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【現代詩】失ったことの絶望に季節の移ろいすら忘れようとするひとへ

昨日と今日とで
なにも変わらないように過ごそうと決めた日々の中
ふと激しく心が震えることがあるだろう
それは失ったものが与えてくれていた安らぎや温かさの証

悲しみを連れてゆくのは辛いことばかりじゃない
その重さは少し形を変えた幸せなのだから

ゆっくり
手の平の中にそれを感じて
その拳で胸に鼓動を刻んで

色褪せない思い出に身をゆだねるのではなく
移りゆく限りある時間を
思い出とともに前を向いてゆきたいと思った

そこは輝く季節だから




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