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「常に歩みをとめない、現役早大生の起業家(後編)」二村祐介さん_早稲田生インタビュー#044

金曜日に引き続き、今回も二村さんのインタビューをお届けします。
後編では、二村さんが就活を経て感じたことや今後の目標、そして私生活についてもお聞きしていこうと思います!
前編はこちら


ーーー「トップを越えるために、自ら選んだ苦労」ーーー

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立石:ここまでたくさんの経験をされてきたと思います。
その経験から1番学んだことはありますか?

二村さん:会社に関してはまだ何というか、「ここが成長した」とか言ったらあれですけど、就活に関して話すと…就活で僕は「自分が伸びたな」って感じなくて。

立石:それはどうしてですか?

二村さん:結構、就活って「企業に選ばれる」とかっていうけれど、結局それって自分が企業の分析して、企業の人事部の人に選ばれるためにES考えて、人によってはそれを自分の言葉じゃなくて添削サービスとか誰かの言葉に直してもらって送る、みたいな…添削に関しては本当に人によって色々あっていいと思うんですけど、そういったサービスがある時点で「どう自分をその企業に有益になるか」っていう風にするっていう…結局自分とジャストフィットしてる企業というよりも、そこに合わせて行ってる感じがして。
そういう状況になっている就活そのものがすごく嫌で…それを経験して、うまくはいったものの違和感があって。

立石:たしかに私自身も就活はだいたい求める人材に合わせにいってましたね(笑)

二村さん:ですよね。就活をしていく中で、有名なすでにある企業に行くっていうよりも、本当に凄いのはそれを作った、…例えばサイバーエージェントの藤田社長だなって僕は思って。

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↑サイバーエージェントの藤田晋社長

社長が1番ビジネスの中での戦闘スキルがあるなって思ったんです。
その方に負けたくないから、そのためには1回その企業に入るんじゃなくて、自分で作って、苦労しまくって苦労しまくって、最終的にアウトプットを出したら、その先に多分社長を越えたり日本のトップ経営者になれると思うんです。

立石:自ら、スタートの段階から経験しようと思ったんですね。

二村さん:僕は、「1回企業に入るよりも自分で作った方が企業における苦労ができるかな」と思いましたね。それはすごく得てよかったものですし、自分が追い求めるものを探して探して今この結論に至れたので、成長できたかはわかんないですけどそこの答えに自分なりにたどり着けたのは良かったかなって思います。
まあ人それぞれ意見は違うと思うんですけど、僕は僕なりのこの意見が合ってるかなと思いました。

立石:目標とする人を超えていくために…はぁ~なるほど……すごい覚悟ですね…(考えがとてもしっかりされていたので、思わずため息が出ちゃいました。)
就活をすべて終えてからそう思ったんですか?

二村さん:そうですね。就活してるときは本当に「有名企業に行く人がすごい人」と思ってたけれど、自分の軸で考えるとそれもそれで1つの案としてあるけれど、自分は経営者になりたいのに最初それでいいのかな?と思って、という感じですね。

立石:就活の時期とかって特に周りからの意見とか気にしちゃいますけど、その中で自分の考えをしっかりと持って、ちゃんと他の人にもこうしてしっかりと伝えられるのがすごいと思います。
同い年と思えない(笑)やあ、なんか本当…同い年とは思えないです(笑)

二村さん:あはは(笑) 顔は20後半だと思うんですけど(笑)

立石:いやいや、全然若いです(笑)

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↑二村さんの友人が撮ったお写真。爽やかですね!


ーーー「常に歩みを止めずに」ーーー

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立石:では次の質問なんですけど、今の時点での将来的な目標は何でしょうか?

二村さん:そうですね。企業の1つのミッションとしては「フィットネスブランドを作る」っていうところで「NIKEを超える」という大きな目標があって。それは絶対達成したいです。

立石:おぉ~!!

