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「つなぐ」第1回 早稲田祭2020代表・副代表インタビュー

はじめに

 これから全4回にわたって、新型コロナウイルスという未知の脅威に直面し、試行錯誤を続けた2020年度以降の早稲田祭についてお話しします。
 2020年度のオンライン開催から2021年度のハイブリッド開催、そして2022年度の本格的な対面開催となるに至るまで、どんな苦難を乗り越えてきたのでしょうか。社会情勢が大きく変化したこの3年間、早稲田祭運営スタッフはどのような道を辿ってきたのでしょうか。

早稲田祭2020

 2020年、新型コロナウイルスが国際的に蔓延し、早稲田祭2020にも大きな影響を与えました。そのため、早稲田祭2020は史上初の完全オンライン開催。当然、運営スタッフの活動もなかなか対面で行うことができませんでした。本来早稲田祭2020は「今、新たに」をキャッチコピーに、工事などの影響でそれぞれ行えていなかったアーティストライブ企画と大隈講堂前ステージ企画という2つの大型企画が6年ぶりに出揃う年になるはずでした。しかし実際には、飲食屋台、アーティストライブ、パレード、屋外企画などが続々と中止。一方で、企画の配信や入退構システムの確立など、新たなことへ果敢に挑戦した年でもありました。その功績から、翌年3月には早稲田大学より学生文化賞が授与されました。

2020年度代表陣インタビュー

 卒業式や入学式など、大学の公式行事さえも中止になっていた中、当時の運営スタッフはどのような想いで早稲田祭2020に臨んだのでしょうか。今回は、当時をよく知る早稲田祭2020運営スタッフ代表の福島陽さん(以下、福)、第2副代表の高野史彦さん(以下、高)にお話を伺いました。

ー福島さんは、新型コロナウイルスが日本で流行り始める前に代表になられたと思います。代表になったときは、どのような早稲田祭2020を目指されていましたか?
福:『新』という一文字を「早稲田祭2020」の主題に掲げていました。早稲田祭2020で、全員が一つステップアップした自分や何かに出会えることを期待していましたが、こんなに新しくなるなんて当時は思っていませんでした!(笑)

ー早稲田祭2020をオンラインで進めることになったときの経緯を教えてください。
高:2月にコロナの感染拡大が進んで大変な事態になっていたけど、当時2020年に東京オリンピックは開催される予定だったので、早稲田祭2020も開催できると思っていました。また、来場者の人数を縮小することは覚悟していたけど、(早稲田祭2020を)やるっていうつもりで新たにサークル員を300人加えました。
福:この頃はまだ甘く考えていたね。
高:うん。5月に大学担当の方と2人で話して「今年の早稲田祭は無理だ」とシンプルに言われました。今まで(早稲田祭が)できないという発想がなかったので、「えっ」という戸惑いが第一印象でした。その場で「オンライン開催は可能か」と聞くと、大学側から「運営スタッフの方で話をまとめてきてくれたら検討する」と言われたのを覚えています。
福:大学側もオンライン開催という発想がなかったみたいだね。副代表がそのとき言ってくれなかったらオンライン開催もなかったかも。

ー失礼かもしれないのですが、開催を諦めるという選択肢はありましたか?
高:運営スタッフ全体としては(開催を諦めるべきだ、という意見も)あったと思います。入会希望フォームで、そもそも今年は(早稲田祭を)やるのかという声が新入生から多くありました。Twitterでも開催を疑問視する書き込みが多くありましたね。
福:でも、今年の早稲田祭を中止にしたら来年も中止になってしまうかもと思って頑張って繋げました。当時は謎の理論を突き通していたね。「サッカーサークルはサッカーするかどうかで迷わないでしょ。早稲田祭運営のためのサークルが、早稲田祭をやるかどうか迷っているのはおかしい」っていう理論(笑) 早稲田祭2020を待ってくれる人が1人でもいるならその人のためにやる。

ー早稲田祭2020で大変だったことを教えてください。
福:「早稲田祭失敗」の可能性があったことですね。2020年度に関しては全てのことが史上初で、私たちが頭の中で想定していたことが本当にできるのかの勝負でした。だから大学から中止を言われたり、参加団体やサークル員を泣かせてしまったりする「早稲田祭失敗」の可能性が常にありました。技術的に開催できるのか、運スタ内部のみんながついてきてくれるのか。全部が綱渡りだったと思います。

ー早稲田祭2020で良かったことを教えてください。
福:2020年度を早稲田にとって、運スタにとって、「なかった年」「失われた年」にさせないで、「なんとか戦った年」にできたのは良かったです。あとは、「運スタは0から祭がつくれる」ということを証明できたのもゆくゆく良かったことになってほしいと思っています。死ぬ気でやれば、早稲田祭はいくらでも変えられることを証明できたと思います。

ー最後に早稲田祭2022への想いを教えてください。
高:頑張れ、の一言です。
福:うん。頑張れ!よくやった、ありがとうって勝手に思ってる。想像以上に早稲田祭を楽しみにしている人がいるということを2020年度で感じた。あとは、オンラインで入学した代が魅せる早稲田祭2022というところも注目しています。コロナ禍以前に戻すという感覚ではなく、2022年度に新しく自分の意思で創りあげたという感覚で早稲田祭2022をやってほしいと思っています!


〈早稲田祭2022概要〉
 【名称】早稲田祭2022
 【主催】早稲田祭2022運営スタッフ
 【日時】11月5日(土)、6日(日)
 【開催場所】早稲田大学 早稲田キャンパス・戸山キャンパス・周辺地域
 【早稲田祭2022公式サイト】https://wasedasai.net/
 【公式Twitter】@wasedasai
 【公式Facebook】https://www.facebook.com/wasedasai.official
 【公式Instagram】@wasedasai
 【公式LINE】https://line.me/R/ti/p/%40wasedasai_official 
 【公式YouTubeチャンネル】http://www.youtube.com/user/WasedasaiOfficial/about
 【公式TikTok】@wasedasai
 【公式マスコットキャラクター「わせだサイくん」公式Twitter】@wasedasai_kun

〈お問い合わせ先〉
主催:早稲田祭2022運営スタッフ
【早稲田祭2022に関するお問い合わせ先】
E-mail:info@wasedasai.net

【キャンパス入場チケット・企画観覧チケットに関するお問い合わせ先】
E-mail:campus_raijou2022@wasedasai.net


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