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Jay Daniel - SSD EP

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
OO2ORA(オオゾラ)と申します!

今回はJay Daniel「SSD EP」を紹介していきます!よろしくお願いします!

デトロイトのアーティストJay Danielが自身の主宰するレーベル「WATSUI HIGH」から2020年に配信、レコード発売された作品。J dillaよろしくなデトロイトの濃縮された風味がふんだんに散りばめられたモダンJ dilla的な作風の一枚です。

それでは各曲のレビューを始めていきます!

1曲目「Muse」

1分半という短いトラックながらもこの1枚の最高のイントロダクションになっている1曲です。クオンタイズされてないのではと錯覚してしまうような若干のシンセのズレ、さながら同郷の偉大なる先人J dillaを思い起こさせるこのズレが絶妙な心地よさを生み出しています。残暑が残る初秋の夕暮れに涼しみを感じさせるために聴きたいトラックです。

2曲目「Solo」

こちらも涼しさを感じさせるダウンテンポトラック。アナログシンセをメインにレイドバック感を醸し出し、デトロイトの工業地域の夕暮れを想起させてくれます。(デトロイト行ったことないけど)また終盤で見せる一度フェードアウトしてからの転調による若干テンポアップしたフューチャリスティック的展開。気持ちいいです。

3曲目「Dew」

アップテンポに展開していくブレイクビーツ。レコード的にはこの曲からB面に突入するのですが、A面の2曲と全く違った曲展開がなされており、最高です。曲の入りは、個人的な主観ですが、J dilla同様に同郷の偉大な先人の一人であるMoodymannを連想するような展開です。徐々に音が足されてブレイクビーツとして着地していくと前曲にも感じられたフューチャリスティック的側面がこちらの曲にも垣間見られます。

4曲目「Cherry」

ラストトラックはまさかのビートダウン・ハウス!前曲に見られたアップテンポさをダンサブル性に変換して昇華させたトラック。どちらかというとこちらの方がMoodymannっぽさはあるのかな?と思わせてくれるデトロイト出身だからこそ奏でられたトラックなのではないかと!1枚の締めとしては最高なトラックです。


といった感じで今回はJay Daniel「SSD EP」をレコメンドしていきました!1枚を通して見せるアップとダウンの2面性、全く違うように見えるその2面性もデトロイトという基盤を持ち合わせることでうまく絡み合わせてしまっているのが素晴らしいです。

今作はデジタル配信も行われています。ミント状態でのヴァイナル入手は国内レコ屋では割と厳しくなってきたので、気になった方は彼の公式Bandcampからダウンロードしてみてください!かっこいいので。

完全な余談なのですが彼がRAに寄稿したインタビュー記事で

「そうやって音楽を分析することには反対だな。レビューはまぁいいよ、確かに作品を手に取り易くなるかもしれない。でも(レビュワーは)“これは良い作品だが、しかし…”とか言う。そんな“だが、しかし”とか言われるために音楽を作ってる人なんていないと思うんだ。こういった第三者の評価なんて創作者の意識に悪影響を及ぼすだけだ。自分の音楽に対して人がなんて言うか気にするようになってしまうからだ。創作者は皆を喜ばせるために創作しているんじゃない。俺はそれを常に念頭に置いて作ってる」

この様に発言をしており、レビューをしていく立場として背筋を正された感覚があります。1リスナーではなく1プレイヤーとしてレビューしたい気持ちが高まりました。貯金してAbleton liveを買おうと決心しました。取り急ぎ報告です。(どうでもいい)

それではまた次回!

Twitter:@Wassssup_mymen
soundcloud:https://soundcloud.com/a-b-0325


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