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2月18日 嫌煙運動の日

1978(昭和53)年のこの日、東京・四谷で「嫌煙権確立をめざす人びとの会」が設立され、日本でも本格的な嫌煙運動がスタートしたことに由来する。当時は嫌煙権という言葉も耳新しく、多くのマスコミがこの集会を報道、一気に嫌煙運動が盛り上がっていった。

出典「すぐに役立つ 366日記念日事典[第4版]下巻」(編者 日本記念日協会、創元社、2020年)

2022/02/18の振り返り
1978(昭和53)年当時の成人喫煙率は男性74.7%、女性16.2%でした。

ちなみに2018(平成30)年の成人喫煙率は男性27.8%、女性8.7%です。

成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)
https://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html

当時の成人喫煙率の状況で、嫌煙運動ってかなりの逆風だったのだろうなあと想像します。

煙草を吸わない人が男性で10人に2.5人ですからかなり少数派。

それから44年後のいまは、10人に7人になって完全に逆転しました。
(JTの調査は2018年で終了したそうなので、最新情報は2018年)

運動の成果、健康意識の向上など、時代が変わってきたのかもしれません。

こうなると、振り返しで「喫煙権」を主張する動きもありそうですが…

Q. 喫煙権はどうなるのでしょうか?
A. 喫煙の自由について論じた最高裁の判決は、「喫煙の自由は基本的人権に含まれるとしても、あらゆる時、所において保障されなければならないものではない」としています16)。最高裁調査官の解説も踏まえれば、喫煙の自由は「権利」とは断定されておらず、仮に権利としても制限に服しやすいものにすぎないものと理解されています17)。受動喫煙の有害性が証明された今日、「非喫煙者が清浄な空気を呼吸する権利を優先」が世界標準です。

出典:厚生労働省|受動喫煙防止対策

こんな記事をみかけました。

愛煙家「居場所失った」と提訴 改正健康増進法めぐり―東京地裁

Σ( ̄ロ ̄lll)。びっくり。

こんな記事もみつけました。
(公開されたのは2011年ですが分かりやすかったので紹介します)

タバコの歴史と「なぜ?」 上勝町診療所 木下英孝

煙草の有害性(習慣性・常習性(中毒性))を逆手にとって、煙草の製造販売を「国営」にすることで国の収入源になっていただなんて、けっこう衝撃的でえげつないなあとおもいました。

健康への悪影響や有害性が示されているので、喫煙について意見することはデリケートな話題だなと感じます。

ちゃんと一般に販売されているものなので。

周囲への配慮を忘れずに、おたがいに共存できたらいいなとおもいます。

私は昭和生まれの人間なので、煙草文化が染み込んでしまっているようです。
(喫煙習慣そのものはやめていて、現在は禁煙開始から十数年経過中)

父がテレビで観ていたオートバイのレースではいろいろな煙草の銘柄のカラーリングが施されたマシンが活躍していました。煙草のことを知るまえに銘柄の名前を先に知っていたかもしれません。

いまでは、エナジードリンクのメーカーがスポンサーだったりするみたいですね。

映画やアニメでの演出でも煙草が効果的に使われていたり、「大人」な雰囲気を感じとっていたものでした。
(こういう表現がよろしくない、ということも問題になったことがあったような…)

話がまとまらなくなったので、強引ですが締めにはいります。

いままでの「あたりまえ」は単純に多数派という理由だけだったり、しかもその裏には「お金儲け」や「国の都合」があったりと、もうなにがなんだかわからない感じです。

私は、自分の好きなように選べるのに、とくになにも考えずに選んでいることがたくさんあるような気がしています。

情報は誰にでも比較的簡単に入手できるようになりました。

ほんとうに全方位の意見や見解を手に入れることができます。

そのなかで、自分は何を選ぶのか…その選択は自分のものです。

ならば、たくさん考えて考えて、さいごは直感でもなんでもいいから、「自分で決める」ことが大事なのかなとおもいました。

(良い午後を)

#日記 #記念日事典 #煙草 #嫌煙 #喫煙

【次回】2月19日 雨水うすい

【次々回】2月20日 リフレの日