friend ship
友が漕いでゆく舟と
自分の船が
それぞれの行き先へと別れる
天気はどうかな
ひどい嵐は来ないかな
いつまでも船尾が消えた方角を気にしている
僕らは
迷ったから
出会えた
悩んだから
旅立てた
愛おしい場所が
懐かしい景色に変わっても
それは悲しいことじゃない
港が一つ増えたのだから
揺れる手の先に見える
君の手を振る姿
この光景はいつまでも消えない
遠く遠く
どこまでも遠くなっても
思い出すだけで笑顔を呼び起こす
両手を下ろし
それぞれの船で旅路に向き合う
いつかきっと
どこかで出会い
再び手を振りあう日まで
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