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「育てる」ということ。

和眞嘉傳株式会社の山口です。
実りの秋もピークを迎えています。
2022年、苗代作りから育てた古代米が収穫時期を迎え、刈り取り・おだ掛け(ハザ掛け)・脱穀・精米の過程を経て、玄米となり食べられる状態となりました。

2022年に苗代作りから育てた古代米

この古代米は、私が立ち上げ・代表をしている和眞嘉傳株式会社とは別の団体「まどか折橋」で育てたものです。
無農薬で育てられ、たくさんの手間ひまが掛けられ、ここに至りました。

精米され玄米となった古代米

株式会社は営利法人です。
端的な表現をしますと「稼いでなんぼ」とも言うことができます。
近年では、SDGsなどに謳われるように「継続可能な」経済を目指す方向性も広く知られるようになりました。

物事は受け取り方によって、大きく意味合いが変わります。
ですが、間違いないのは「蒔いた種を刈り取る」ということが、地球上の根本だということです。

蒔いた種…この古代米とともに育てた餅米・コシヒカリは、野生の猪によって食い荒らされてしまい、収穫は叶いませんでした。

さまざまな要因がある中で、蒔いた種は100%収穫できるかどうかは定かではありません。
しかし、種は蒔かなくては始まりません。

猪によって倒されてしまった餅米の稲

いつしか、人は成果物しか目にしなくなりました。
スーパーでは生肉された肉。切り身になった魚。加工された品々。
生産されるまでの工程を知らずに、お金と交換する毎日です。

チャボの雛

価格と睨めっこして「高い」「安い」。

大豆を蒔くために土を耕す

生きて行く中で、大切なモノやコトとは何か…
それは、人によって優先順位も価値も様々です。

和眞嘉傳株式会社は、元々はマーケティングのコンサルティングの会社でした。
現在は、モノやコトを生み出す会社になりました。
それは相手を見ずに、数字や自己顕示にひた走る多くの企業や人を見て、危機感を感じたからです。

そして、和眞嘉傳は「1人1人が心豊かに生きるお手伝いを行い、世界の平和で継続的な発展に貢献する」と企業理念を掲げました。

2022年11月3日にオープンした「山河の一雫」
一人ひとりの小さな一雫がここで生まれ壮大な人生の物語に繋がる場所となるよう名付けました。

山河の一雫の外観

ここで展開するのは、「会員制café雫」「小さな商い学校」です。
テーマは「育てる」だと改めて考えます。

蒔いた種がどのように成長するかは蒔いてみなければ解りません。
1粒の種から万倍もの実りを得るかも知れません。
もしかしたら、猪に荒らされてしまうかも知れません。

そして、大河が雫から始まるように、物事の始まりは小さなものです。

実りを通して、改めてささやかな始まりに感謝し、大切に育てていきたいと思うのです。

もやに包まれる里山の風景
山河の一雫敷地内で収穫した柚子
山河の一雫敷地内で大切に育てられた日本蜜蜂の蜜
頂き物の柿をバターとともにオーブンで。バターの美味しさに冬の訪れを予感する

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