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35歳の今は“まっすぐ”よりも“面を整える”の方がしっくりくる

この前、20年ぶりくらいに髪にストレートパーマをかけた。
(いや、縮毛矯正……?インスタとかでよく見る髪質改善ストレート的な名前のメニューだった)

私はもともと癖毛ではないんだけど、カラーを繰り返すうちに髪の広がりやうねりが気になるようになった。近年は加齢の影響もあるかもしれない。悲しい。

加えて、1年前にブリーチをしたあたりから、表面のぱやぱやとした細かい毛の浮きが目立つようになってしまい、鏡で自分の髪を見るたびに「え、髪汚いんだが……?」とショックを受けるように。
(ブリーチしたおかげで透明感あるグレージュカラーを楽しめたから後悔はしていない。していないけど……いかんせん、代償が大きすぎた)

美容院に行くたびにトリートメントをしてもらい、ホームケアも頑張ったけど、最近は梅雨や猛暑の影響もあってか、どんどんコントロール不能な状態になっていた。

そんなことを前回の来店時に美容師さんに相談したところ、ストレートをご提案いただいた。

アラフォーの私としては、ストレートパーマや縮毛矯正と言えばシャキーン!ピンピーン!みたいなザ・ストレートをイメージしてしまう。
(私が中高生の頃はストレートヘア全盛期で、みんなアイロンや縮毛矯正で髪をまっすぐにすることに命をかけていた。当時、私もさらさらストレートヘアに憧れて縮毛矯正をかけ、シャキーン!ピンピーン!になっていた)

どうしよう、せっかくのお話だけど、すごく抵抗がある……。

ただ、さらに話を聞き進めると、どうやら最近のストレートは違うらしかった。
「まっすぐにすると言うよりも、面を整えるイメージですね」

“面を整える”
その言葉がなぜだかすごく、しっくりきた。

よし、次回はストレートかけてみよう。かけてみたい。
抵抗感なく自然にそう思えて、次回予約を入れたのだった。

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そして先週の半ば、念願のストレートをかけた私の髪は見事に、広がりやうねり、表面のぱやぱや毛から解放された。
美容師さんの説明どおり、シャキーン!ピンピーン!ではなく地毛のような自然な仕上がり。
それでいて、表面のぱやぱや毛が目立たない。まさに“面が整っている”。

おかげで鏡を見ても「え、髪汚いんだが……?」とショックを受けることがなくなった。
むしろ「え、髪調子いいね……?」と心がふわっと舞い上がる感覚すらある。

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今朝も面の整った自分の髪を編みながら、「面整ってるなぁ」と思わずにんまりした。
(せっかくストレートにしたけど、いかんせん酷暑なので髪をおろして外出などとてもできない)
地毛のように見えるナチュラルなストレートヘア、それでいて表面はダメージが目立たずツヤっと整っている。

なんか私、こういう人になりたいかも、とふと思った。
日々いろいろ傷つくこともあるけれど、それを上手に落ち着かせて。自然体で、でもちゃんと艶もあって。そういう存在でありたい。
“まっすぐじゃなく、面が整った人”。35歳の今、私が目指したいのはそんな人物像みたいだ。

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