V.A. - MINIMAL CORPS EP
こんにちは、こんばんは、おはようございます。
OO2ORA(オオゾラ)と申します!
今回はV.A. 「MINIMAL CORPS EP」を紹介していきます!よろしくお願いします!
福岡を拠点に活動するFired UP RECORDSから2021年にヴァイナルオンリー、100枚限定でリリースされた日本人アーティストによるミニマル・ハウス・コンピレーション作品。Soichi & Kensuke Fukushima、Takashi Watanabe、Yuuki Hori、Ushishiといった日本人ミニマルアーティスト4組が参加しており、それぞれがミニマルの異なった側面をそれぞれに聴かせてくれる素晴らしい1枚になっています!
それでは各曲のレビューを始めていきます!
1曲目 SOICHI&Kensuke Fukushima「Atlantis feat.Kanoa」
無駄を削ぎ落とした洗練されたミニマルトラックにKanoa氏のポエトリーが入りこみ独特な世界観を作り上げていく1曲。人が海底神殿である「アトランティス」に思いを馳せながらの語り口調が足されていくピアノ音と共に聴き手側に神殿としての荘厳さよりも深海としての陰鬱さを想像させるように仕向けているのではないかと考えさせられるトラックです。母なる海は暗闇でしかないのかもしれません…!
2曲目 Takashi Watanabe「DAIYAME」
ド直球なミニマルの展開上に繰り広げられるシンセのフレーズなどがダンサブルな雰囲気を形成していく1曲。シンプルイズザベストなトラック展開はフロアの流れを構築していくにはもってこいな作りになっておりしっかりと聴き手のダンス熱を温めてくれる役割を果たしてくれています。即戦力なDJ向けトラックです。
3曲目 Yuuki Hori「Oblivion」
硬質ながらもゆとりのあるメロディが鼓膜にジャストフィットしてくるミニマルトラック。途中で差し込まれてくるダークなシンセや音の抜きのタイミングなどミニマルがミニマルとして成立している水準を大幅に超えて表現されているのが素晴らしいです。
4曲目 Ushishi「Existence」
まるで無作為に飛び交う音を根底でキープされているミニマルのリズムが統率し、完成していく過程を聴いている様な錯覚を起こしてくれるトラック。ランダム展開ながらもきっちりと構築されているようなトラックに不協和音を感じさせるのではなく、統率性をもたらしているのは素晴らしいの一言に尽きます。途中のダブ処理なんかで味わえる浮遊感がまるで無数の星が無作為ながらもその銀河系内で統率された存在として漂う宇宙空間を想起させてくれます。(日本語が下手すぎた…)
といった感じで今回はV.A. 「MINIMAL CORPS EP」をレコメンドしていきました!各曲それぞれが各作り手の特色を発揮しているトラックに仕上がっており、いい意味で一筋縄ではいかない作品として成立しています。
今作は前述の通りヴァイナルオンリー作品(しかも100枚限定)なのでデジタルでの配信は行われておりません。レーベル公式のオンラインサイトなどでもすでにソールドアウト状態なのでこれを機に購入したいと思った方はレーベルからのリプレス案内を待ちましょう…!
それではまた次回!
Twitter:@Wassssup_mymen
soundcloud:https://soundcloud.com/a-b-0325
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