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年々進化する新入生ビジコン ーLuup様との協賛を振り返ってー

はじめに

こんにちは!早稲田大学マーケティング研究会(通称:まーけん)です!

6月から7月上旬にかけて、まーけんの新入生のみが参加する新入生ビジコンを開催いたしました!今年はなんと初めての協賛がつき、電動マイクロモビリティのシェアサービス「LUUP」を提供する株式会社Luup様にご支援いただきました!総勢180人が参加し、ビジネスプランを創出し優勝を争う、熱い戦いでした!

 
今回は、「ビジコンから得られる知見」をテーマに
 
新入生ビジコンの優勝チームメンバーと、審査員を務めてくださった株式会社Luup様マーケティング部部長、星賢志さんのお二人にインタビューさせていただきました!

ぜひ最後までご覧ください!


星賢志さん
株式会社Luup マーケティング部 部長

早稲田大学商学部卒。前職はアソビュー株式会社のカンパニーCMO、メルカリのマーケティングマネージャーなど。戦略やKPI設計、TVCMを軸に、各種SNSやOffline等、IMC展開などなど。

YOUTRUSTプロフィール参照)


〜プラン創出が全てじゃない!ビジコンで得たものは~

最初に、新入生ビジコンの優勝チームメンバーに、参加して感じたことについて率直に話していただきました!

ーー新入生ビジコン優勝おめでとうございます!今回参加してみた感想はいかがですか?

楽しかったです!自分たちの思いついたアイデアを一つの形にできたのには達成感があって、とてもうれしかったです。

そして、人からフィードバックをもらういい経験になりました。アイデアを出して、全部が賛同されるわけじゃないと思います。アイデアに対して、メンバー同士でそこ違くない?と指摘や議論ができるいい機会でした。人からフィードバックをもらえるチャンスってあまりないと思うので、それが面白かったですね。


新入生ビジコン優勝時の様子

ーー議論の中で、大変だと感じたことはありましたか?

お題の再定義が信じられないほど大変でした...ビジコンの大半をお題の再定義に費やしてたと思います。再定義のゴールが誰もよく分かっていなかったので、何回かやってみても、ちょっと違うんじゃない?とメンターの方に指摘をいただいたりして、非常に時間がかかりました。かなりの頻度で集まって議論していたのに、なかなか決まらなかったです。お題をどこまで具体的にするべきか、出題者の意図に沿って再定義ができているか、を考えるのが難しかったですね...

お題以降の分析や施策考案は、メンバー全員で毎日集まって詰めました。アンケートなどを基に利用時間の制限を考えたり、企業と顧客の二視点のバランスがとれるように熟考しました!

それから、個性的なメンバーばかりだったので、話し合いが難しかったです。私がつい率先して話してしまい、他の子が意見を出しづらかったような気もしますね...他にも、知識が豊富な子がいて、話についていけなかったり、議論が苦手な子がいたりで、かなりユニークでした。途中からそれぞれの個性や得意をかみあわせながらできていたと思います!

ーービジコンの中でどんなことを学んで、今後に活かそうと思いましたか?

自分以外の立場に立って本気で考えることがビジコンを通してできるようになりました!LUUPについて調べ始めたばかりの時は、先が見えなくてネガティブな感情を抱くこともありました。ですが、途中からLuupの社員さんになったと錯覚するくらい、LUUPについて考えるようになりました。普通に生活をする中でLUUPについて考え続けて、「このタイミングでLUUPを使いたい!」「この場所にLUUPがあればな、、」と思うようになっていました。企業が何をしたいのか、ユーザーがどういう視点で使っているのか、自分じゃない目線に立ってみて真剣に考える力が身についたなと感じます。

また、チームの運営での反省を活かしていきたいなと思いますね。役割分担やタスク分けに差があって、皆でコンテストに参加しきれなかったのが反省です。。もっと皆で協力したり、経験の場を増やしたりできたなと感じますね。もっと周りを見渡して、皆の得意を活かせるような場所提供ができるよう心がけていきたいなと感じました。


新入生ビジコン最終発表の写真

マーケを考える上で外せないことは!?星さんにインタビュー!

続いて、長年マーケティングのお仕事に携わってきた星さんに、新入生ビジコンの感想と、マーケティングにおいて大切なことを伺いました!

〜並みの大学生のレベルじゃない!ビジコンを見た感想は?~

ーー大学生を巻き込んで企画を実施してみた率直な感想を教えてください。

本当に優秀だなと思いました!何に対しても目的意識があって、お題の再定義をしっかりやっていて素晴らしいなと思いました。

どんなビジネスにおいても、目的がずれるとその後の動きも全てずれてきます。5W1Hで考えると、Whyが起点にあるはずです。「なぜその企業がこの施策をやるのか」を考えることが、生活者の共感を促すために今後大切になってくると思います。だから、目的となるお題の再定義から始めているのは素晴らしいと思いました。

もう一つ、定性領域と定量領域のバランスがよかったです。定性的、感覚的な発想だけでなく、アンケートを実施して、事実に基づく定量的な側面も踏まえていたチームが多かったのは素晴らしかったです。


審査員の星さんにご講評をいただいているときの様子

ーーそうだったんですね。発表をご覧になって、「こうすればより磨きがかかる」と感じた点はありますか?

