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【サークル合同企画】映画サークル上映会

こんにちは。どらま館制作部の宮崎です。
本企画は、どらま館を会場に上映会を実施することで、映画や映像制作に関心のある学生の発表の場を用意し、サークルの垣根やジャンルを超えた学生同士の交流が生まれることを期待して開催します。

企画概要

早稲田小劇場どらま館で早稲田の映画サークルによる映画/映像作品の上映会を行います。
4月27日(水)〜4月28日(木)と5月3日(火)~5月7日(土)にかけて、早稲田映画サークルの作品を14作品、JDTA収蔵作品を2作品上映します。

会場

早稲田小劇場どらま館

対象

早大生・早大公認サークル所属学生・一般
※G・Hプログラムは、早大生・早大公認サークル所属学生限定となります。

定員

30名

開催日程

映画サークル上映会カレンダー

ご予約は、上映時間の2時間前まで受付、いずれも先着順となります。
開催日程は、どらま館HP記事にも詳細が掲載されています。

予約

映画サークル上映会 ⇒ 予約する
JDTA収蔵作品学内上映会/上映会関連イベント ⇒ 予約する
※学内上映会の参加は、早大生・早大公認サークル所属学生に限ります

作品紹介/監督プロフィール(監督名五十音順)


◆「あいも変わらず」  1:39 / 2021
同棲している美紀(橋爪千真)と幸大(峰岸航生)。二人で出かけるある日のこと。11時に出ようと準備を済ませたしっかり者の美紀。時間になっても準備が整っていない様子のマイペースな幸大。美紀が急かしても幸大の準備が終わらない。ついに怒り出した美紀だったが……。
本作は監督が通っていた映画学校・ニューシネマワークショップの課題として制作された。「みつける」をテーマに、撮影・編集をそれぞれ2時間以内で終わらせるという縛りの中で作られた作品。

監督 秋山直輝(早稲田大学映画研究会)
早稲田大学文化構想学部4年。高校生の頃から映像制作に興味を持ち、創作ドラマを中心に監督を務める。第65回NHK杯全国放送コンテスト神奈川県大会にて優秀賞を受賞。大学でも映像制作を続けたいという思いから映画研究会に入会。これまでに4本の短編作品を監督した。また去年は副幹事長として、コロナ禍での制作体制の整備に尽力。作品のクオリティと自身の技術向上のため、映画学校・ニューシネマワークショップを受講、今年卒業した。


「花とアイス」泉谷岬

「花とアイス」 19:44 / 2021
東京からやってきた、「花」は転校先の高校に馴染めず、放課後空き教室で一人バレエを踊っていた。ある日いつものように踊っているところを、男子生徒である「彼」に見られてしまう。そのことがきっかけとなり、男子生徒やその友人である「あの子」、との関係が深まる。次第に花は自らの環境を受け入れ、そして周囲にも受け入れられていくようになる。埼玉県朝霞市を舞台に、少女にとって「生きる」とは何かを問うた作品。

監督  泉谷岬(早稲田大学映画研究会)
2001年生まれ。東京都出身。上智大学総合グローバル学部に在学。大学入学を機に映像制作を始め、本作は初監督作品である。「花とアイス」は第34回早稲田映画祭りにて新人賞を、そして2022年度のハンブルク日本映画祭賞を受賞した。岩井俊二監督作品の「花とアリス」へのオマージュ作品となっている。
コメント:これからも創作をしていこうと思っているので、今回の上映企画で興味を持っていただいた方、そしてご覧になってくれた方は、ぜひ次作を待っていて欲しいなと思っています。


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「おやすみなさい、Mr.ひつじ君」 12:29 / 2021
主人公の「俺」はある冬の夜に寝付けずに、近所をうろつきます。そのうちに街灯一つない道を通り過ぎていく様を、かつての俺と友人の「彼」や「彼女」との会話劇を挟み込みながら描きました。
いつの日か、理由はうまく言葉で説明はできないけれど、日中の影を引きずり全く寝付けられれない夜があるものです。そんな夜は何が何だか歯がゆい気持ちになって家を抜け出し、一人で、世界を支配した気になって閑散とした近所を歩き回るのです。何か見たことがない見慣れた光景。それを僕なりに描いてみました。