二村さん:でもなんか死ぬまで起業だけしているかというと僕なんかそれだとつまらないなと思って。
最終的な目標はこれといってはないんですけど、「常に勝負に出てる人」っていうか… 会社経営でも良いし、海外行くことでもいいし、なんか歩みを止めてない人って感じですね。「偉そうに自分の椅子にずっと座り続けない」みたいな感じには、人としてなりたいのかなって思ったり…思わなかったり(笑)

立石:なるほど!(笑)
確かに、ずっと何かに挑戦している人ってすごくキラキラしていますよね!海外に行きたい憧れもあるんですね。

二村さん:そうですね。留学したかったのも、「絶対価値観変わるだろうな」って思って。価値観変わるっていいことだと思うし、日本っていうめっちゃ小さい国で20年間生きてきたから、もっとアメリカとか中国とか広い世界を知ってみたいし、最終的には会社としても海外展開を考えているので、それを知らずにずっと生きているのは、危険とかではないけど…こう、また日本帰ってきた時に見え方とかがもっと価値あるものになってそうだなと思って。今後の人生のどっかで海外に行きたいな、という気持ちはありますね。

立石:確かに日本人の考え方しか知らないと、どんどん頭が固くなってしまいそうですね。

二村さん:そうですね。

立石:高校生の時から結構、何かしたいとか意欲的なタイプだったんですか?

二村さん:そうですね、どうだろう…中高の時は、ダンス以外にもバスケ部入ったりとかして、バスケの方でも県である程度3~4位とか入れるくらいのレベルのとこで活動してたんですけど、あんまりうまくいかなくて…。
試合とかにはバリバリと出てたけど、結局周りの上手さについていけなかったり、監督の指示にはついていけなかったり、というところで、1回自分がそこから逃げちゃったというか、勉強に逃げた感じになってしまって…。

立石:なるほど…

二村さん:早稲田大学には入れたものの、浪人してでも高校は高校で満足するまで部活やればよかったな、という思いがめちゃめちゃあるんですね。今でも高校で自分が活躍できなかった試合とか夢に出てきたりして(笑)
引きずってる自分がいるからこそ、大学入ってからはサークルだったり起業だったりとかで、高校での後悔があるから「一生そういう思いをしたくない」といったところで今はめちゃくちゃ動けてるかな、と思います。

立石:そうだったんですね…その高校の思い出がバネになって今は良い方向に導いてきたんですね。


ーーー「強みは熱意」ーーー

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立石:こうしていろんな人と話す機会って結構あると思うんですけど、そういう時、相手と距離縮めるために何か意識していることってありますか?

二村さん:僕、ロジックの部分めちゃくちゃ下手なんですよ。なかなかうまく伝えれないけど、でも1回持ち帰って準備すればできるタイプなんですね。
話して話して相手から出たフィードバックとかそういうのに答えるのは不得意なんですけど、熱量のある姿勢で「どうして出資をいただければ事業がうまくいくのか」とかを伝えたり、「自分だったら負けない!!」っていう熱意をもって1対1で話したりとか、あとは人前で話すときでも誰かの熱量を引っ張り上げるっていうのはめっちゃ得意なタイプだなって思っているし、実際に他の人からも評価を頂いているのでそこは自信を持ってます。
「心に訴える」っていうタイプに好感を持ってくれる人には伝わるかなって思います。

立石:ありがとうございます。確かにそんな感じします!すごく良い意味で、心の熱さとか本気の度合いが伝わってきます。


ーーー「事業のことを考える毎日」ーーー

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立石:えっと、それでは普段の生活についてお尋ねしていきたいんですけど、まずは1日のスケジュールを教えてください。

二村さん:そうですね、今自宅に居るんですけど、僕がCEOで、もう1人エンジニアとしてメンバーが泊まり込みで来てて、今はいないんですけど平日とかはずっと一緒に居ますね。で、その彼と投資家の方との面談があるときは一緒に回る感じです。1日1~2個アポがある時とか、zoomでオンラインミーティングで話す時とかもあります。zoomは 2~4件とかあって、ほとんど最近はオンラインで完結しちゃってますね。あとは 1日1回オフラインでミーティングがあるかなって感じです。最近はほとんどそれで費やされていて、そこで出たフィードバックを自分ともう一人のメンバーで事業計画書に落とし込むっていう作業をメインでやってます。
今は資金を集めている段階で、そこでブラッシュアップしているので、最近は1日それで終わっちゃってるかなって感じです。

立石:泊まり込みってなかなかすごいですね。じゃあ今はほとんどお仕事中心の毎日なんですね!

