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サッカークラブの組織マネジメント

組織マネジメント」という概念を、過去に早稲田大学のMBAで学んだことがありました。

当時は新米経営者だったため、その目的や効果がボヤけていたことにすら気付いていませんでした。

組織マネジメントによって、どんなメリットを得られるのか、どんな風にマネジメントするのか… かなり曖昧に捉えていたように感じます。

MBA学生時代から15年以上が経ち、多くの経営者の方々と時間を共有する過程で、具体的な数字や結果を示せている”一流”から学び、実践する経験値も積み重なっていきました。

年商200億円〜7,000億円の規模へ組織を成長させた経営者の方々や、Jリーグ全クラブ中の最低予算でJ2リーグ昇格を果たすクラブマネジメント、強豪校に優秀なスポーツ推薦選手を引き抜かれながらも全国トップクラスへ躍進を果たす高校・大学サッカー部など、リアルな現場マネジメントの工夫に触れながら、今までブラックボックスであった「結果を残す組織マネジメントの内部」の解像度はかなり高まったと言えます。

組織を機能させるということ

成功者のマネジメントプロセスには個性が現れると思っていますが、確実に言えることは、数字で結果を示した経営者の方々は「組織を機能させていた」という事実です。

たまたま運良く年商200〜7,000億円規模の組織になることも、たまたま運良くリーグ最少予算でJリーグ昇格を果たせることも、現実的には起こりません。

そこには「再現性よく機能させるマネジメント」が存在しています。

1人では実現できないことを成し遂げる能力

言い換えれば、組織マネジメントの成功者達は「1人では出来ないことを組織を機能させることで実現させた」とも言えます。

サッカー界でもピッチ上では「個の能力」と「組織力」が発揮されています。

個の能力で打開することもサッカーの醍醐味(スーパースターの出現)ではありますが、組織マネジメントという観点から「組織力で打開」という手段の深掘りもマネジメント視点の醍醐味と言えます。

サッカークラブの組織マネジメントは、その手法や目指すべき方向性など、まだまだ未開拓の領域が多いと感じます。

クラブの予算を増やすマネジメント
現場を勝利に導くマネジメント
ステークスホルダーを増やすマネジメント
など、各々の再現性はまだまだ未開拓領域です。

サッカークラブに限らず、様々な巨大組織を作り上げたリーダーの方々から学ぶ組織マネジメントの哲学には、必ず共通点もあり、それらの再現性は作れるのだろうと実感しています。

本年から本格的にJFLクラブのマネジメントに携わっていきますが、早稲田ユナイテッドはこれからも、その分野の一流(日本サッカー界ならJ1リーグ)を基準に、どの世界においてもトップトップの領域を目指せる人材・組織マネジメントに関して、現場関係者ともコミュニケーションを深めながら、これからも研究・実践し続けていきます。

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