監督 大滝舜雄(稲門シナリオ研究会)
「わ、れ、わ、れ、は、て、ん、ぱ、だ」ということで大学入ってからは、毛という毛に覆われた自分という実例を周りにひけらかしつつ「天パ統一」のイノベーション目指して、早稲商から布武のノウハウを、最近についていえば方法論的懐疑を導入しつつインプットしている次第でございます。えっ、カタカナ語が多いって?学部病ってやつですね。
大学に入学してから数ヶ月に1本ペースで、スマホの低画質で撮った短編映像を制作ししたり、仲良くなったお友達の撮影現場に遊びに行かせていただいたりと、それらはこの作品への多少超過な下準備であったようにも思えてきます。尺は十分弱とかなり短めですが、それなりの時間と、創意とそして何より、大滝による大滝への底なしの自己愛、さらには生まれも育ちも、東京は国分寺のお鷹の道の目の前で、今の時期になると春のふくよかな雑木の香りがあたりを懐かしい香で染め上げますが、そんな歴史の街国分寺を舞台とし、我が故郷への過激化した地元愛をぎゅうぎゅうに込め込んで製作させていただきました。
2年次の只今、映画サークルは3、4つ所属させていただいていますが実家のような安心感で、部室のソファふかふかだし、かなり居心地良くいさせていただいているのでしばらくは創作活動ご無沙汰にならないことがないかもです。でも、次回作にも期待あれ〜。


「hang out」 14:43 / 2021
双葉と小春。二人は仲良くない。しかし仲が悪いわけでもない。ぎこちない会話が続く中、小春はある日出会った男の話をし始めるが、、、

監督  大野蔵斗(早稲田大学映画研究会)
「カモーン!」小学校時代、テニスの試合でポイントを取り、叫んだ言葉である。そこから世界は大きく変わった。多くの視線が僕に集まり、群がり、私の胸は高揚した。私は高校生になった。卒業した。何も無かった。(言及こそしていないが中学も卒業している。)そして浪人した。苦行だった。楽しみは家に帰ってから見る「アメトーク」と「ロンドンハーツ」。プロデューサーの加地さんに憧れた。「エグゼクティブプロデューサー」なんとかっこいい響きなのだ。そしてなんとか東京学芸大学に入学。入学後、なぜだか映画制作欲求に苛まれるも、コロナウイルスの世界的流行。悔しかった。何もできなかった。いや、できる。早稲田大学映画研究会の門を叩いた。


「泥だらけの自転車」岡本雄三

「泥だらけの自転車 立てよ棒」 25:02 / 2021
映画サークル新入生歓迎会にて撮影された冒頭の4カットを基に脚本を構成。やや即興的な演出を試みた。70年代以降のいわゆる学生映画が撮られるようになった当時に多くみられる、手持ちカメラ、ゲリラ的なロケーション撮影が目立つものの、シネマスコープを活かした構図や運動にも注意を向けている。タイトルからお分かりの通り、70年代日活映画を装う形で始まる本作には、音楽どころか台詞すらないものの、古典的なメロドラマを意識して演出した。
話の筋は至って単純である。駄目な男とその女の或る一日の恋愛劇である。

監督  岡本雄三(稲門シナリオ研究会)
明治大学映像集団鵺に所属するメンバーによる共同監督。名前は明治大学出身監督である川島雄三と岡本喜八から拝借した。メンバーの一人である松下周平は過去に短編アニメーション『カメラを持って世界旅行』(2020)を監督している。
好きな映画には『都会の女』(1930)、『君と別れて』(1933)、『西鶴一代女』(1952)、『天使』(1937)、『軽蔑』(1963)、『浮草』(1959)、『夜』(1961)、『恋人たちは濡れた』(1973)、『沈黙は金』(1947)、『秋津温泉』(1962)がある。

「Decalcomania」スチール

「Decalcomania」 39:22 / 2021
過去の栄光に縛られていきる大学生、小林剛(こばやしたける)はある日、瓜二つで自分がかつて望んだ人生を生きている本郷健(ほんごうたける)と出会う。恋人、友人、地位、全てを則って本郷は小林の人生を侵食していく…..
おそらく他の上映作品と比べて、暗いわ!!!なんだよこれ!!と思うかもしれません。しかし、そのまとわりつくような気怠い憂鬱さの先に私が表現したいものがあります。それは「変化」です。その「変化」を見た人がどう受け止めるのか、私は気になります。是非ご覧ください。