Who、Whatの組み合わせが非常に大事だと思っていますので、Whoのインサイトの解像度を上げていく。それに伴って、定性と定量のバランスをもっと広く捉えられるといいですね。この2つができれば、より現実的な施策にできると思います。

もっと細かく話すと、ビジネスとして拡大する可能性や再現性まで考えられると、実際のビジネスにより近づくと思います。施策をやることによっていかにレバレッジが効いたインパクトを与えられるのか再現性をもって、常により高い成果を出し続けられるのかを考えるのが、ビジネスにおいて本当に大事です。このような視点を持つと施策にもっと磨きがかかると感じました!

ーービジネスの世界に触れていない大学生が現実味を帯びたビジネスを考えるコツって何でしょう?

いろいろありますが、すぐに誰でもできるのはフェルミ推定ですね。例えば、コンビニが全国に何店舗あるのか、全国に電柱は何本あるのか。とにかく常に見えているものの裏側を考える癖をつけるだけで、本質を探る習慣がついて、ビジネスで活躍するためのレベルが上がると思います。


〜大学生は今からマーケティングを学ぶべき!その本質とは~

ーー審査員・社会人の目線から見たときの大学生の価値ってどんなところにあると感じましたか?

本当にいろんな価値があると思いました!大学生のアングルでしか見られない価値ってあると思うんですよ。例えば、ランチや賃貸、バイトなど、新しい切り口があって、大学生だからこそ抱えている問題や、その問題に対するソリューションがあります。

他に、普段接しているメディアでも、大学生ならではのものがあると思います。接触している時間帯や、心情もシチュエーションも違うんですよね。これらの解像度が高いのが、実際の大学生であると思うので、大学生と情報をやり取りすること自体に価値があると考えています。ですので、今回のビジコンを通じて、そういった切り口を知られたという点で非常に価値があったと思います。

ーー大学生のうちからマーケティングを学ぶ意義があると思いますか?

学んだ方がいいと思います!就活・インターンに限らず、旅行など全てにおいてマーケティングの思考は使えると思っています。上流から構造的に物事を理解できるようになると、社会に出てからの活躍のスピードが全然違います

マーケティング職以外、例えば営業職だったとしてもマーケティング的思考は有用です。営業の目的は何で、目標は何で、ターゲットは誰で、ニーズは何で、望んでいる便益は何で、便益を望むための手段としてどういうアプローチをして目標を達成するのか、という風に構造的に考えられます。KPI的な目標設定をして、現状との乖離はどれくらいで、埋めるためにはどうすればよいのかを考えるだけで営業成績は上がると思います。

どの職においても、どのようにマーケティング的思考ができるかどうかを学んでおくとものすごく強いです。

また、大学1年生を客観的にとらえたときに、良くも悪くも社会においてはまだまだ若いじゃないですか。だから、無邪気に、そして比較的リスクを冒さずにいろんな人にアプローチができるんです!その意味で大きいイニシアチブを持っています。私が大学生の時、情報源を増やしたり、引き出しを増やしたりすることを意識していました。大学生だからこそ気づけることがあるというのを、今の大学生に意識していただきたいですね。

インタビュー時の星さん

ーー星さんが長年マーケティングのお仕事に携わって、マーケティングにおいて大事だと感じることはなんですか?

まず、WhoもInsightも多様化するというところを今後大事にしていくべきだと思います。人間は機械的にセグメントできないと思っていて、人間は感情で生きる生き物だから、いかに情緒に刺さるコミュニケーションをするのかが今後のビジネスで大事だと思います。

全ての起点となる情報接触量を増やすのがマーケティングにおいて重要だと思います。人は一日3回違う場所で同じ情報に接触すると、その情報が流行していると感じるらしいです。なので、多くの人に早い段階で情報に触れてもらうような努力をすることが大事だと思います。

他にも、定性領域が大事だとお伝えしたいです。定量的な観点からビジネスを判断して結論を出そうとすることがよくあります。ですが、定量的なデータだけを基に判断すると事業は失敗するんですよ。定量と定性、そのバランスがとても大切ですね。

また、競合の考え方を広げることはすごく重要です。例えば、ビールの競合ってビール会社だけじゃなくて、実はNetflixかもしれません。なぜなら、休日の夕方に自由な時間があるときに、ビールを飲むかNetflixを見るかで迷っていたなら、それは生活者の思考において競合といえます。競合は狭い戦いになりがちですが、生活者を主語にしたときに、実際に則した競合の捉え方をすることが、ビジネスを成長させるうえで大事だと思います。

そして、動詞化したら勝ちだと思います。何かをするときに、「とりあえず〇〇を使えばよくない?」というコミュニケーションがとられていれば、競合を圧倒して、現象化しているといえると思います。

最後に一番お伝えしたいのが、マーケティングにおいて「思いやり」が一番重要だと考えているということです。マーケティングの対象が多面的な人間なので、その人がどんな場面のどんな心情かで、刺さる便益って違うと思うんですよ。その人がどういう幸せを求めていて、その人を幸せにするために自分が何を提供できるかがすごく大事です。だから、人に本当に寄り添って知ることが必要で、「思いやり」が、今後のマーケティングにおいてより一層大事になってくると思います。

おわりに

いかがでしたか?ビジコンの参加者・審査員それぞれが得られる知見が伝わって、ビジコンの面白さを感じられていたらうれしいです! 
 
新入生ビジコンのレベルが年々上がっていて、来年がどうなるか楽しみです!

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