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葦のつぶやき

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#note書き初め

ぼんやり

私にはやはり、飄々と生きてゆく生活しか残されていないのかしら。隣の芝生はいつも若々としており、艶やかで、幸福を感じるのです。これも嫉みなのでしょうか。彼らの生活は黄金すら霞む眩い極楽浄土への美しい回廊に見えてしまうのよ。相対的に比較してはいけないことなど百も承知なのです。ただ、理性も時には、イブのその清澄かつふくよかな御御足の上にそっと脱力して、不浄の左手を凌辱するかのよう、ただ悠長に撫で回し、そ

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