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Q.最近なにしてるの?

A.「お待たせいたしました。お待たせしすぎたのかもしれません。」

皆さま、お久しぶりです。渡邉綿飴です(ある意味ではコットンキャンディです)。

4月末から約半月、突然更新しなくなる事態となりましたが、先に理由を申しますと相方ことパソコンが生死をさまよっていました。

事の発端は4月27日の晩、いつものように記事を書こうと相方の起動ボタンを押しました。

起動画面から最初のホーム画面になるまでの時間、私はいつも短い読書タイムに充てているのですが、その晩は相方のメーカーロゴが表示されるまでの時間のあいだに小説がほぼ読み終わる異例の事態となりました(ちなみに読んでいたのは『愛の飛鳥路殺人事件』山村美紗:講談社文庫)。

ストップウォッチに換算して約3時間。

それでも未だに画面が暗くて、ロゴすら表示されない。

これは異常トラブルだと悟った私は「パソコン 画面暗い 動かない」とスマホで調べて、「放電」「BIOS初期化」「電源ボタンで強制終了」などあらゆる手段を施しましたが、うんともすんとも反応がない…。

パソコンが得意な父に相談したところ、「何か対策しようにも先に行けなきゃ意味がない。こりゃあ、ぜんぶ初期化だな」と言われました。

「パソコン初期化」、つまりパソコン購入時まで状態を戻すこと。

それは内部データをすべて犠牲にすることを意味しています。

正直こんな事態になるとは思わなくて、データのバックアップなんて取っていませんでした。

中には再取得が不可能な資料や写真や映像などあって、これらを手放すのは私にとって一種の死でした。

だけど、執筆することでしか社会的価値を見出せない身にとって、書けないことこそ本当の死です。

このままではコツコツと貯め続けたライタースキルを必要としない職場で働かないといけない、その業界が垂涎するほどの専門知識を多く抱えていたとしても、その職場がその知識を必要としなければ、その人は基本給以下の価値しかない無学の肉片です。

苦渋の決断で「……初期化でお願いします」と頼んで、パソコンを初期化してもらいました。

さすがにまっさらな状態ならば動いた相方の最初の表情は、今までと全然違っていました。

ウィンドウズ10が赤ちゃん返りし過ぎて、ウィンドウズ8の仕様になっていました。

そう、私の相方はウィンドウズ10にアップデートしたウィンドウズ8なのです。

これから11に移行となる時代に、なんと私は来年1月にサポート終了となる8の世界に(不可抗力で)います。

もちろん10にアップデートすれば良いなので、備え付けのインターネットエクスプローラー(マイクロソフトエッジの前身)で10のインストール画面に行こうにもページが表示されない。

あまりに型が古すぎて、自社の最新ページが表示できないという奇妙な展開となっていました。

そこで私はグーグルのページに移り、クロームをダウンロードすることで10のアップデートを試みました(富士山の登山ルートが4つあるのと一緒です)。

クロームのダウンロードには成功し、インストールのページが表示されたものの[ツールを今すぐダウンロード]を押すと「理由は不明ですがエラーしました」と注意メッセージが表示されました。

おい、まてまて、「理由は不明ですが」って何その曖昧な説明は。

スマホで調べてみると、「マイクロソフト社側が想定していない何らかの理由でダウンロードできない状態になると表示されるメッセージ」とのこと。

つまり、この更新認知症となったパソコンは事実上の引退を余儀なくされています。

新しいパソコンを買う金のない、むしろ新しいパソコンを買うためにこのパソコンで記事書いて稼ぐ予定なのに、地獄の堂々巡りです。

そこで取った策が、父の外付けハードディスクにウィンドウズ10のアップデートに必要なツールを一旦ダウンロードしてもらい、そこから10の移行を試みました。

作戦は無事に成功して、10のダウンロードが始まりました。

そしてダウンロード時に必要な再起動も自動で起きて、そこで再び事件です。

なんと再起動後に暗い画面のままロゴが表示されません。

父に相談すると、「何か対策しようにも先に行けなきゃ意味がない。こりゃあ、ぜんぶ初期化だな」と言われました。

要するに今までの工程を1から全部やり直しです。

1回目に初期化のやり方を教わったため、ここまで自力で出来るようになったものの、ほぼ毎回同じステップで作業が止まります。稀に10までたどり着いても更新データのダウンロード(そして再起動)で同じ事態となります。

世間ではゴールデンウィークなのに、私は休日出勤のシステムエンジニアぐらい日夜パソコンと睨み合っていました。

 ◆初期化:14回(1日3回の日もありました)
 ◆10のダウンロード:11回
 ◆かかった日数:丸15日

途中4月29日のニコニコ超会議、5月8日〆切のオモコロ杯2022の最終推敲(スマホで全部やった)も挟みましたが、何とか再び10に到着して、ある奇策が頭をよぎりました。

「更新データをダウンロードする前にこのままウィンドウズ10でウィンドウズ10をダウンロードしたらどうだろう」

なぜこう思ったのかというと、10のダウンロードが成功した回はハードディスクを挿していて、そして成功後にプラグ抜いた後で例の画面になっていたからです。

もしも更新後も更新ツールがそのまま必要であったら、このパソコンはハードディスクに依存する形となる。

要するに「プラグ抜く」と「データ更新」の間に、このパソコン自体に10の更新ツールを入れていればいいんじゃないか。

そう思い、更新データが起動する前に再びインストールのページに行き、10を再インストール。それからのデータ更新。

それが正解だったのか、今までの相方が帰ってきました(なお記憶喪失は継続中)。

何でもないような事が 幸せだったと思う
何でもない夜の事 二度とは戻れない夜

『ロード』虎舞竜

昔読んだ本で、遊園地のお化け屋敷のメカニズムに「お化け屋敷の中に入ることで恐怖とストレスで観客の幸福度は下がる。その状態で屋敷から脱出することで入る前の状態に戻る、つまり観客は急激な幸福度を得る」とあって、私はパソコンが復旧したことについて多大な幸福感を感じています(何もプラスな出来事ないのに)。

何がともあれ、再び記事を更新していきますので、これからもよろしくお願い致します。

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【あとがき】

先日書いた例の事件の工口画像、あれ全部消えました。

記録が消えて、記憶だけが残りました。

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