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【現代詩】原稿用紙を日々で埋めて

日々の中で
取り立ててこれがということは
そう多くはない
日常に人生が巻き取られているような錯覚
いつのまにかカレンダーは何枚もめくられている

そこには涙の素になることもある
涙を外へあふれさせまいと
原稿用紙のマスを埋めるように
自ら決めたことを
日々の時間に落とし込んでゆく

傍目にはつまらなく映るかもしれないけれど
そういう日々を懸命に生きることは
きっと尊い
その価値は自分の明日が知っている



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