5歳児に学ぶ心の整え方
ある朝の我が家の風景。
この話には、プロローグ=前夜に起こった出来事による娘の心の変化<成長>=がありました。
上手く描けなくてイライラする
息子が早々就寝したある晩。
娘が祖母宛のお手紙として絵葉書を描いていました。私からみたらとっても上手に描けていたのですが、本人は右下に「ねこ」を描いたところ、思うように描けなかった〜とイライラしていました。
「ねこ」を失敗したことで、絵葉書全部が気に入らなくなった。とプンプン怒っていたので、少し放っておこうと私はお風呂へいくことに。しばらくすると、娘が「出来た!」と新たな絵葉書を持ってきました。それがこちらです。
・・・?
なんだか右下に「ねこ」の絵が透けてみているけど、マスキングテープが貼ってあります。
娘「やっぱりねこちゃん描けなかったからね、テープ貼ったんだ〜」
と、描けなかったけど満足そうしているようでした。
母「そうだったんだ。マスキングテープとはよく思いついたね〜。あ!それならさっき描いた絵もマスキングテープ貼ったらいいんじゃない?」
娘「わかった!」と机に戻り、持ってきた1枚がこちら。
娘「白いマスキングテープがあったから貼ってみた〜!」と。
娘的には満足のいく結果になったようでした。
思うようにいかなくてイライラする。大人だってそんな時があるけれど、とりわけ小さいと、その理想と自分の出来ることの差が大きく、イライラしたり癇癪をおこしたり。我が家の双子も、小さい頃からそんな場面がよくありました。2人共完璧主義な部分があり、理想と現実のギャップを納得させるのに手こずっていたので、5歳にもなると自分で落とし所がみつけられるようになるんだな〜と驚いていたのですが・・・
双子の会話で知ることができた娘の気持ち
翌朝、昨晩の出来事を知らない息子が起きてきて、娘とこんな会話をしていました。
息子「うわ!なにこの絵。めっちゃ上手いじゃん!娘ちゃん描いた?」
娘「そう、おばあちゃんに送るの。」
息子「ここ、なんでシール貼ってるの?」(母:あ...触れてしまった。経験上、双子はお互いのウィークポイントに触れられるとケンカになるはず…。)
娘「そこはね、ニャーニャを描いたんだけど変になったの。それでね、もう一枚描いたんだけど、やっぱりニャーニャは描けなくて。イライラしたからチラシの裏にぐっちゃぐちゃに描いたの。それからねテープ貼ったんだ〜」
そういえば…朝起きて机の上にあったチラシ捨てたな。と見てみると本当にぐちゃぐちゃの殴り書きを発見。ここでまとめると、
娘は昨晩、イライラした気持ちを発散する方法を見つけていた。
その後自分の描いた作品をリカバリーする方法を見つけた。
翌日、息子に一連の出来事(失敗談)を打ち明けた。
これには本当に驚いてしまい、1人の小さい人の心の機微を知ることができたことには、不思議な感動を覚えました。
そんな母としての感動ポイントを味わいつつも、保育園に行く時間は迫っています。「保育園の準備して−。」から始まり私が声をかけるたびに、娘が文句を言ってくるので私がイライラしだしたところで、娘が
「ママ、イライラするなら紙にぐちゃぐちゃって描いたほうがいいよ。」と言ってきたのでした。
今日も我が家ではイライラしたら紙に描く方式が流行っています。
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