10月20日 老舗の日
日本は創業100年を超える企業が世界一多いといわれる。その世界に誇るべき老舗の良さを見直すのを目的として、老舗の商品を扱う「老舗通販.net」を運営するスターマーク株式会社が制定。日付は商売の神様として知られる恵比寿様の祭り、恵比寿講の日から。
出典「すぐに役立つ 366日記念日事典[第4版]下巻」(編者 日本記念日協会、創元社、2020年)
2021/10/20の振り返り
「老舗」という言葉をきくと、なんだかすこし身構えてしまう。
私にはこの言葉に、なんだかとても近寄りがたい雰囲気を感じます。
さいしょ、耳から知った言葉なので「しにせ」と覚えていました。
あらためて調べてみたら「ろうほ」という呼び名もあるようです。
これは知りませんでした。でもそのまま違和感なく読めますね。
し‐にせ【老‐舗】 の解説
《動詞「しに(仕似)す」の連用形から》
1 代々続いて同じ商売をしている格式・信用のある店。
2 先祖代々の家業を守り継ぐこと。
ろう‐ほ〔ラウ‐〕【老舗/老×鋪】 の解説
何代も続いている古くからある店。しにせ。
引用:goo 国語辞書
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あらためて解説を読んでみると…基本的に血筋、親族で守り続けてきている商売やお店ということになるのですね。
提供する商品やサービスを先祖代々引き継いで守り続けているということ。
商品やサービスを受け取る側も親子代々で利用している場合がありますね。
すごい時間の流れだなあとおもいます。重みを感じます。
それが”代々続いて同じ商売をしている格式・信用のある店”ということなのでしょうね。
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妻の実家は、代々旅館業を営んでいました。
(観光客向けではなく、出稼ぎや出張の泊り客が相手の商売)
何代目だったのか忘れてしまいましたが、義父がさいごの代になりそうです。
義兄たちがみんな調理師免許を持っているのも、妻が栄養士の資格をもっているのも、実家の商売というものを意識していたからだとおもいます。
時代の変化もあって、家業を続けることがとても難しくなりました。
義父母も、家業を継ぐということの大変さを嫌になるくらい知っているようでした。
(景気の良かった時代もあったようですが、それも昔…)
家業を継いできた側も家業を継ぐ側も、時代とともに考え方は変化しているのでしょう。
家業を継ぐということの重さと責任は、私には想像すらできません。
義父母(とくに義母)は、子どもたちに自分たちのような苦労をしてほしくないという気持ちが強かったようです。
義兄たちは、製造業に就きました。
妻は、一般の企業に就職しました。
ゆっくりと、ひっそりと、妻の実家が代々営んでいた旅館業は終いに向かっています。
さみしさと引き換えに家族の暮らしはそれぞれに守られ、続いていきます。
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とまあ、老舗ではありませんが何代も続いてきたひとつの商売がたたまれていく姿を身近に感じています。
だから、「老舗」という言葉をきくと、なんだかすこし身構えてしまう。
すごさとすごみと、その裏にあるたくさんの人たちの苦労を想像します。
私が、もし老舗の商品やサービスを利用することがあったときには、ぜひありがたく使わせていただきたいとおもいます。
(良い一日を)