交流戦優勝!

よかったですね!
何がいいって球団史上初というのがよろしいかと。過去のチームが成し得なかったことを一つ達成したという一事をもって、選手には大きな自信になるでしょうし、ファンにとっては歴代のなかでも好きなチームとなるステップを一段昇ったのではないでしょうか。

要因について、解説者さんやファンの間でさまざまな考察がなされています。
中継ぎが頑張った、小郷が素晴らしかった、センターラインの守備が堅牢だった、フランコが奮起した、太田のリードが的確だった……
まさしくその通りで、鮮烈な思い出としてファンの心に刻まれました。

至った結果がよかったのですから、個々の選手のデータが良化しているのは当たり前。ではあるのですが、実のところ交流戦に入って下がった選手もいました。交流戦にはいってから目だって打撃が良化したのは、佳明と太田です。
チームとして互いにカバーしあい、それぞれが今できることを考え、やりきった姿が垣間見えます。

この牽引役は、やはり大地でしょう。
攻撃の起点として、つなぎ役として、ポイントゲッターとして、またフィールド上のリーダーとして、彼のキャリアを総動員した献身的な働きなしに優勝はありえなかったと思います。

あともう一つ大きな要因として、私が思うところに過ぎませんが、ピックアップしておきたいことがあります。
それは、今のイーグルスが神奈川と関西の出身か、縁を持つ選手が多かったということ。

近年のイーグルスは色々なことがありました。
外から見ているファンが混乱するぐらいですから、中にいる当事者たちにとってみればことさらでしょう。
これでよかったのか、ここでなければもっと別なキャリアもあったのではないか、本当に自分たちは応援されているのか……ぐらいは誰でも考えたことがあったはずです。
あらためて出発点のフィールドに立って少年時代や高校時代を思い出し、地元と両親、あるいはかつてのチームメイト、旧友の声援を背に受け、前方につづく一本道の視界が晴れたのではないでしょうか。
目の色を変えて頑張る選手を見て、個人的にはそんな風に見えました。

厳しいプロ野球の世界で後悔の無いキャリアを全うできる人なんてごくごく一握りなわけですが、少なくとも縁あってイーグルスに入団した選手には、少しでもよいキャリアを歩んで欲しいと思います。
2024シーズンはまだまだこれから。
交流戦で活躍できなかった選手、二軍で頑張っている選手にもチャンスが訪れるでしょう。

あらためて、頑張れイーグルス!ですね。


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