#14 今更知った「オワハラ」
オワハラと言う言葉を最近始めて耳にした。はじめは「何か面白い事やってみろよ」と小中学生が同級生にふざけてお笑いを強要する、いじめのことかと思った。ところがこの「オワハラ」は一流の会社でも行われている強力な就活生の囲い込みの事だという。
それもすでに2015年頃からある言葉で、その行為自体はかなり以前から行われているとのこと。私は長い間零細企業で働いており、人事も担当しているが、新卒はほぼ高校生を対象にしていたので、この実態をよく知らなかった。
しかしハラスメントと付くぐらいだから、やられた方は嫌な思いをしているのは間違いないだろう。詳細は上のリンク先に詳しく書いてあるが、新卒の大学生を確実に獲得するため、他社に横取りされないために採用側が学生側に嫌がらせ的な行為をする大手企業なんて、私はこの言葉を検索するまで全く想像出来なかった。入社を希望する学生に、わが社はハラスメントをする会社です、と宣言してどうするのか?そしてこれを受け入れて入社してくる人材が、将来本当に会社で活躍できる人材となりうるのか?私は疑問に思う。
もう一つなぜ日本の企業は新卒にそんなにこだわるのだろうか?処女信仰と同じで、全く私には理解できない。その企業が内定を出せるほどの優秀な人材なら、例え他社に一度は持っていかれても、ひょっとしてその会社で働いてみたが自分に合わないと思ったときに、内定を蹴ってしまった会社に就職後でもエントリーできるというなら、蹴られた側の企業も雇用できる可能性が残る。ある程度社会人として経験をプラスしていれば、名刺の渡し方などを一から教える手間も省ける。
気になっている女性に交際を申し込んで
「今すぐ返事を聞かせてくれ、ライバルに俺と付き合うからと宣言してくれ!でも迷っているなら、二度と顔を見せるな!」
と圧力をかけるより、
「その気になったら声をかけてね、もしその時僕も君が必要だったら、もういちどお互いに考えようよ!」
という男の方が魅力的だと思うのだが。そして女性はその時、大人としての魅力も増しているのではないか。
手垢がついたのは嫌だというのは、自分に自信と能力がないと認める事ではないか?
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