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【シャニマス】WINGマスター・ex増量検証

青のりと申します。
何よりもまず、4.5thPカップお疲れ様でした。

私はプラチナ水準では走っていないのですが、この"お祭り"の裏側で、密かに?ずっとやりたいと思っていたことをしたので、ここに報告します。

それがズバリ、「WINGマスター、及びExスキルドロップ率UPキャンペーン(以下ex増量)ってぶっちゃけどのくらい美味しいの?」ということです。特に後者。

これはずっと少〜しずつ気になっていたことではあったのですが、明らかにドロップは増えていたので結論が「期間中無理なく出来るだけやった方が良い」となることは明白でした。絵とかもそうだと思うんですが、ある程度自己満足でやっていても周りから「で?」とか言われたら普通に悲しくなります。なのでう〜ん…という感じでした。
しかし今回の開催からはWINGミドル/マスターという"択"が生じています。そうなると私の興味はコラボフェスの観客並に鰻登りになり今回集計するに至った、という訳です。

経緯

まずこの集計をするに至った背景、経緯をば。

2022年7月29日、WINGにビギナー/ミドル/マスターの難易度追加。

Exスキルドロップ率とノウハウ発現率が上がる、ということでシャニマスP界隈が湧き上がっていたのも束の間、「まあなんか良くなっている気もするけどめっちゃ差があるかと言われると分からん…?」くらいの雰囲気になっていたかと思います。知らんけど。

そんな中で、やまおとこさんが非常に面白い結果を上げてくださいました。

ほえ〜〜〜。
やまおとこさんは本当にすごい方だなあと再認識しました。

サンプルを実際に見たわけではないので信頼性(個人に対する信用的な意味ではなく統計的有意性)は分からないですが、めちゃくちゃそれっぽい結果が出ています。

という訳でそれらの検証も含めて今回述べていきたいと思います。

ちなみにこの記事では通常時のWINGミドルは難易度追加以前と変わらないと仮定して、こちらの名検証を基準にしています。

ついでに、これとVincoさんの集計は既知として話を進めるので、万が一読んでない人がいたら読んでください。


調査内容など

私が行ったのは2つの調査で、ex増量の有無が異なりますがそれ以外の内容は同じです。

①2022年9月10日15:00〜10月11日12:00の期間(平常時)

②2022年10月11日15:00〜10月16日12:00の期間(ex増量時)

WINGマスターにおいて
歌姫に1回合格(140万周回)、WING優勝をした場合の
編成ポジション(P-p、P-s、S、ゲスト)毎のexスキルドロップについて、
思い出5とそれ以外を分けて集計。
今回はサンプルサイズの都合、思い出0~4のみ扱う。

思い出0~4に限るとサンプルサイズは①が123周、②が101周です。
正直多くはないですがこれだけでも十分リッチな内容が言えます。

(やまおとこさんのツイートから①開始までに1ヶ月ほどラグがあるのはSTEPやってたからです。)

そして今回は、カキシメジさん(@shimeji_sk)からex増量時のWINGミドルについて、Pカップ終了時点でのデータ(89周)をお借りしました。(執筆時点未公表)
最初のコンタクトとこちらの言うことが変わったりで、色々ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでしたが、こちらのお願いを快く受け入れてくださって本当に感謝しています。ありがとうございました🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️

これを③ex増量時のWINGミドルとします。
(基本的な条件は同じですが、こちらは230万周回であることを一応書いておきます。一応。今の所ファン数とドロップが関係する証拠は出ていません。多分。)

そして前述の通りseiさんの先行研究を④平時WINGミドルと仮定してお借りすることにします。

あと虹に関してはサンプルが小さすぎるので基本的に無視します。


結果・考察

上で挙げたデータについて整理していきます。

色割合について

まず「1個のexスキルを獲得した時、そのレアリティがどういう確率分布であるか?」について整理しました。

ハイ。④が非常に正確であることを考えると、①〜③が大体その周りに分布しているので「100%の断言はできないが、exの質、つまり色割合はミドル/マスター、平時/増量に限らず変わらない可能性が非常に高い」と言えます。要は「やまおとこさんの1個目のツイートはほぼ正しい」ということですね。(増量によって色割合が変わらないことは公式からのお知らせにあったと思いますが、あのシャニマスくんなので一応確かめました)

このことから、「まあ大体ドロップ個数だけに注目すれば良いよね」ということが言えます。(細かい所まで突っ込めば客観的に厳密に証明できた訳ではないですが今回は割愛)

念の為編成ポジション毎の色割合についての表を、①を例にして載せておきます。

データが少ないのでバラつきがありますが、少なくともこのサンプルサイズではポジション毎に確率に偏りがあるとは言えない結果となりました。まあ流石にね?