二村さん:でもそればっかりやっているとストレス溜まっちゃうんで、たまに友達と夜お酒飲みに行ったりとかはしてますよ。

立石:なるほど、息抜きも大切ですよね(^^)

二村さん:生活リズムの面では、たまに朝の投資家の方との面談のために夜ぶっ続けでずっと作業していることもあるので、狂いまくってますね(笑)

立石:わあ~…徹夜で準備しているって感じですか。

二村さん:そうですね。なんか、「どうしてもこの資料を作って明日伝えたい」とかあったらそういう日は無理してやってますね。

立石:大変ですね…隙間時間とかっていうのは何をされてますか?

二村さん:そうだな~…何してんだろう(笑) ご飯食べたりとか…あ、でも本当に最初は人脈がないので、投資家の方にメッセージ送ったり、あとはフィットネス領域で1番目くらいに詳しくならないといけないので、リサーチしたりとか…

立石:常に事業のことを考えてるんですね。

二村さん:結構事業とプライベートが混ざっていますね。自分的にもそれでいいのかなと(笑)まあ気分が乗る時と乗らない時っていうのはやっぱり波があるんで、1日中とりあえず事業のことを考えて、休憩したいときは休憩して、自分が1番熱量が高まるように意識してやってます。

立石:なるほど!ありがとうございます。ずっとやり続ける事に対してそこまで苦に思わないんですね(^^)
ちなみに二村さん自身がフィットネスをすることってあるんですか?

二村さん:動画見たりとか、ダンスは好きだからよく踊ってはいるんですけど、フィットネス系は、なんだろう…ダイエットの経験とかは比較的そんな無かったので、

立石:羨ましい…笑

二村さん:なので、やっぱりダンスとかフィットネス系とかの知識もめちゃめちゃ詳しくならないといけないので、YouTubeのフィットネス動画とか真似したりジム登録して実際通ってみたり、みたいな。

立石:ええすごい!そういった努力もされてるんですね(^^)
泊まり込みで今一緒に来ている方は同じ大学ですか?

二村さん:いや、違いますね。初めは全く繋がりがなくて、今は中央大学法学部を中退して 、この前ショーケース入ってくれた感じです。

香川

↑泊まり込み初日に撮ったお写真

立石:初めはどういった繋がりだったんですか?

二村さん:僕が仲間欲しいってなった時に、LINEのビジネスコミュニティみたいなオープンチャットに友達が入れてくれて、そこで呼びかけたんです。合計7人ぐらい集まった中で、彼はインターン経験もあってそこでも評価されて内定もらっていたり、めちゃめちゃ優秀だなって思ったし、そもそもかっこいいものが作りたいという思いがあって性格的にもショーケースにすごく合ってるかなと思ったところで正式に入っていただいたという感じです。

立石:すごく心強いですね!

二村さん:大学を中退して入ってきていただいているからちゃんとお給料も払う必要があるので、僕がためた自己資金からちょっとだけ報酬をお支払いしている感じですね。

立石:すごいですね!お金の面でもしっかりとされていますね。


---「夜勤を重ねて貯めた100万円」ーーー

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立石:次の質問です。1番お気に入りの場所はありますか?

二村さん:好きな場所…ん~、カフェはめっちゃ好きで、よく作業してますね。
今池袋に住んでいるので、よく池袋のスタバに1日こもって作業してたり…(みなさん池袋のスタバに行けば会えるかもしれませんよ。)
高田馬場に3年間住んでて、行く機会無いだろうなと思って池袋の方に引っ越してきたので、最近は池袋開拓するためにもカフェ行ったりとかしてます。

立石:池袋めちゃくちゃでかいですよね(笑)初めて行ったときびっくりしました。
大学はもう全然いってないんですか?