監督 北野陽太(早稲田大学映画研究会)
プロフィールといっても、まだ二十歳にも満たない何者でもない若者なので、誰も興味ないであろう生い立ちを記すことにする。2002年5月13日、母親の腹から捻り出る。親の方針により様々なスポーツをするが、驚くほど才能なかったためサッカー→野球→バスケ→バレーと点々としたのちに運で早稲田大学社会科学部に入学。ずっと映画を撮りたいと思っており、第一作目が「Decalcomania」である。
コメント:この映画を制作している途中に体重が8キロ痩せました、そんな映画です。新作は打って変わって爽やかな青春映画「サワとリン」です。そちらもよろしく!

「システム」スチール

「システム」 28:32 / 2021
ホラーっぽいことをやりたいなというどうしようもなく単純な理由から作られた実験映画。全編iPhone8 で撮影。21年3月~7月撮影。システムは一度動き始めたら止まらない。ゆえに誰にも止めることはできない。幽霊は出てこないが、人間の意志、そして理解に反して、システム自体が命を吹き込まれたかのように動き、そこに登場する人間たちを操る様はまさにホラーたりえたのではないかと思っている。一方、この映画への「意味が分からない」「青臭い」「レベルが低い」といった批判も数多くある。クリーンな映像やストーリーを採用した映像であふれる現在において、珍しいほどダーティーな本作が受ける批判としては当然なのかもしれない。まあ、とにかくあなたの目で確かめて欲しい。ちなみに、ストーリーがないからあらすじは書けない。

「重なる」スチール

◆「重なる」 33:01 / 2021
前作『まつり』から引き続き、会話劇を行うというテーマのもと、コロナ禍の早稲田を舞台にしてつくられた恋愛映画第二弾。22年2月撮影。『まつり』から一転して、落ち着いた雰囲気の本作は、恋愛関係における立場の入れ替わりによって、相手への理解を深めていく男女を描く物語である。ロケ地は戸山公園、ぷらんたん、学生会館、家(都内某所)であるが、中でも大変だったのは意外にも学生会館での撮影だ。無機質な壁と机と椅子で構成された室内で、ほとんど会話だけで一つのシーンを成り立たせられるかという一種の賭けであった。結果はどうだろう。自分ではよくわからない。それなりに妙なものにはなっているのかな。まあいいや。ぷらんたんはどらま館の何軒か隣の雰囲気のいいカフェなので今度ぜひ行ってみて欲しい。 

「まつり」スチール

◆「まつり」 58:17 / 2021
2021 年、秋、早稲田。文学部一年のタカキは彼女に振られ、文化構想学部三年のミオは インターンに落選し続け、それぞれが憂鬱な日々を送っていた。そんな二人は早稲田という街に導かれるように偶然出会い、早稲田での二人だけの楽しい日々を通してお互いに対する思いを深めていく。タカキの家でだらだら過ごし、ワセメシを巡り、たわいのない話をし、 笑い合い、お互いがお互いに寄りかかり溶け合うような、まるで夢のような時間を過ごす。 しかし、お互いを想う気持ちは、お互いを想うがゆえにすれ違い、早稲田という街が持つ特有の無重力さの中で二人の関係は、徐々に宙づり状態になっていく、、、

監督 楠城昇馬(早稲田大学映画研究会)
早稲田大学3年。映画研究会、人物研究会所属。ホラー映画における「鏡」や「揺れるカーテン」などの、なんだかよくわからないが怖いもの・すごいものを「不穏な気配を漂わせる只ならぬもの」と呼ぶのは黒沢清監督であるが、そういうことを自分でやろうとするとなかなかうまくいかない。不穏な気配を漂わせようとして、撮影者が混乱に陥っている様子が垣間見えるシーンが各映画内にいくつかあるのでそこらへんはそこそこ楽しめると思います。監督作品『システム』(21)、『娘娘瓦解―ニャンニャンワァジィエー』(21)、『まつり』(21)、『重なる』(22)。次回、次々回作も編集、撮影中。好きな監督は長谷川和彦、黒沢清、北野武、塚本晋也、等々。もちろん洋画も見ます! 


