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リッチーとブルースが衝突! 選手に責任転嫁する指揮官の居場所はない

衝撃のニュースが飛び込んできた。

スティーヴ・ブルース監督はかねてから記者会見の問題発言で注目を集めることの多い人物だが、ここ数ヶ月の彼の態度は目にも当てられない。ついに、選手との間に亀裂が生まれていることが報道されたのだ。

先週末のウルヴス戦、チームは先制しながらも負傷により3つの交代枠全てを使うことになり、厳しい戦いを強いられた。怪我を負ったエミル・クラフトに変わりマット・リッチーが投入されると、フォーメーション変更がピッチ上の選手に伝わりきらず、数分間に渡り機能不全に陥った。この混乱の中でチームは同点弾を献上し、実質2ポイントを失う形になってしまったのだ。

試合後の会見でニューカッスルの指揮官は、リッチーが指示をすぐにチームメイトへ伝えなかったとして公の場で非難。またGKマーティン・ドゥブラフカがシュートを止められなかったことや、サイドバックがクロスを簡単に許してしまったことを挙げ、選手に原因があるとも取れる発言を繰り返した。

本来、メディアの前では選手を護り、反省点については練習の中で内々に伝えるべきである。数ヶ月に渡り大きなプレッシャーにさらされているブルースにはそんな余裕はないのかもしれないが、選手への責任転嫁は最もタブーとされる行為だろう。

そして、この言動は実際にチーム内での不協和音を生み出してしまった。リッチーがブルースとトレーニンググラウンドで対立したと、3日のイギリス紙「デイリーメール」がすっぱ抜いたのだ。

リッチーはブルースのコメントに激怒し、試合の夜に監督へ電話を入れ、今すぐに直接話し合いたいと申し出た。ところがブルースは火曜の練習で時間を設けるとだけ伝え、電話を切ったのだとか。

火曜日、コーチのスティーヴ・アグニューがグラウンドにいたリッチーに事務所へ来るよう伝えると、彼はこれを断固拒否。ブルースとはもう話すつもりはないと言い、指揮官を"COWARD"(臆病者、卑怯者)と呼んだという。

記事ではブルースがリッチーに体当たりし、「もううんざりだ。お前とは終わった」と言ったことも明かされている。これに対してリッチーが「お前は何もしてくれやしない」と非難すると、監督は「どうするんだい?リー・チャーンリーに言いつけるのか?」と応戦したとのこと。

以前から選手たちは指揮官への不満をダイレクターのチャーンリーへ相談していたようで、ブルースは皮肉を込めてこう言った言葉を選んだのではないかと、記者は推測している。

そもそもこの記事を書いているのは、これまでにプレスカンファレンスで幾度となくブルースと舌戦を繰り広げてきたクレイグ・ホープ記者。昨シーズンにはサン=マクシマンとブルースの不仲説を報じ、両者がこれを否定する一幕もあった。

タブロイド紙であるデイリーメールがソースであるものの、ここまで具体性に富み、会話の詳細まで明かされている記事の内容を、サポーターの多くは真実であると感じている。

チームは日曜日にWBAとの残留争い直接対決を控えている。ブルースはその前にZOOMを介してメディアに対応するはずだが、そこでジャーナリストからどう言った質問が投げかけられ、ブルースがどう答えるのかは見ものだ。もちろん因縁のホープ記者と再びバトルが勃発する可能性もある。

チームは17試合で2勝のみと低迷しており、サポーターの不満は年末から溜まる一方だ。そんな中、選手と監督の間でも意見の相違があり、フラストレーションが増していることが明らかとなり、経営陣は指揮官の去就を検討せざるを得ない状況に追い込まれている。

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