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コンサルタントに相談しないで開業した理由

歯科医院の倒産が過去最悪のペースで推移しているようです。
歯医者だからって放漫経営が許される時代は終わったんですね。
開業医=成功者なんてのは当の昔に終わっています。
それを知らないで、開業をゴールと勘違いしていると悲惨な結果が待っています。

私がコンサルタントに依頼しなかった理由は「ケチ」だからです。
開業費を可能な限り低く抑えたかったからです。
最初は良いのですが、初期の損失はボディブローのように後からじわじわくるので。
コンサルタントは開業総額の〇%を報酬として取られるので、開業費がみるみる膨張します。
「先生は忙しいと思いますので、私たちにお任せください!」
コンサル主導でディーラーとメーカーと不動産屋と内装屋とで、話がどんどん勝手に進んでしまい、
気付いたら桁違いの金額!なんてことも…。
その責任は先生が取ることを忘れないでください。

倒産は売り上げの額ではありません!
1億円歯科医院であろうが、キャッシュが底をついたら倒産します。

歯科医院の経営の鉄則はコストリーダーシップです。
売上の額面ではありません!
売上で決まるのなら、父の歯医者は当の昔に倒産しています。
歯科医院は成長戦略と規模の経済とは相性が悪いです。
ここを理解していない歯科医師が非常に多い!

最近見たダイヤモンドの記事が参考になるので、チェックしてみてください。

なんとかなる

開業については、何十年も基本が変わっていないため、良質な参考書が多数出ています。
数冊買って読むだけで、セミナーに出るよりも知識がつきます。

分からないことは父や先輩に聞けば、だいたい何とかなりました。
あとはキャリア初期から開業を見据えて人間関係を築くことも重要です。
自分が優秀でなくても、周りに優秀な人がいてくれれば大丈夫です。
ダメなことは即ダメと言ってくれる人が大切です。
イエスマンなんて不要です。良好な人間関係を築けないなら開業しない方が良いです。

あとはやるしかない。行動あるのみです。

最近の歯科医院開業の動向を見ると、開業費用が少なく見えます。
ただし内容を見ると
リース機器が多かったり
テナント開業で家賃が高額であったりで
総額でみると大きすぎます。

初期費用が圧縮されて目くらましになるので、
余計な機器を増やしたり、規模を大きくしていたり。
借入金は銀行がくれたお金ではなく、将来の自分から利息付きで借りてきていることを忘れないで下さい。

同業の倒産を少しでも減らしたいです。


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