「おしゃレモン」(ショートショート)

僕のママは「今日のご飯は何にしようかな?」とつぶやいた。

その時、「おしゃレモン」が現れた。

おしゃレモンはおしゃれな料理を作ってくれるのだ。

その時もおしゃレモンはおしゃれな料理を作ってくれ、
ママはとても喜んでいた。僕も嬉しかった。

ある日のこと、僕のママはいつものように何を作るか悩んでいた。

この前助けてくれたおしゃレモンを思い出し、
思い切っておしゃレモンを呼んでみたのだ。

だが、おしゃレモンは全然作ろうともせず、何もしなかった。

どうやらおしゃレモンは気分屋のようだ。
気乗りしない時はおしゃれな料理どころか、料理さえも作ってはくれないのだ。

そんな気分の時に呼んだせいか、おしゃレモンはいきなり僕のママに
攻撃してきたのだ。しかも、必殺技「レモンスプラッシュ!」だ。
この必殺技を受けた者は立ち上がることもできず、
ただ目がしみて、とてもつらいのである。

僕は間近でそれを見てビックリ仰天だった。
これだ。これがあのレモンスプラッシュだ。

僕はただ立ち尽くしていた。

僕は思った。料理は自分で作るものだと。


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