「ものを言う。」 22:42/ 2021
大学一年生のヤスシは、引っ越し祝いの席で先輩たちの会話にもついていけずただ時間と不満を持て余す。その姿はあまりにも子供じみている。

監督 久保田光明(早稲田大学映画研究会)
高校生の頃より部活で映画を撮っているが、特にこれといった受賞歴はなし。


「ハタル」田口慧震 スチール

「ハタル」 27:22 / 2021
孤独で偏屈な男、キシダ。彼の唯一の友達はいつの間にか自宅に住み着いた一匹のクモ。ある日、夜の公園で1人物思いに耽っていると、近くの木の洞の中から奇妙な音が聴こえてきた。中を覗くと、見たこともない宇宙の景色と、遠くの惑星に住む謎の美女「ハタル」の姿が見えた。「ハタル」の魅力に取り憑かれたキシダは徐々に未知の世界へと足を踏み入れていく…

監督 田口慧震 (早稲田大学映画研究会/映画制作グループ☆ひぐらし/映像製作集団浪人街)
早稲田大学映画研究会、映画制作グループ☆ひぐらし、映像製作集団浪人街と3つの早稲田大学の映画サークルに在籍。監督作「頭が破裂しそう」は2020年度早稲田映画まつりにて本選選出。「ハタル」は2021年度の早稲田映画まつりにて本選選出。

『肌』スチール

「肌」 81:00/ 2021
⾼校2年性の藤原美咲は、友⼈の佐藤穂花と喫茶店でお茶をした帰りに、捨てられた⼈形を⾒つける。美咲はその⼈形をこっそりと拾い、家族に内緒で⾃分の部屋にかくまう。美咲は⼈形と親密な絆を紡いでいく。そんなある⽇、⼈形に変化が⽣じる。⼀⽅、美咲の⺟の美⾹は、夫の雅秀とうまくいっていない。雅秀の気持ちが離れていくのを感じた美⾹はある⽇、雅秀の携帯を盗み⾒る。ボタンのかけ違いが徐々に膨らみ、⼀つの家族の⻭⾞が狂い出していく。

『蛙、二匹』スチール

「蛙、二匹」 18:52/ 2021
アナーキスト集団「無産倶楽部」に所属する汚れ役担当の鈴⽊誠とリーダーの⼤杉⼀輝は、ヤスべ⾸相を銃撃後、潜伏先のホテルに帰る。2⼈はすぐに⾼跳びをするべくホテルを後にしようとするが、ある重⼤な問題が発⽣したことに気づく。密室状態のホテルの⼀室で繰り広げられるエゴイスティックな会話劇。

監督 寺園健吾(早稲田大学映画研究会)
早稲⽥⼤学⽂学部映像コース3年。映画研究会会計。映画を作る他に、役者をやったりもする。⾼校時代は演劇部だったので、演劇をやりたいなとも思っている。「こだわりがないことをこだわ りに」をモットーに、基本選り好みせず頑張るよ。だからかな、、、。「好きな映画は?」とか、 「普段どんな映画⾒るの?」とか、そういう質問があまり好きではない。なんて答えればいいか わからないから。でも、最近気づいた。私も結構そういう質問を後輩とかにしている。会話の間 を持たせるために。困っちゃうよね。そうだよね、、、。気をつけます。


「闇の叫びを聞け」 13:36/ 2021
佐藤と山田は大学の友人、朝松と音信不通になったことを知らされる。朝松は高尾山にて空飛ぶ円盤との交信を試みていたようだった。彼の家に向かおうとする二人の前に不可解な現象が多発する…...朝松の身に一体何が起きたのだろうか?戦慄の空飛ぶ円盤ホラー。

監督  比嘉光太郎(早稲田大学映画研究会)
2002年生。映画美学校25期在学中。UFO目撃談を集めています。

もっと詳しく

この企画は、映画サークルで活動するたくさんの作り手のために企画されたトライアルな催しです。試行錯誤を重ねて今後に繋がればと思っています。出来れば、さまざまな関心を持つ学生に映画上映とどらま館の可能性を知って欲しいです。映画サークルに興味のある新入生はもちろんのこと、自分の関心領域とは離れていても、好奇心で、ちょっと足を運んでもらえたら幸いです。

どらま館担当 宮崎晋太朗



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