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黄鮒(きぶな/栃木県・宇都宮市)_20190204

流行の病を治す黄色い鮒

立春になった途端にものすごく暖かくなりました。
そういえば昨夜ランニングをしていても、真冬の寒さではなかったのを思い出しました。

この時期は天候不順なので、急に暖かくなったり寒くなって大雪に見舞われたりと、病気などにかからぬよう体調には気をつけたいものです。

というわけで本日は栃木県宇都宮でいまもつくられる「黄鮒」をつくってみました。

近所の池で釣ったテイです。

その昔、この地方で天然痘が大流行した際、金色の(黄色い)鮒を食べた人は病が治ったという伝説から、悪病除け、無病息災のまじないとされるようになったといわれ、いつしか張子の黄鮒を新年に神棚に供えたり軒先に吊るすようになったそうです。

現在は土産物として常時買えるようですが、もとは「宇都宮二荒山(ふたあらやま)神社」などの初市(1月10日前後)で、豆太鼓(「マメに働く豆太鼓はいかが」という売り文句だったそう)などとともに売られていたそうです。

とは言え、黄鮒をつくる人は減っており、宇都宮市内の郷土玩具のお店「ふくべ洞」の小川昌信さんが昔ながらのつくり方による黄鮒の伝統を守っています。

そんな黄鮒ですが、宇都宮市内を走るバス「きぶな号」のデザインにも使われ親しまれています。


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