Japan Craft Expo

この三連休に大阪万博公園にて開催されることを知り、朝から突撃。同日にロハスフェスタがあったり行楽シーズンということもあり、コンサートでも開催されるのか?というほどの人手。クラフトエキスポの入場には別途500円必要なので、会場内はストレスなく回れるくらいの賑わいだった。

 日本各地から様々な工芸ブースが集まっていて、どこも興味深かったが簡易メモ。

玉川堂(新潟)
とにかく美しい酒器、茶器。銅を金槌で成形する実演を朝イチみた後、昼にまた見にいったら、銅の形が朝より整っていて地道な仕事の様子が伺えた。

能作(富山)
赤い土のようなものを固めて錫を形作り箸置きを作るワークショップ。やりたかったが空きがなく断念。

壺屋焼窯元育陶園(沖縄)
沖縄のものは独特の形や色使いが特徴的。その中でもここはモダンな柄でお皿もカップもかわいい。

弘前こぎん研究所(青森)
家にはクロアチアのコースターがあるのだが、東欧のそういった柄と似たものを感じる。青森という寒い地域で麻しか着ることを許されたなかった人々が、寒さをしのぐために刺したというこぎん刺し。とても素敵。

一般社団法人琉球びんがた普及伝承コンソーシア(沖縄)
風合いが独特で美しい。キッチンマットの蒼、素敵だったなぁ。

鈴木茂兵衛商店(茨城)

飛び込みでワークショップ体験。茨城は日本三大提灯の産地で、水府提灯と呼ばれる。職人さんがお手本を見せてくれ、それに倣い自分で選んだ和紙を枠組みに糊付け。和紙はカラフルなものもあったが、自分の名前にちなんで和柄を選択。多少の皺はご愛敬、職人さんの楽しいトークの中で和気あいあいと進んだ。乾燥・仕上げは職人さんにお任せ、満足するものができた。昨日から谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を読んでいる影響で、影の中に見える美しさに惹かれている。提灯は明るすぎないので大切に使っていきたい。

こまむぐ(埼玉)
カタカタ坂を下るサンタ、トラックの荷台が入れ替わるおもちゃ。こどもだけでなく大人の自分もつい触りたくなるアイテム。丸いフォルムで可愛い。

大阪プロレス(大阪)
こちらはもちろん工芸ではないが、技の連続!初めてのプロレス観戦だったのだが、鍛えられた肉体と息の合った技、掛け合い、真顔のレフェリーの面白いこと。2試合見た後、こども向けのプロレス教室が行われていて、ちょうど自分は昼飯タイムで声しか聞こえない場所にいた。参加した子供たちがプロレスラーを倒したことを受け、君たちはなんだってできる!絶対大丈夫!と力強い励ましの言葉がかけられていて、自己肯定感を爆上げしてくれる言葉に「大人にもおねがいします」と心の中で思った。また観たいな。


10月から木工の道を見だしてまだ一か月。行けるところはなるべく出かけて見てみた。

日本伝統工芸展
正倉院展
高山椅子展
家具フェスティバル
松葉祭(京都伝統工芸大学校)

いろいろ見れば見るほど、自分が何を作りたいのか明確にならない。惹かれるものはある。レトロでシックな家具。暗めの。緻密で美しい箱物。漆。
でも、美術館で絵を見ている時と同じで、どういったものがニーズがあり、価値があると捉えられているかよく分からない。

木工教室2回目いっても、のこぎりも鑿もうまく扱えない。むしろ全部失敗する。だがそれがいい。簡単にできるようでは修行する意味がない。そんな浅い世界ではない。

ジャパンクラフトエキスポで時に明るく、時に渋く接してくれる職人さんたちを見ていてかっこいいと思った。

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