メタバースとAIと日本の状況について整理しておきましょう(2025年に向けて)
資料を集めたり取材したりしていると、「2025年」をよく聞くようになりました。そして現在AIがものすっごい勢いで進化しており、ちゃんと情報を見ていないと、間違った認識で侮ってしまう可能性が出てきています。
2025年というのは、開発に携わっている人がなんとなく一つのマイルストーンとしている年のようで、着実にコツコツと様々なものが進んでいます。
というわけで、自分用のメモという意味も踏まえて記録を残しておきつつ、整理しておきたいと思います。
ごめん、忘れておったよ…Society5.0
ここでここ数年に渡って出てきたキーワードを振り返っておきます。
Web3・NFT・仮想通貨
ブロックチェーン
ビッグデータ・IoT・AI
メタバース・VR・AR・MR・XR
これらすべて「技術(テクノロジー)」の単語で、小さな歴史調査会社じゃ接点があまりなかったSociety5.0にしっかり書かれておりました。
ごめん、すっかり忘れておったよ…
一つずつ整理してみよう
Web3・NFT・仮想通貨とブロックチェーン
まずこれは金融系取引に関わるテクノロジー。
投機・投資の話に塗り替えられていて勘違いしがちだけど、Society5.0の考え方ではデジタル通貨(デジタル取引)やブロックチェーン技術のことを主に指しています。
2023年の4月時点ではデジタル通貨にビットコインやイーサリアムといった通称「仮想通貨」がメインなのだけど、デジタルドル・デジタル円の運用が開始されると、デジタル取引はそちらに移行することが考えられそう。
一度イーサリアムやビットコインに両替して取引をするのではなく、そのまま「ドル・円」で取引が可能になるため、様々な手間が省けます。
Web系のシステムでこの影響が出てくるのはEC系だと考えています。
特にデジタル商品に関しては新しい市場になると予想しているので、ここでNFTがデジタル上の唯一性証明とトレーサビリティの機能として登場してくると思われます。
考えられる中では、ライセンス系IP商品のECが登場するんじゃぁないかな。
鷹の爪団NFTみたいな感じで。
ビッグデータ・IoT・AIとメタバース・VR・AR・MR・XR
Society5.0の中で「メタバース」はちゃんと定義されているのですが、日本が力を入れているのは「インターバース」。
聞き慣れないかもですが、ようするにIoTのこと。
さてIoTを詳しく…BingのAIさんに書いてもらいました。
どちらかといえば縁の下の…に当たるため、生活している中ではあまり意識されない分野で、インターバースに該当するもの。
産総研「拡張体験デザイン協会DAAX公開セミナー」での話から概念化すると下図のようになるようです。
下側の図をみれば、ある程度普及しているものの想像がつきます。
そこでデジタル化されるデータを解析・学習するしくみが「AI」。
2023年4月頃に一部で話題になっている自然言語系AIとは少し違う、人工空間認識系AIによって、空間識別や画像認識、顔認証などをこなすことを目標にしています。自動運転技術がわかり易い例です。
この人工空間というのが俗に言う「バーチャルリアリティ(VR)」。
アクセスするには様々な端末が必要ですが、VRゴーグルをはじめ、スマホ、PC、ゲーム機などがそれにあたります。
AR/MR/XRはすべてこの人工空間(VR)と関係していて、現実の世界に重ね合わせて表示(AR)し、操作(MR)する総称で「XR」と表現しているだけと考えると単純になってわかりやすいかもです。
すべては「人工空間(VR)」と繋がるUIのこと
勘違いしてはいけない「ファンド」と「テクノロジー」は別物ということ
最近メタバース事業の「縮小」とか「人員削減」という言葉がニュースサイト界隈で散見されるようになったのだけど、これをみて妙なマウントを取ってくる人がいるのが謎です。
単純に新規の開発が一段落したので事業規模を適正値に戻しているだけの話がほとんどであって、この手の話題は主に投資系の人向け情報です。
テクノロジー系は着実に開発を続けているので、経営陣ならば少しでもこの話題は追いかけ続けるべきとアドバイスします。
