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阿部式 - とうふ事件

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
OO2ORA(オオゾラ)と申します!

今回は阿部式「とうふ事件」を紹介していきます!よろしくお願いします!

90年代末、東京のアンダーグラウンドシーンで活動したトラックメーカー、阿部式。唯一のフィジカル作品として2010年にリリースした12インチ・シングルのデッドストックとして2021年になって突如リリースされた1枚。ハウスとブレイクビーツの両面で楽しむことができるヴァイナルオンリー作品です。

それでは各曲のレビューを始めていきます!

1曲目「とうふ事件」

包丁の千切り音、とうふ屋の移動車の笛の音、カラスの鳴き声…など夕暮れを想起させるような音ネタサンプリング不気味にこだましてくるブレイクビーツトラック。中盤からの今までの日常感から切り離されたかのような音の壮大な展開がより一層不気味さを増加させます。その後の会話サンプリング。ひたすら男同士が色気について語る会話。この会話の切り口含め全てがこの音の不気味さを増加させるエッセンスとなって立ち現れています。不気味ながらもブレイクビーツトラックとして成立する恐ろしさ…。この恐怖感と不気味さは暑い夏にピッタリです。

2曲目「Akkge」

1曲目のブレイクビーツアプローチではなくこちらはディープハウスアプローチなトラック。ダブ感のあるギター?のような音響が鳴り響き、そこに基軸となるトライバルなパーカッションが組み合わさり独創性のある音空間へと聴き手を誘います。瞑想、酩酊それらが表すようなある一種の境地を音として創出されており、サイケデリック感が味わえます。このトラックが2010年にリリースされ長らく発掘されなかったのに勿体なさすら感じてしまうトラックです。


といった感じで今回は阿部式「とうふ事件」をレコメンドしていきました!2曲共に違った不気味さを帯びながらも聴き手を何故か虜にしてしまう音像はさながら深夜に視聴するホラー映画並みの背徳感と中毒性があります。特に2曲目のYouTubeの映像はダルマの目がこちらに迫ってくる演出になっており、それも夜見るとだいぶ怖いです…。

今作はヴァイナルリリースのみとなっておりデジタルでの配信はありません。またレコードの在庫もレーベルからは残り数枚となっており、気になった方はお早めのゲットおすすめです。タワレコなどの大手レコ屋からも入手できます!

それではまた次回!

Twitter:@Wassssup_mymen
soundcloud:https://soundcloud.com/a-b-0325

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