ドロップ個数について

前項の内容から、今回の議論で重要なのはドロップ数である、ということが分かりました。
という訳で早速ドン。

数字が多い><

これが素の結果です。まず言いたいのはマスターでも増量でも、サポートとゲスト(これを以後サポ系Sと呼ぶことにします)の間で有意な差は見られないということです。

見栄えのためにもサポ系をまとめることにします。あとついでに誤差評価も書いておきます。

「±」の後についてるやつは標準偏差、つまり誤差です。
(「その±分程度は幅として見た方が良いよ」くらいの意味。分からなければ無視してOK)
④については分からなかったので空白にしていますが、左から0.01,0.01,0.001程度でしょう。

この表から言えることとしては、(数値は多少雑に丸めます)

・平時の場合、②マスターは④ミドルに比べ
 P-pは0.3個/周、P-sは0.2個/周程度増えており、Pに限れば1.16倍得。
 一方Sは有意な変化なし。
(やまおとこさんの2個目のツイートと整合的)

・増量の場合、①マスターは③ミドルに比べ
 P-pが0.4個/周、P-sが0.2個/周、Sが0.1個/周程度増えており、
 合計1個/周、1.1倍得。

サポ系について、平時はマスターとミドルにほぼ差はありませんが、ex増量時は統計的に有意に差が出る(t検定にかけるとp値0.001)という、ちょっと変な結果になりました。
説としては、そもそも平時にマスターとミドルに差が検出できていないのはサンプルが足りないのが原因であって、実際は0.01個/周程度の差があるのではないか?というのが現実的な解釈だと思われます。
もしくはバグ。そもそもSだけ差が出ない設定で、かつそれが意図的だとしたら不自然だと言わざるを得ません。もしくはめっちゃ豪運引いたか。

Pアイドルのexについては、平時でも増量でも1.1倍ちょい程度の差があります。ソーダが有料の人にとってこれは心強い。ただしPアイドルとサポが限られるのがネック。

・マスターで比べた場合、①増量マスターは②平時マスターに比べ
 P-p、P-sがともに1個/周、Sが0.25個/周程度増えており、
 合計2.3個/周、1.4倍得。

・ミドルで比べた場合、①増量ミドルは②平時ミドルに比べ
 P-p、P-sがともに1個/周、Sが0.2個/周程度増えており、
 合計2.9個/周、1.35倍得。

これは「如何にex増量がお得か?」という話です。増え方が大体同じなので分かりやすい。

これは集計するまで気づかなかったことですが、
平時の場合、
ミドル  → P-p1~3枠 P-s1~2枠 S1~2枠
マスター → P-p2~3枠 P-s1~2枠 S1~2枠
から確率で枠数を抽選するようです。

これがex増量になると、
ミドル  → P-p2~4枠 P-s2~3枠 S1~2枠
マスター → P-p3~4枠 P-s2~3枠 S1~2枠
になるので、恐らく「P-p、P-sの確定枠を1枠ずつ増やし、Sは2枠が抽選される確率を20~25%程度上げる」という処理になっているのではないでしょうか。多分。

また、先行研究によると思い出5だろうとなんだろうとドロップ個数は変わりません。あと自分が昔取った歌姫合格なしSランクの場合、ドロップの質(色割合)は落ちますが量は合格ありの場合と同じでした。
つまりこれらのことから、
少なくともWINGのSランクの場合、exスキルドロップの量は難易度と増量キャンペーンの有無、つまりプロデュース前から確定している条件によってのみ変動し、
質はオーディションや思い出など、プロデュース内容によって決まるのではないか?
という仮説が立てられます。

更に言えば、この仕組みは他の条件でも言えるのではないか?ということですね。まあその辺りは誰かがやるでしょう。多分。


最後に

まとめると、
・exドロップの質は難易度によって変わらず、プロデュース内容によってのみ変わる可能性が非常に高い
・量に関してはex増量はやはり強い
・ミドルとマスターの比較だと、Pアイドルのexは1.1倍くらい、Sアイドルも増えてる可能性がある(増量だと増えてるほぼ確定、平常だと少し増えている可能性がある)

以上です。

今回はWINGノウハウのドロップに関しては何も書きませんでしたが、需要あったらそのうち書くかも。あるかなあ。

最後の最後に改めて、Pカップを走った皆様に敬意を、そしてデータを下さったカキシメジさん、今回のイノベーターとも言うべきやまおとこさん、先行研究に携わった全ての方々に最大の感謝を。

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