特にものづくり系企業さんはなおさらで、工程の見直しや品質管理、サプライチェーン上のシステムとして、いきなり導入が求められる場合の大いに考えられます。
UIとしてのVR
2000年代初頭、俗に言う「ホームページ」で情報発信が行われるようになってから20年以上経とうとしています。このブラウザを使ったネットサーフィンで得られる情報は、Society4.0として開発され発達してきました。
このころのは主に「写真配置」が主体で、いわゆる印刷物のデジタル変換。その後ユビキタスが提唱され、閲覧機材がスマホへと移っていってからは動作が軽快な「アプリ」が主体となり、UIが重要視されはじめました。
現在は5〜6インチ程度のスマホ画面が主流となり、送られてくるデータを処理するために、ユーザーは多くの「タップ」や「スワイプ」を強いられ、操作性や一覧閲覧性の悪化が問題となっています。
また複数人で同一の情報を閲覧する場合には「画面シェア」以外方法がなく、ユーザーごとに異なるスクリーンサイズが存在することがUI設計に大きな負担を強いる結果となっています。
これらの問題はオンラインゲーム環境でも同様のことが起こっているはずですが、この業界は先行して問題に対して対応してきたため、技術的なノウハウやマーケティング的な仕掛けもいち早く実装していると聞き及びます。
ゲーム世代と非ゲーム世代
上図は人口グラフとゲーム機発売を重ねてみたものですが、少なくとも2023年では60歳以上の人との間に大きな溝(図では赤線)が存在するっぽく、この溝が先のゲーム業界のUIと関係してくると考えています。
UIの3D要素は古くから存在していますが、スマホやタブレットを使った「タッチ・スワイプ」でのオペレートは2010年頃から本格的に研究されてきたと考えてもさほど誤差はないと思います。(iPhoneの普及が2007年)
当時中学・高校生だった人たちは、2023年現在社会人です。
オンラインゲームはそれよりも前からあったので、同じ頃社会人であってもタップ・スワイプUIは馴染みのものになっています。
つまりゲーム系UIはいまや多数派を占めるといっても過言ではなくなっており、Society5.0に向けての人工空間(VR)UIは、多数派が慣れ親しんだゲーム系UIを彷彿させるものが必要となってくることが見えています。
アバターもUIの一つですし、デジタル商品の一つでもあります。
Web系UIデザインからVR系UIデザインへ
WordPressもバージョン6.2となり、かなりの部分ノーコードでカスタマイズができるようになってきました。
そしてWebデザインの仕事もUIデザインとコンテンツ設計に中心が変わってきている中、小型ゲーミングPCが少しずつ賑わってきました。
これが何を意味しているか?
そう…画面横向きがデフォルトになる予感…
そしてスマホなど、持ち方の変化がありそうな予感がしています。
このように…
こうした予測を考えた時、UI作成ツールとしてUnityは普通に入ってきそうですし、AR的に展開される一覧表示もUnityなら比較的楽に実装できますから、デザインフローの種類が大きく増える予感がしています。
VRゴーグルやARグラスを「併用」するようになると、下図のようなイメージでのオペレーションも普通になってきそうです。
まとめ
Web3はデジタルドル・デジタル円が社会実装されることで新しい商圏が生まれそう。
メタバースはSociety5.0の目標であり、日本では主にインターバース領域に力を入れている。
インターバースの中にはIoTが含まれ、人口空間認識系AIは開発中。
(先行してUIに使える自然言語系AIはリリースされた)人工空間(VR)にアクセスするためのUI開発が今後の肝になりそう。
(スマホの持ち方が変わるかも…)最後に、Microsoft Designer、侮れず…(今回の挿絵担当)
追記:プロダクツデザイン業界、震えて待てっ!😁
そして出てきちゃったっすよ。アシスタントAI作っちゃうコード。
もうUnityあれば簡単に…
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