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WordPressがオワコンだってっ⁉ (あとSimply Staticの日本語デコードも)

ウェブマーケティングの視点からみた場合と、ウェブサイト構築という視点から見た場合ではちょっと違うと考えられるんですよね。
WordPress6.0になってその方向性がよりはっきりしたんですが…

フロントエンド系ウェブデザイン業者は、WordPress案件オワコンかも?

WordPress5.8からフルサイトエディターのブロックエディターに「クエリーループ」が増えました。

まだ細かいことが設定できないですけど、新着情報のリストを拾うとか、あるカテゴリーの記事一覧を拾うとかならノーコードでいけちゃいます。
おそらく今後、諸条件が追加されるようになってくるので、子テーマを作ってFunction.phpに色々書いて(コピペして)絞り込んで…という作業は限りなく減少するでしょう。

ちなみに、フロントエンド系のカスタマイズ案件ではこれがほとんどだったと言っても過言ではないのでは?
編集ブロックでできるので、固定ページの途中にも作りこむことが可能。
こうした需要で子テーマを作ってカスタマイズする案件は減っていくのでは? または工数単価が下がるか…。

一方、CSSによる加飾はまだまだ残りそうですが。
そうした観点から、WordPressでウェブデザインを受注していた人には、あまりおいしい案件ではなくなってきたと思います。
つまりオワコンと言っているのは、この界隈の人達じゃないかなと。

ウェブマーケティング視点からはオワコンではない⁉

ノーコードであれこれできるようになったという点では、A/Bテストの変更がしやすくなった(いちいちウェブ制作会社に頼まなくても良くなった)ので、むしろ使い勝手は向上しています。

またGoogleタグマネージャーとも連携しやすいし、ボタンブロックなどの設定で、TGMのトリガー設定なども楽にできるようになったし。

記事ブロックにグループ化関連の機能が増加したことで、回り込みやカラム分割もラクラク。
フルサイトエディティングに慣れてしまえば、自分でかつノーコードでテンプレートを増やせることもメリット。

コンテンツを細かく調整したいユースから見たら、WordPressはむしろ使い勝手は良くなったと感じます
つまり、オワコンどころかまさにやっと使いやすくなったと考えたほうが良さそうです。

逆にウェブマーケティングを今までやっていない人たちとか会社組織とかは…WordPressの維持・管理コストやサーバコスト、データ改ざんリスクなどを考えると、メリットが少なくなったかもしれません。

10年というスパンで見ても…大丈夫だと思うぜっ!

ロードマップを見てみると、テンプレート編集のノーコード化、デザイン面での簡便さを目指していることが書かれています。
Wix.comと違いはシステムの拡張性と大きな柔軟性なので、ウェブマーケティングやECなどを考えたとき、プラグインを使った機能拡張開発はまだまだ続くと思います。

SaaS連携をはじめ、ECやメルマ登録、この先だとメタバースへの入り口や、アバター・アイテム販売の窓口といった、ECやウェブマーケティングと連動したシステム系のコアに使われることは十分考えられます。
こうした拡張系開発の柔軟さをとってみても、5年スパンでは他のCMSに大きくシェアを取られてしまう確率は低いと考えられ、10年スパンで考えても2032年に分散型ネットに完全移行しているとは考えにくいので、シェアを減らしつつも、ウェブサービスのコアシステムとしてはまだまだ残っていると思われます。

結局クライアントの考え方に左右される

WordPressがオワコンの場合、既存のウェブサイトという考え方自体オワコンになっていくと考えていたほうが自然だと思っています。
WordPressが生まれた頃の時代と違う部分はここで、メタバースワールドに一気にシフトした場合、CMSという考え方自体意味がなくなりますし。

業務効率化の流れで、データとウェブマーケティングを活用していくクライアントにとっては、結局は設置・維持コストとのバランスだと思いますので、コストバランス範囲内であれば、開発が容易なWordPressを選択する可能性はまだまだ高いと思います。

またヘッダーレスCMSのCraftが話題に上がってきますが、WordPressでもSimply Staticを使って、イントラサーバでコンテンツを組み上げ、公開サーバにアップする方式をとっている大手企業さんも存在しますので、わざわざ新しいCMS運用スキルの獲得コストを考えると、選択肢からWordPressが外れるのはまだまだ先だと思われます。

Googleドキュメントからの投稿ができるとか、複数人でコンテンツ運用をしているチームの方なら、ドキュメントの共有と共同編集という便利さと、確認フロー構築の簡便さは身にしみて共感されるのではないでしょうか?

Simply Staticの日本語URL問題

ちょっと詰まったので書いときますね。

上記サイトに書かれていることことを実践。
ただしプラグインのバージョンが上がったら書き換えられちゃうので注意。
あと、ファイルの場所が2022年6月時点で変わっていましたので…

simply-static/src/tasks/class-ss-transfer-files-locally-task.php

$path = $destination_dir . $path_info["dirname"];
// add 2byte filename process.
$path = urldecode($path);
$destination_file_path = $destination_dir . $static_page->file_path;
// add 2byte filename process.
$destination_file_path = urldecode($destination_file_path);

ソースの中から探して追加してください。

あと、EWWWプラグインを入れてあると画像が表示されなくなります。

単独ウェブサイト構築はオワコン⁉

WordPressがオワコンというより、ウェブサービスを提供しない、単なる情報掲載場所としての単独ウェブサイト構築にWordPressは向いていなくなってきたと考えられます。
設置・管理コストは思った以上にかかりますので、作ったまま放置しているようなサイトなら、Googleビジネスのホームページ機能を使っていたほうがマシです。

Google検索での表示に関しても、ウェブマーケティングをガンバっているサイトと比較すれば、検索結果表示ランク外となっても不思議ではありませんし、閲覧側から見たときの印象としては、サイトすら更新できないスキルの企業であるとしか判断されません。
ちなみに、ウェブサイトは運営者が思って居る以上に信用情報と直結しているのです。下記記事をサクッと読んでいただくと、金融関係者が何を見ているのか、少しわかると思います。

更新もしない、ウェブマーケティングもしない単独ウェブサイトの構築にWordPressを使うことはオワコンだと思っても良いかもですね。

コーディネートを考えられるスキルがこれからは必要

WordPressだけにとどまりませんが、全体の流れを俯瞰し、マーケティングシステムのコアを考えて、複数人で運用できるようにSaaSと組み合わせたり、PaaSと組み合わせたりするスキルが求められる世の中になったと考えるのが妥当かな? と思っています。
これからウェブデザインを学ぶのなら、PaaS、IaaSのコーディネートスキルを身につけるとか、メタバースのマーケティング活用を考えるとかいった、何かしら現状を突破できるスキルが求められると思います。
ウェブデザイン関係に閉塞感が出ていることは感じられますので。

ぶっちゃけ、UI/UXデザインというスキルとプロデューススキルかな…。

UIついでに、コントローラー系操作体系

ウェブサービスに関して、WordPress関係ないですけど、ゲーム制作スキルが必要になってくるんじゃないかって考えています。

少し下記記事内でも書いていますが、3Dモニターとメタバース(箱庭系)コンテンツが出てくると、ゲーム機のコントローラー操作がウェブ画面のUIに影響を与えてくると思えます。

結局フロントエンド系エンジニアの役割は、このUI設計と実装に集約されていくように思えます。

なぜかOGプレビューできなくなったので、バナー貼っちゃう

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