二村さん:今はもう全然行ってないですね。

立石:なるほど。そういえば教育学部っていうのが意外でした!

二村さん:そうですね。もともと教職を取るために教育学部に入って、途中で軸が全然変わったので(笑)でも、早稲田の教育学部で実際に教師になる人は8%ほどらしくて、それ以外の人はもう早稲田の他の学部と同じような路線で行くし、逆に他の学部で教師を目指す人もいるので…その辺、早稲田はあんまり学部関係ないですね。学部棟の綺麗さとかはちょっと違いますけど(笑) 企業の就職実績とかは多分ほとんどあんま変わんないんじゃないかなと。

立石:なるほど、そうなんですね。学部関係なく、自分次第でいろんなことができるってすごく素敵ですね。今までアルバイトをされたことはありますか?

二村さん:僕完全に夜勤だったんです。東京ドームとかで、ライブの前日に深夜入りして昼近くまで設営とかの準備をして、だいたい1日2万とか…
日中忙しいサークルだったので、深夜働けるときに働こうと思って。

立石:そっか、サークルも忙しいサークルだったんですね。

二村さん:起業するってなった時に100万はとりあえず手元に欲しいと思って、3ヶ月ぶっ通しで夜勤しまくって貯めた感じですね…

立石:えええ!!!きつすぎる…。そんなに寝なくて大丈夫だったんですか?

二村さん:そうっすね…寝ないと死んじゃうんですけど、その3ヶ月は夜勤ずっと無理して頑張ってましたね。だいぶ体壊れたんですけど(苦笑)

立石:わ~、すごいですね…「100万円」とだけ聞いたら、それでももちろん「おぉ~!すごい」ってなりますけど、その中にはすごい苦労があったんですね。しっかりと自分の力で資金を貯めておられて、なんか色々と見習うべきだなって感じます。

ーーー「やりたいことに夢中になっていたい」ーーー

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立石:次の質問です。将来どんなライフスタイルで暮らしてみたいですか?

二村さん:リッチな暮らし方は、まあしてみたいけどずっとは飽きるなと思って。僕、作戦とかを考えている時間がめっちゃ好きなんですよ。「こういうのを作りたいから誰かと夜ぶっ通しで家泊まりこんで考える」みたいな。そういうのが好きでだから、もちろん海外とか行ってみたいけど、ずっと海外で遊んで暮らすみたいな感じじゃなくて、常に作戦立てていたい、といった感じですね。たぶん将来も生活習慣狂っているだろうと思います(笑)
リッチな暮らしというよりも、「自分の中でやりたいことがあって、それに時間使って、気づいたら時間めっちゃ経ってる」みたいな感じが自分の中でもいいかなって。

立石:みんなが考える「憧れの暮らし」ではなくて、二村さん自身が好きなことをしたいという感じですね。きちんと自分の中でそういう考えがあるの良いですね。周りに流されないなって思いました!
田舎とか都会とかにこだわりはありますか?

二村さん:情報の回る速度はやっぱり都会のほうが速いですし、オフラインで渋谷とか池袋とか新宿とかで会おうというのがやっぱり多いので、今のビジネスをやるにあたってはスピード感ってすごく大切なので、東京にいたいなと思いますね。

立石:スピード感…確かに!すぐ会いに行くってすごく大切ですよね。
では、質問は以上となります。今日は沢山お話しできてとても楽しかったです!ありがとうございました。

二村さん:ありがとうございました!

二村さんは大きな事を成し遂げたりいろんな事に挑戦しておられながらも、飾らない気さくで明るい雰囲気だったので、終始緊張せずお話させていただくことができました。
今後もご活躍をお祈りしております(^^)!!

インタビュアー:立石恵梨奈
構成・編集  :立石恵梨奈
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