってきた気がします。

長沼先生の話には続きがあって、

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