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ねこの学校(にんげんもどうぶつも通える学校)

ねこ学校の校長先生は、ねこです。
ねこの校長先生は、学校そのものです。

今日もこんなチャイムの音が聞こえてきます。

”ニャーニャーニャーニャー(キーンコーンカーンコーン)、ニャーニャーニャーニャー(キーンコーンカーンコーン)”

ねこ学校には、にんげんもどうぶつも通っています。ねこ、わし、いぬ、レッサーパンダ、コアラ、パンダ、りす……と色んな動物たちが通っています。

朝、学校に着くと、校門ではねこの校長先生が熱を測ってくれます。熱が高い子は、頭の上から冷たい風が吹いてきて、熱を下げてくれます。寒い子には、温かい風が吹いてきて、温めてくれます。体温調節をしたら、教室へ行くことができます。

教室には、黒板先生がいます。
黒板先生の中には色んな動物先生がいるのです。

こくごは、ねこ先生。耳が良くて、物知りで、漢字を教えてくれます。

さんすうは、イルカ先生です。イルカ先生はだれよりも優しい先生です。

たいいくは、運動神経バツグンのカンガルー先生が教えてくれます。

ずこうは、ヤマアラシ先生です。ヤマアラシ先生は、フサフサの毛を使って絵を描くので、カラフルで面白い模様を描きます。

せいかつは、いぬ先生です。いぬ先生は、みんなを街探検につれていってくれます。その時だけは、黒板の中から飛び出して一緒に行ってくれます。

この学校では、こどもたちは自分の受けたい授業を自分で選ぶことができます。朝学校へいくと、好きな先生のいる教室に向かいます。

教室の机には、黒板とつながったモニターがついていて、モニターを見ながらヘッドホンをつけて授業を受けます。

このモニターを使ってわからないことを質問したり、嫌なことがあった子はこっそり先生に伝えることができます。

黒板の中の先生たちは、動物の言葉でしゃべるけど、ヘッドホンをつけているので、みんながわかる言葉に替えて教えてくれます。うるさいのが苦手な子も周りの音を気にしないで勉強することができます。

給食もこのモニターから注文します。自分の好きな給食を注文すると、給食の時間に食べたいものが届く仕組みです。

中休みには、みんな自由に遊ぶことができます。

教室にはミラーボールがついていて、ダンスをしてもいいし、校庭や体育館で動物たちと遊んだり、図書館で静かに過ごしたり、プールには、ジンベエザメと白イルカとアザラシがいるので、一緒に遊ぶこともできます。

授業の時間が終わると、みんなでいっしょに帰ります。
ねこの学校の校長先生は、みんなの帰り道を見守ってくれています。道に迷った子がいたら、頭の上の方向矢印を使って帰り道を教えてくれるのです。

この学校に宿題はありません。

でも勉強したい子は”学校ボタン”を使うことができます。この学校では、一人一つ、学校ボタンが配られています。この学校ボタンを押すと、家の中に学校の空間が浮かび上がります。そしてそこから学校と同じように勉強をすることができるのです。

もしも、具合が悪かったり元気がなくて学校へ行けない日も、学校ボタンを押せば家で勉強することができます。

この学校は、選べる学校、楽しい学校、行きたくなる学校です。

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