ワセダ便り

学生です

ワセダ便り

学生です

最近の記事

人生が無意味だと思ったら、トルストイを読もう。

トルストイと聞くと、『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』など何やら難しくて長い作品を書いたロシア文学の巨匠というイメージがあって、敬遠する人が多いかもしれない。 しかし彼は「人々のための文学」を目指した作家でもあり、50歳を越えたあたりからは平易かつ奥深い短編をいくつか執筆している。 本記事で紹介する『イワン・イリッチの死』も、そのような作品の一つである。 これは死ぬ間際に「自分の全生涯は無意味だったんじゃないか」と気づいてしまった男の物語だ。 男が抱えていた問題は、普

    • 喫茶カンタベリの「殻入りたまごサンド」

      今日はどうしても2限の授業に間に合う気がしなかったので、思いきって休みということにして、モーニングを食べた。 高田馬場駅を降りた目の前、ドンキ横のビルの地下に喫茶店「カンタベリ」がある。 客層は年齢高めで、大学生はほぼいない。 ここの「たまごサンド」が結構美味しい。 ゆるめのたまご焼きを、バターと胡椒付きのパンで挟んだクラッシックスタイル。 たまにたまごの殻が入っているのでザリザリする。 訪れたのは今回が二度目で、前回はちょっとお腹が痛くなった。 ここの店員はいつも忙し

      • そぞろなマニフェスト

        なぜ書くのか 私はさみしいと、何か書きたくなります。 「さみしい」というのは、具体的な人間関係の不満足ではありません。 家族は元気だし、少ないけれど友達もいます。 そうではなくて、何というか、全くの「他者」に対して存在したい、認められたいという思いが募ると、私はさみしくなってきます。 「他者」という言葉を発するとき、私の心に浮かんでいるのは、社会や世間と呼べそうな抽象的な存在です。 何か広く大きなものと繋がりたい、自分のことを知っていてほしい。 そういう欲望がたぶん、「他

      人生が無意味だと思ったら、トルストイを読もう。