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スぺイサイド⇒アイラ島⇒キャンベルタウン⇒アラン島へ その①

2023年8月、夏休みを取ってウィスキー巡りの旅をしてきました。
家族は事情で帰国してしまったので、一人で車を運転する形となりました。旅程は、アバディーンを出発点とし、まずはスペイサイド地方を巡り、そこで一泊。翌日、オーバンを経由してアイラ島へ向かい、アイラ島で二泊しました。その後、キャンベルタウンで更に一泊。最後にアラン島を経由してアバディーンに戻るという、4泊5日の旅程です。
アイラ島では島の蒸留所を全て周り、全行程で約700マイル(約1,000キロ超)の距離のドライブでした。

旅の旅程

一気に書くと、話があちこちに飛んでしまい、とりとめのない文章になりそうなので、訪れた場所(蒸留所や街)を時系列に沿って振り返りながら記載していきたいと思います。

初日はアバディーンを出発し、スペイサイドへ向かいました。
アバディーンからはA96を通り、ハントリー(Huntly)辺りで左折して、農道のような道を進むこと約1時間半で到着しました。
午後にはザ・グレンリベット蒸留所のツアーを予約していたので、それまではスペイサイドのローゼス地区の蒸留所をフラフラと訪れることにしました(車で20分も走れば、蒸留所が点在するエリアです)。

最初に訪れたのはグレングラント蒸留所でした。

グレングラントの入り口
ガーデンもあるらしい
グレングラント蒸留所 はためくイタリア国旗

グレングラントはイタリアのカンパリ社が所有している蒸留所で、日本でもコストパフォーマンスが良いウィスキーとして知られていますが、私はまだそれを飲んだことがありません。
スコットランドで初めてイタリアの国旗を見た気がします(少し見えにくいですが)。
ガーデンも広々としていて、次に機会があればツアーに参加してみたいと思います。

小道が奥まで続いており、杜の蒸留所な感じ!?
スペイバーン蒸留所

「また今度来よう」と思いながら、グレングラントではスタンプラリー用のグラスを購入し、サクッと立ち去りました。
次に、グレングラントのお隣にあるスペイバーン蒸留所へ向かいました。

熟成倉庫

スペイバーン蒸留所は1897年に創業された歴史ある蒸留所で、至るところにその創業年をアピールする装飾が見られました。

創業1897
スペイバーンは1897

蒸留所内を歩き回りながら写真を撮っていると、蒸留所のスタッフの方が声をかけてくださいました。「どこから来たの?」などのお馴染みの質問から少しの雑談へと発展し、その中でポットスチルを建物の中で見ても良いという、親切なお言葉をいただきました。そこで、ありがたくその提案に乗り、建物の内部へと進みました。

ポットスチル
スピリットセーフ

こじんまりとした印象の蒸留所でしたが、年間生産量は450万リットルと、全くこじんまりしていない生産量です。
ビジターセンターもあり、10年のミニボトルと、いつもの様にグラスを購入し、次の場所へ向かいました。
スタッフの皆さんがとても親切で、温かい蒸留所の印象を持ち帰りました。ミニボトルの味はライトながらもアルコールの刺激が少し強く、スパイシーな(ジンジャーのような)印象を受けました。

カーデュ―蒸留所

続いて、車で約15分の場所にあるカーデュー蒸留所へ向かいました。
カーデューはディアジオ社が所有し、ジョニー・ウォーカーのキーモルトの四柱のうちの一つとして位置づけられています。
主にジョニー・ウォーカーのレッドラベルとブラックラベルのブレンドに不可欠な役割を果たしているようです。
ディアジオが力を入れている蒸留所の一つとあって、ビジターセンターが非常にきれいに整備されていました。

ビジターセンター内
ショップ内

蒸留所は、周囲に畑の広がるロケーションに位置しています。

ストライディングマンと女帝
後にはハイラウンドカウ

年間生産量は340万リットルで、その9割以上がジョニーウォーカーのブレンド向けとのこと。
しかし、スーパーでたまにシングルモルトとして販売されているのを見かけます。我が家では常飲酒の一つです。

大分減ってきた家のボトル。

シングルモルトはフルーティーな味わいが特徴で、癖がなく非常にマイルドで飲みやすいです。香りは蜂蜜やシロップ、リンゴのような華やかさがあり、初めの一杯に選ぶことが多いです。

展示用か、ストライディングマンと女帝の像の後ろにハイランドカウが。

立派な角を持つハイランドカウですが、その長い毛に隠された瞳はとてもつぶらでかわいらしいです。
見た目はかわいらしいですが、食べても美味しい!
スコットランドの食材の中でもハイランドカウは特に素晴らしいです。
日本の和牛のようにサシが入った牛肉はスコットランドではほとんど見かけませんが(高級店では和牛もありますが、非常に高価です)、ハイランドカウの肉質は赤身でありながら非常に柔らかく最高です。
ハイランドカウのファームショップでお肉を買って、低温調理器で調理し、BBQの炭火で焼くのが最高の贅沢です!

そんなハイランドカウを眺めた後は、午後のザ・グレンリベット蒸留所ツアーの前にランチです。
スペイサイドではランチができる場所が少なく、アベラワーかエルギン辺りに行かないとなかなか良いお店は見つかりません。
そんな中、グレンリベット蒸留所近くに夏季限定のようなBBQレストランがあるのをネットで発見し、突撃しました。

バーベキューレストラン
画になる様な景色

炭焼きBBQ料理がコースのみで提供されるお店でした。

ベニソン、牛、ソーセージ
クスクスとイモのガレット?

量はとても多く、一人では食べきれないほどのボリュームでした。
味も良いのですが、何と言ってもこのレストランの魅力は、その素晴らしい景色です。
夏季限定の様ですので、夏の期間に訪れる場合、テントの下で素晴らしい景色を楽しみながらBBQを楽しむことができます。
そんな満腹になる中で、午後はザ・グレンリベット蒸留所を訪れ、その後、ハイランダーインでの一泊を予定していた初日でした。

続きは次の記事その②で紹介します!

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